公務員をやめたというのに、
地元の役所の仕事を色々と
引き受けてやっている。
ひとつは広報の記者の仕事で
市民モニターと名付けられており、
年間わずかな収入にはなる。
そしてもう一つは市内の
だんじりについていろいろと
決め事をしたり、宣伝したりという仕事。
何回も会議に寄っては
相談を受けてやっていくという仕事。
まあ市役所、警察と祭り好きな住民の間
となるような仕事だ。
これはもちろん無報酬。
会議に集まってもお茶すら出てこない。
そして最後は、セーフコミュニティの仕事だ。
doironは交通安全の部門を担っている。
これがねえ、なかなか厄介なのだ。
まず一つは、今のところ期限がない。
いつまでやればええの?
って感じですが終わりが見えないのだ。
いろいろと交通安全に対する取り組みを決め、
該当啓発のほか交通安全研修を
ちょっと変わった形で実施している。
小学校の方はかなり行くことができたので、
それなりに成果は上がっている。
それで交通事故が減ったのかどうか
まではまだ検証していないけどね。
まあとりあえずこういう取り組みが
評価されて、わが市は国際的評価が得られている。
当初こういう取り組みをしていくのに、
市内の事故をいろんな形で検証してみたら、
どうもわが市では山手が全くないので
自転車の利用率が高くて
それに関する事故が多いことが分かった。
しかも場所が交差点である。
それを事故発生の年代で見てみると、
やはり小学生の子どもと
高齢者に多いということだった。
なので、doironたちの取り組みは
そういう場所に応じての自転車事故の発生を
防ごうということになったのだ。
なので小学生への講義を
これまでしてきたのだが、
この辺りから高齢者への取り組み
も必要だなあ
ということになってくる。
ではどのようにして高齢者にアタックしていくか
という話になったのだが、
これは老人会の担当者からの提案で
地域によっては定期的に集まる会議があるので、
そこで時間をいただいて
安全講義をしようということになったのだ。
うわ~うるさそうやなあ
ではどのような内容を
講義していくかが問題である。
高齢者の人に対して、
われわれ若輩者
(といっても高齢者の初心者ですが)
が交通ルールを守ってくださいよ
というのは、ちょっとおこがましいところがある。
そこで、
「我々は子どもに対してこういう感じで
ルールを守ろうと話をしてきましたし
これからもそうしていきますので、
皆さんもそんな感じで
子どもというか孫と対話をしてくださいね」
という感じでお願いしていく
ような感じで講義を進めていくことにしました。
高齢者を立てながら
話しを進めていくわけですね
じゃ、それをだれが進めていくの?
となるともうその時点でみんなの視線が
doironに向けられます。
ウヒャーこれは大変だあ。
子ども相手だと馬鹿なことを
言いつつでも進めていけるけど、
大人、しかも分別豊というか
癖が強そうな高齢者に話すとなると
大変である。
いろいろと仕込んでいかなくてはと、
時間があるたびに頭を巡らせていたのである。
ジムで自転車こぎながら、
あ、これは面白いかもと気がついたりすると
ニヤニヤしてしまいます。
変なおっちゃんがさらに変に
輪をかけています。
とまあそんな時間を2週間ほど費やし、
ついに先月講義の日を迎えたのでした。
ネタを繰りつつ笑われたり、
知らん顔されたりしながら
講義を続けました。
わかってくれたかなあと
若干心配したのですが、
それは杞憂でしたね。
あとの感想で、こういう具合に
段階を分けて話していけばいいんではないか
とかあの部分はもう少しわかりやすく
とまあ非常に建設的な意見を
いっぱい頂きました。
ありがたいものですねえ。
まあだいたい交通ルールを
しっかり守ろうというような
高齢者だからこそ、
こういう集まりに出てくるのかも
しれませんがね。
今後はいただいた意見なんかも
みんなで話し合いながら、
いろんな面で高齢者に接し、
よりいい講義ができるように
頑張っていかなくてはねえと思った、
第1回高齢者交通安全会議となりました。