今回は、「(色鍋島写) 色絵 更紗文 皿」の紹介です。
これも、前回に紹介しました「(色鍋島写)色絵 花文 小皿」と同様、古伊万里の収集を始めて20年以上が経ち、「色鍋島」の本歌が欲しくなったものの、その収集は極めて困難なことを悟り、そこで、「色鍋島」の本歌を手に入れることは諦め、せめて、その写しなりとも手に入れたいものよと思うようになってきていた平成10年(今から23年前)に手に入れたものです。
表面
口縁の9時の方角にホツがありますが、私が補修しました。
側面
底面
高台畳付き部分にホツ(写真の9時の方角)、高台底面に鳥足があります。
底面の拡大
高台畳付き部分にホツ(この写真では10時半の方角)、高台底面に鳥足があります。
生 産 地 : 肥前・有田?
製作年代: 明治時代
サ イ ズ : 口径;16.4cm 高さ;4.2cm 底径;8.5cm
なお、この「(色鍋島写) 色絵 更紗文 皿」の本歌は、栗田美術館にも所蔵されていますので、次に、参考までに、それを紹介いたします。
その写真は、「伊万里・鍋島」(栗田美術館開館10周年を記念して昭和60年に発行された図録)のP.143に掲載されています。
上の図録のP.143から転載
Dr.の皿の方が、少し大振りですね。それと、全体模様が非対称。
細かな違いはよくわかりません(^^;
裏の七宝繋ぎ紋、珍しいタイプのように思うのですが、これも本歌を写しているのでしょうか。
決め手は、一度、栗田美術館に持って行って、本歌とガラス越しに並べて対比してみたことがあるんですが、その際、本歌の方が堂々として力強く感じたことです。
また、小木先生にも見せたことがありますが、先生も、本歌とは見なかったことです。
裏の七宝繋ぎ文は、本歌の裏面を見ていませんので、本歌の裏面がどのようなものなのかは判りません。
これを買ってから、更に20年以上が経過しました。
今見ますと、今度は、全く駄目なものと
は感じなくなりました(^-^*)
少しは、見込みがあるのかな~など、欲目が湧きますが、どうなんでしょう、、、?
見る目が進歩したのか、退化したのか、、、?
やはり、期待しないほうが、精神衛生上いいのかもしれません(^_^)
明治時代に焼かれているのですね。
色合いや
文様が素敵ですね♪
個人的には、早くとも明治時代と思っているわけです。明治時代以降というところでしょうか。
鍋島は、享保の改革で奢侈禁止令が出され、それ以後は、華やかな色絵は焼かれなくなりましたので、これが本物なら、享保以前となるわけです。
そうであったら良いな~とは思っているのですが、夢は見ないことにしています(笑)。
鍋島には、このような更紗文とか幾何学文のものもけっこうあるんです。
なかなか、良い文様ですよね(^-^*)