岬町のビオトープの行きかえりに、
この辺りを走ったことのある
ジダンに駅前古墳のことなどを
いろいろと教えてもらった。
そんな話を聞きながら、
doironは、ビオトープの後は
この辺りを散策することで
頭がいっぱいになっていたのだ。
だいたいこの辺は海沿いはよく走った。
最初は一人で、そのうちに一緒に走る人も
増えてきて、ランニングクラブのみんなや
ウルトラマラソンを目指す人の
練習なんかにもよく付き合って走ったものだ。
岬ラン、と名前がついていたなあ
だから海岸線沿いなんかはどの辺に店があって、
ビールが買えて、どこでトイレができて、
なあんてこともよくわかっていたのだが、
もう少し山側の道なんかはあまり土地勘がない。
なのでまあ一度はそういうコースを
歩てみるのはいいことだろうと考えたのだ。
また最近で言えば堺の古墳群を歩いた時に、
この辺りの古墳群について
断片的な知識も仕入れているので、
そういう好奇心にもこたえてくれるだろう
という期待もあったしね。
では、出かけていきましょう。
まずは南海本線でみさき公園駅に行くことにした。
その駅がスタート地点だ。
なーんなーん、南海電車、
南の海を走ってく~
というコマーシャルソングを
思い出しながら海沿いを
ゆられていきます。
途中の駅で、あああそこは
信長道で歩いたところだとか、
今日はここの古墳を見に行くけど、
どこから入るのだろう。
ああ、あの山からの道は飯盛山から
下ってきた道だ、などと
いろいろ想いが広がっていきます。
やがて、電車はみさき公園に到着。
地図を持ち、ナビを入れて、
さあ歩き始めましょう。
昔のように走るのではなく、
こうして人生のおまけの時間を
使って歩くのですから、
楽しいウォーキングになりますようにっと
祈りつつ北上していきます。
ではまず最初は国道26号線の
山側にある「白垰山古墳」を
目指していきましょう。
ローソンで水をかったところで、
おっと、みさき公園の駅の撮影を
忘れてました。
ここからとっておきますかね。
で、山手の方へと急な勾配の道を
登っていきます。
この先で右手当りの山が古墳の用なんですが、
どうも侵入口とかはなさそうですねえ。
開いていそうな土地には
不動産会社の所有地と
看板が上がっています。
左に入る道があったので進んでいくと、
ああなんか地元のゲートボールグランドの
ような空き地があります。
その周りのフェンスの向こうが
古墳なんでしょうが、
入っていくところも案内もありません。
フェンスにはしっかり鍵もかかっています。
これは入れないなあと思ってみていますと、
森の中の方からうるさそうな
犬の鳴き声が聞こえてきます。
なんか得体がよくわかりません。
まあ、古墳として公開されている
土地ではなさそうです。
ネットで調べてみますと、
白峠山古墳は、独立丘陵の頂部を利用した
径20mほどの円墳。
だが、個人所有の古墳なのだそうだ。
ああ、残念でした。
道もそこから先には行けなさそうなので
元の道に戻ってもう少し上がっていきますと、
池のふちに出ます。
ここが夕野池のふちです。
伝承では、この池のふちに立っていた
杉で船を造り、垂仁天皇らが
舟遊びをした池といわれています。
そんな池の横をすぎて左に左にと
下っていきますと、昔の国道26号、
今の府道752号にと戻ってまいります。
ああ、一発目から探索失敗やなあ。
でも頑張ってテンションをあげながら
進んでいきましょう。
府道を進んでいくと、午前中やのに
岬高校から生徒がいっぱい出てきます。
テストなんかなあ。
でも若いってほんとにいいねえ。
みんな元気で明るくって楽しそうで。
まあ、doironおっさんもこの歳になって
楽しんでいるんですけどね。
やがて右手の方に「こりゃ古墳やなあ」
という感じで、こんもりした山が現れます。
続く