山の中の田舎道を進んでいきます。
茶畑なんかを過ぎていきますと、
知覧への案内が出てきました。
まず最初に知覧の武家屋敷ですねえ。
観光客用の駐車場に車をとめて
歩いて向かって行きましょう。
こんな特徴のあるような
無いようなマンふたをみながら
進んでいきますと、
ここがおシラスの跡ですね。
なあんてことはありません、裁判所です。
その裏側あたりから武家屋敷が始まるのです。
それがこんな感じ。
この辺りは薩摩藩の島津家の分家が
住むあたりで、よく参勤交代にも
随行しており、京の町の様子なんかも
よく知っていたようです。
庭に枯山水を作った屋敷も多く、
結構そんな姿が残っています。
多くのお家が有料で、
共通有料券が必要なので、
それを買っていない我々は入りません。
まあそんな感じでいいのです。
ここには中国関係の観光客が
多かったですね。
みんな共通券を持っているので
どんどん入っていきますが、
中にはここは公開していないので
入らないでくださいと
玄関に貼ってある家の中にも
どんどん入っていくようなので驚きでした。
一人で来られている
日本の高齢者の観光客も
「これは中には入るのもどうかなあ。
わしは見れる範囲でええわあ」とかいうてはり、
「同感、同感」とかいいながら
我らも歩いていきます。
通りの先っぽの方は三差路になっており、
そこにはめられている石が
「石敢當」
だそうです。三差路なんかに
魔物が入ってこないように
置かれるもので、中国の信仰だそうです。
沖縄にはたくさんありますよねえ。
これまで歩いた中では熊野古道の中にも
これを置いている家が何件かありました。
沖縄から伝わってきた信仰だそうです。
だから、人にぶつかって
ほしくないという意味で、
この「石敢當」がかかれた
Tシャツを着ている人も
沖縄で多く見ました。
こういう無料のところには
入っていきますよ。
こんな建物なんかあ。
茅葺の屋根やなあ。
とかい言いながら無料見学です。
さら~っと全体を歩いて、
もうわれらは知覧の武家屋敷を
見てきたよという顔で
車に帰っていくのです。
駐車場に入っていくと、
一人で来ているといってたおっさんと
トイレで一緒になりました。
「まああんな感じよろしいなあ」
なんて言ってはります。
我々も「ええんちゃいますかあ」と
返しておきました。
で、車に戻ろうとすると、
そのおっちゃんがわしらの車のところで
車を開けようとしています。
「え~、武家屋敷は見学ええ加減で、
わしらの車に興味あるの」と思って
「それわしらの車やけど」というと
「あれ~わしが借りたレンタカーやとおもってたあ」
と大慌てです。
「ああ、こっちやあ」といって
乗り込んでいった車は何と
同じ車種だったのです。
ああ、話聞いてなかったら
T本さんの突撃と首Dさんの警察への電話と
doironの口にやられていたでしょうなあ。
さて次に行くのは知覧特攻平和会館です。
首Dさんは以前ここには
行ったことがあるそうです。
あ、というのも首Dさんの生まれたのは
延岡市ですから、この辺りには
ちょっと地の利があるそうです。
以前、この平和会館に行ったときに
置いてある若い特攻隊員の遺書なんかを
見ていると、もう動けなくなるほど
感動したそうです。
そういう話を、多分首Dさんから
エイや山なんかで何度も聞いたから、
これはもうここにはいかないと
いけないだろうという強い希望があったのです。
ナビに連れられて向かって行きますと、
でかい駐車場に到着です。
周りを見ますと、小中学生の団体が
びっくりするほどいます。
ウヒャー、これは大変です。
こんな小中学生に囲まれて
じっくり観賞できるのかなあ
とか思いながら、記念館の方に
向かって行く我らでした。
続く