そうこうしているうちに、
大山寺の方に上がってきました。
真言宗のお寺です。
境内に日限地蔵がおられます。
そしてその境内の片隅には
3匹の猿がいます。
ああ、ここも見ざる言わざる聞かざるか
と思ったら、とんでもないここのは
「見てご猿、言うてご猿、聞いてご猿」
なのである。
その名も「前向きでご猿」と
名付けられているようです。
いいんじゃないですかあ。
この猿はそこにある「庚申塔」の
ところにも置かれてますよ。
そしてここの樹木には
「猿の腰掛」も。
いやあここに猫が寝ていたら
とくダネものだったのになあ。
残念です。
坂道を下って次のお寺である
西郷寺を目指しましょう。
本尊が西郷どん、
というわけではないですからね。
家も多くあるので、
このあたりは人口密度ではなく
猫口密度が高そうなところですねえ。
何気なく歩いていても、
ふと空き地を見たら猫が
こっちを見てるみたいな
シーンがよくあります。
こいつは散歩道に面した
草むらにいましたが、
この猫なんかは草むらの中に
ひそんでいるような感じです。
今日は空がきれいやなあと
見上げたら、急に塀の上の猫と
目があったりします。
こいつらなんかまるで
散歩者を採点している
みたいな感じですねえ。
「おい、今日あそこで一人で
歩いてるおっさんはのんきそうやぞ。
餌くれるかなあ」なんてね。
尾道にはほかにも、
猫モチーフのパン屋さんや
ケーキ屋さん、お菓子屋さん、
酒屋さん、招き猫屋さんなど
いろんなお店があるそうで、
猫好きにはたまらんでしょうねえ。
犬と違って自由そうやし、
人にかまってあげてもいいし、
知らん顔していいし、
車も階段道は入ってこないし
好きに暮らしているんでしょう。
尾道のこの辺りで出していけないのは
三味線屋さんくらいですかねえ。
歩いていくと高校のような
ところに出てきます。
ここが尾道東高校で、
門前のところに林芙美子碑が
あるそうです。
そう、彼女が卒業した高校が
ここだったんですねえ。
彼女はここで図書室の本を
読みふけったそうです。
その碑がこれ。
「巷に来れば憩ひあり
人間みな吾を慰めて
煩悩滅除を歌ふなり」
と書いてあります。
林芙美子の詩歌が刻まれています。
そしてその横に1本の灯籠があります。
これが国内最古の
交通安全表式といわれています。
燈籠には
「為往来安全」
「内海自得建之」と
刻まれているそうで、
書いたのが、おお~あの
頼山陽らしいです。
先ほど行った慈観寺に
ふすま絵を描いた平田玉薀の
彼氏に当たる人ですねえ。
ではさあ、doironがすんでいる市で、
地面に張り付ける
おづみんの安全表式を
見たことがある人はいますか?
市最古の地面貼り付け
安全パネルです。
doironたちのグループが
製作したものなので、
とってもご利益ありますよ~。
探してみてください。
そんな尾道東高校を出て
次に到着するのが「西郷寺」です。
階段を登っていきますと、
学生たちが2号線バイパスの
工事現場から出てきた石に
彫り込んだという七福神が
置かれています。
そして本殿は屋内で手をたたけば
龍の鳴き声が聞こえてくる
という建物だそうです。
見た目はシンプルな建物ですが、
中身はすごいですねえ。
実はこの辺の景色は
日本遺産のひとつなんだと
前のパネルに書いてありました。
「日本遺産」ですかあ。
世界遺産じゃないんですねえ。
日本が設定した観光資源として
世界に発信するものらしいです。
このブログでも以前奈良県八木の
札ノ辻がそれだと書いていましたねえ。
ここ尾道は
「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」
として設定されています。
ここのほか天寧寺なんかも
日本遺産だし、なんとあの
ベッチャー祭りも遺産に
該当しているようです。
でも、先月29日のユネスコの
発表の中のナマハゲなどの神々と
一緒にはならなかったですけどね。
まあHPもあるので是非参照を、
と続く。