4月5日(金曜日) 只今午前4時00分。
今夜のラジオ深夜便は、3時05分から「都はるみ特集」だ。今、それを聞きながら、gooニュースを読んでいたら、「炎上漁船を救った高速船長の即断」と言う見出しを見た。余りにも心温まる記事だったので、記事をそのまま転記した。 パイロット(05/02/16のマイブログ参照)、船長、電車の運転手、バスの運転手等、多くの人命を預かり業務に当たっている人が、即座に適切な判断を下さねばならない時もある。
我々の生活が、そうゆう若い人々の助けを受けて成り立っていると思うと、感慨深いものがある。
この記事を読むと、船長が、乗客を危険にさらしてはいけないと一瞬躊躇(ちゅうちょ)した心の内と、救助の様子が手に取る様に分かる。
下記、転記記事
炎上漁船救助、応援間に合わないと高速船長即断(読売新聞)
長崎県対馬市沖で3月、イカ釣り漁船が炎上する海難事故があり、福岡市と韓国・釜山を結ぶJR九州高速船「ビートル」のクルーたちが漁船から乗組員2人を間一髪で救出した。
ビートルの日高雅樹船長(38)は「乗客を危険にさらしてはいけないと一瞬躊躇(ちゅうちょ)したが、応援を待っては間に合わないと判断した。救えて良かった」と話した。
火災は3月24日午後4時15分頃、対馬市の東約35キロ沖で発生。鳥取県境港市の「第八恵勝丸」(19トン)の機関室から突然、出火した。
日高船長と乗組員6人は、釜山から乗客68人を乗せて福岡市に航行中、黒煙を上げる漁船を発見した。燃えさかる炎の中、船長の伊藤利幸さん(57)とインドネシア人乗組員(24)が船上で手を振り助けを求めていた。
日高船長は強い潮の流れに苦戦しながらも、操舵(そうだ)室から船外マイクで2人に「落ち着いて」と呼びかけ、午後4時34分、船首を漁船に接舷させた。 激しい波で二つの船は大きく揺さぶられたが、日高船長が飛び移るように指示すると、2人は待ち構える乗組員らに倒れ込むようにして乗り移った。2人にけがはなく、伊藤さんは震える唇で「助かりました。ありがとうございました」と話したという。
「救助しました」。日高船長が船内にアナウンスすると、乗客たちから一斉に拍手が起こり、「良かった」と歓声が上がった。福岡市への到着は予定より約15分遅れたが、苦情はなかった。 ビートルは年1回、海上保安部と合同で、乗客を救助船へ移乗させる訓練を実施しており、今回はその経験が生かされた形だ。日高船長は「船乗りはいかなる場合も助け合う『シーマンシップ』をたたき込まれている。乗客が理解してくれたことがうれしかった」と笑顔で語った。(今泉遼)