今回は、「染錦 三方割 花桶文 デミタスカップセット」の紹介です。
以前にも(令和3年1月8日にも)、「染錦 桜文 デミタスカップセット」を紹介しましたが、そのデミタスカップを買った頃は、私は無知だったものですから、カップとソーサーがセットになって使用されていたことを知らなかったため、以前に紹介した「染錦 桜文 デミタスカップセット」のカップとソーサーの文様には微妙な違いがあることに気付かずに買ってきてしまったことも紹介したところです(~_~;)
その後、この手のデミタスカップを買う際には、カップとソーサーの文様が一致するものを買うべきものと心に決めていたところですが、やっと、それに適合するものに出会いましたので、さっそく買ってきたものが、この「染錦 三方割 花桶文 デミタスカップセット」です(^-^*)
立面
カップをソーサーから外したところ
ソーサーの面を三分割して花桶文等を描いています。
この手のものは、三分割して文様を描くことが多いようです。
カップをソーサーから外し、それぞれ裏返ししたところ
カップの立面(1)
カップの面も三分割して花桶文等を描いています。
カップの立面(1)を右に45度回転させた面
カップの見込み面
カップの底面(1)
カップの底面(1)を右に45度回転させた面
ソーサーの表面
ソーサーの裏面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : カ ッ プ ……口径;5.8 cm 高さ;3.6cm 底径;2.7cm
ソーサー……口径;10.2cm 高さ;1.2cm 底径;4.6cm
こんなに日本風の器を輸出していたのですね。
しかし、全体の印象はヨーロッパの紋章を想わせます。
三分割のデザインが効いているのですね。
このような日本風のものが東洋趣味の風潮ををかきたてたのかもしれませんね(^_^;
どういうわけか、三分割のデザインが多いようです。
なるほど、そのようにすると、全体の印象がヨーロッパの紋章を想わせるからなのかもしれませんね(^-^*)
それで余計に好まれたのかもしれませんね(^_^)
欧州でオールド・ジャパンと呼ばれる手は赤と金彩と染付ですが
この品は染付ではなく黒釉が使われているように見えます。
であるとすれば、さらに手の良い品ということになるように思います。
この手は日本人の好みとは違うようには思いますが
欧州の貴族には大いに好まれたんでしょうね。
さすがにドクターさんのコレクションはクオリティが高いです。
その意味でも「これぞ典型的な輸出用の金襴手」ですよね(^_^)
これ、実物で見ますと、黒釉ではなく、濃い染付なんです。
やはり、オールドジャパンですね。
手桶に花を入れたところとか蝶を描いていますので、文様の1点、1点を見ますと日本的ですが、全体的にはヨーロッパ人好みですよね。
だんだんと、ヨーロッパ人好みになっていったんでしょうね。
素敵ですね♪
輸出品にもカップの取っ手は
つけなかったのですね。
外人さん 日本茶のように両手で飲んだのでしょうか?
これ、小さくて可愛らしいですよね(^_^)
玩具みたいですよね(^_^)
私は、コーヒーや紅茶などに詳しくはないんですが、古い頃のものには、取っ手が付いていなかったようですね。
古くは、取っ手無しのもので飲んでいたようですね。
だんだんと、取っ手を付けるようになったらしいです。
ですので、取っ手があるかないかで、古さが分かるようです(^-^*)