国民の82%が廃炉を望んでいる

2011-06-19 22:52:23 | 雑感
引き続き原発を考えます。今日の信濃毎日新聞に「原発廃炉推進82%、『不安』事故後に倍増」という記事が載りました。日本世論調査協会が今月11・12日に実施した調査によれば、国内に現在54基ある原発について原発廃炉推進の意見が82%に達し、「現状維持」の14%を大きく上回っているそうです。詳細は下記の通りです。

■ 既設の原発をどうするべきだと思いますか。(全国世論調査より)

・ 直ちに全て廃炉にする 9.4%
・ 定期検査に入ったものから廃炉にする 18.7%
・ 電力需要に応じて廃炉を進める 53.7%
・ 現状を維持する 14.1%
・ その他 0.5%
・ 分からない・無回答 3.6%


そして原発が停止した電力供給が減る可能性があり、その時以前より不便になることが考えられます。これに対し80.4%が「受け入れられる」と回答しています。また原発停止に伴い火力発電の割合が高まり、燃料コストがかさむことから電気料金が引き上げになることが予想されます。この問には64%が「受け入れられる」としています。

今後のエネルギー源については再生可能エネルギー(太陽光、太陽熱、風力、地熱、バイオマス)が83.6%、水力45.1%、天然ガス31.4%、原子力7.2%、石炭3.9%、石油3.9%となっています(複数回答のため100%超となる)。 

脱原発から一方進んで「廃炉」を目指す世論がこれほど多いとは正直言って驚きでした。福島でいまなお原発の被害が広がり、収束への方向性も見えない中で国民意識は大きく変わりつつあると感じます。それも単に気分や感情に流されての意見などではなく、脱原発の不便も金銭的負担も受容しようという地に足の着いた意見なのです。

福島原発事故により福島県内においてすでにいくつもの町や村がその姿を消しています。放射能によって汚染された土地がどのくらいの広さになるか予想することもできません。何十年もの間この土地は立ち入りが制限されるのでしょう。

これだけの代償を払ったのですから「廃炉」を目指す世論も当然かもしれません。私はこの国民の意思を最大限尊重しなければならないと思います。

世界は脱原発が潮流

2011-06-16 06:26:33 | 議会活動
福島原発の事故は環境への関心が高い西欧諸国に大きな影響を与えています。

先日イタリアの国民投票で原発復活計画を95%の反対で否決し、脱原発政策が選択されました。すでにドイツではメルケル首相が政治的決断として2022年までに原発から撤退することを表明しています。スイスも2034年前に原発を廃止することを決めています。原発推進のオランダでも福島の事故の影響は大きく、大規模な集会が開かれているそうです。

浜岡原発の停止という状況の中で原発をめぐる状況は大きく変わりつつあります。定期点検が終了しても地元の反対で稼動できなかったり、今後定期点検に入る原発が相次ぐなどここにきて原発があちこちで止まっています。

こうした中でこの夏の電力不足も懸念され私たちにも一層の節電が求められており、エネルギーを湯水のように使っていた生活を根本から見直さざるを得ない状況になってきていてます。

議会においても6月議会に、エネルギーの原発依存体質から脱却し、自然エネルギーへの転換を図るべきだと言う陳情と請願が出され来週の委員会で審議されます。長野県の阿部知事も自然エネルギーを進めていくという方針であり、大いに議論したいと思っています。

脱原発という流れは変わることはないでしょう。菅首相も再生可能エネルギーを普及し全エネルギーの20%まで持ってゆくという方針を出しています。しかしいま動いている原発をどうするかが問題です。すぐに全廃すれば電力不足に陥ってしまいます。原発をどうしたらいいか私たち自身が問われています。

ご一緒に三方ヶ峰に登りませんか

2011-06-15 13:22:21 | 雑感


今年も三方ヶ峰(さんぼうがみね)への登山の季節になりました。上記の写真は昨年のものです。お天気も良く最高の登山となりました。

三方ヶ峰は上信越高原国立公園にあります。東には浅間山、高峰山。西には湯の丸山、烏帽子岳がそびえ、池の平湿原をはさんで北には東御市の最高峰篭の登山があります。遠くには美ヶ原、北アルプスが望める絶好のビューポイントです。池の平湿原はコマクサ、マツムシソウなど高山植物の宝庫で、毎年大勢の観光客が訪れています。

この三方ヶ峰まで地元の聖(ひじり)集落から4時間かけて登ります。最初は樹林帯の中の緩やかな登り。途中岩のある急な坂を登ります。昨年はここでカモシカを見かけました。そして気持ちのいい樹林と草原の登山道をたどると間もなく清水(しみず)。ここは山頂直下でその名の通り残雪期には清水が湧いています。

清水から本格的な登山となります。急な登りをゆっくりゆっくり展望を楽しみながら歩を進めます。高山植物があちこちで花をつけています。勾配がゆるくなり岩ゴロの道になると間もなく稜線に出ます。そこからわずかで三方ヶ峰の山頂となります。お天気が良ければ遠く富士山も望めます。山頂ではコマクサの群落が見られます。

昨年はひとりの参加者でしたが今年は主催者側です。大勢の皆さんのご参加をお待ちしています。

第7回 滋野三方ヶ峰登山

実施日 7月16日(土)午前6時半集合、7時出発、解散午後4時
日程  聖公民館7時出発→12時山頂・昼食→下山1時→4時解散

コース 下記の中からご自分の体力に合わせて選んでください。
    (1)帰りも楽しむコース(往復歩く)
    (2)登りだけ楽しむ(帰りは池の平よりバスで下山)
    (3)途中まで楽しむ(自己責任でお願いします)

申し込み 滋野コミュニティセンター(電話 0268-62-0401)
締め切り 7月1日正午まで

主催 滋野地区推進協議会・滋野地区活性化研究会



視察についてお話しましょう

2011-06-15 06:04:39 | 議会活動
14・15日と二日にわたった11名の議員の一般質問が終わりました。今回の一般質問の大きな特徴は東日本大震災・福島原発事故を踏まえて、防災や自然エネルギーに関するものが大多数でした。まさに防災議会の様相を呈していました。

それぞれ様々な角度から防災を取り上げ、行政の問題点を質していました。私などが気がつかないところを指摘している議員もおり、うなずくことも多々ありました。議員定数の削減が叫ばれていますが、やはり議員の質は議員数によっても支えられているのではないかと思うのです。

防災では市の防災計画や避難訓練、避難場所、お年寄りや障害のある方への配慮、防災の最前線に立つ消防団などが議論されていました。福島原発事故では再生可能な自然エネルギーへの取組みでメガソーラーの誘致や太陽光発電の普及、小水力発電などが話されていました。

私たち太陽と風の会では4名全員が5月の東日本大震災の被災地視察を踏まえて質問をしました。やはり実際に現場を見てきたことは質問に奥行きと幅を与えてくれます。いま7月に自然エネルギーについて視察を計画しています。太陽光発電と小水力発電について日帰りで先進地を見てこようと思います。

前に所属していた会派の視察は年に1・2回でしたが太陽と風の会の視察は4月に栄村、5月に東北地方とすでに2回。なぜそれほどたくさんの視察ができるのでしょうか。それはマイカーを利用するなどお金を極力かけないからです。東北に行った際も宿泊は国民宿舎で2泊。宴会は缶ビールにピーナツ・するめでした。

県外への視察の場合、規則では政務調査費の中から1日2200円の日当を支給してもいいことになっています。私もこれまでは支給されていました。しかし太陽と風の会の場合この日当はいっさい支給されません。

何故でしょうか。「そんなことにお金を使ったらもっとたくさんの視察ができなくなる」とは会計担当者の弁。物見遊山じゃないから飲み食いなどでお金を使うべきではないとの自論です。脱帽です。誰も反論できません。これが太陽と風の会の視察スタイルとなりました。

そんな厳しい会計担当者のもとで、いただいている政務調査費をケチケチ使いながら、極力安くそして効果のある視察をと思っています。最小の経費で最大の効果を目指します。

さて、一般質問が終わると17日には総括質疑で補正予算の審議に入ります。20日には委員会審議があり、最終日の24日には本会議で採択となります。

(注)政務調査費は議員一人当たり年間12万円が会派に支給されます。太陽と風の会は4名ですから48万円。視察経費や資料の購入、研修費用などに使います。

一般質問が終わりました

2011-06-14 05:42:38 | 議会活動
6月13日、私の一般質問が終わりました。いつものことですが終わった後はほっとする反面、ブルーな気持ちにもなります。質問の内容はどうだったのか、市民の皆さんの感想はどうだったのかなどなど考え込んでしまうこともあります。

3月議会から、それまでのまとめて聞いてまとめて答えてもらうという一括質問一括答弁方式から、質問と答えを繰り返す一問一答方式に変わりました。いま聞いたことに対して質問するということになり、とても質問しやすくなり市民から見てもわかりやすくなりました。

しかし丁々発止といった議論を行なうためには質問原稿の準備が大変です。本来論戦なのですからその場で相手の回答に切り返すべきなのですが、私も含めて多くの場合とっさの判断がなかなかできません。

ですから再質問、再々質問はどちらかというと切り返し質問というよりは、別の質問という形になりがちです。その結果お互いに言いっ放し、聞きっぱなしということになります。ここに議論が深まらない大きな理由があります。

ではどうするか。そのためには想定問答をつくることです。この質問にはたぶんこう答えてくるだろう、いやこう答えるのではないかなどと考え、そのひとつ一つに対して再質問を考えるのです。この作業をどこまで深められるかによって、質問の質の向上が図られます。

今回私は福島原発の放射能に対して「市の独自測定をするべきではないか」と質問するつもりでいました。しかし午前中の同僚議員が同じ質問をし、総務部長はいろいろできない理由をあれこれあげていました。

そこで私は同じ質問をするのではなく、同僚委員への市長の回答を踏まえ「市役所には放射線測定器もあり放射線技師もいるのではないか」と質問しました。これに対し市長は「市民病院にある。東御清祥高校にも簡易測定器がある」と回答しました。

市民病院ではX線やCTなど放射線治療を行なっているので機材や人材はそろっているのです。やる気があるかないかです。私は市民の安全安心のためにも東御の子どもたちのためにもぜひやって欲しいと結びました。

より深みのある議論を目指してひとつ一つ努力を積み重ねてまいります。

一般質問の原稿を書き上げました

2011-06-13 06:10:20 | 議会活動
このところ一般質問のためのヒアリングや資料集め、原稿書きで時間がとられブログの更新も後回しになっていました。原稿は前日のうちにほぼ完成していたのですが、今朝早く起きて再度見直しを行ないました。細かいところにまで手を入れて完成です。

いつも早めに準備しようと思ってはいるのですが、どうしても前日まであたふたと準備をするはめに陥っています。何か昔の受験勉強のことを思い出します。そういえば現職の時、研修や講演会の講師をする時もこんな具合でした。いつも直前まで資料を書き換えたりして、「もっと早く言ってくれなければ困ります」と同僚の女性スタッフに叱られたものです。

ある時などは資料が間に合わずホテルにパソコンとプリンターを持ち込み、徹夜して資料を仕上げ、コンビニでコピーして間に合わせるなどといった離れ業をしたこともありました(もう時効ですよね )。

それでも時間までにはきっちりと間に合わせるということが身上でした。しかしいま考えてみればたまたま運が良かったということかもしれません。

今回はこれまでになく何人かの方にご意見をお伺いしたり、コメントをいただいたりしました。こうした調査がどれだけできているかということが質問の質につながってくるものと思います。

それでは一般質問、私の出番は3時半ごろからの見込みです。よろしくお願いします。

青少年育成会議の総会に出席しました

2011-06-13 05:50:58 | 議会活動


6月9日は夕方から青少年育成市民会議の総会がありました。この組織は「地域で育てよう、おらほの子ども」をテーマに、各地区の青少年育成会協議会、各小・中・高校校PTA、青少年補導委員会が一緒になって子どもたちの育成に取り組んでいます。

今年の活動方針は以下の通りです。

1、家庭・地域・学校の連携を深め、子ども会活動、ボランティア活動を通して、思いやりと責任のある青少年を育成します。

1、地域に根付いた文化活動、体験活動、スポーツ活動を推進し、人間性豊かな青少年を育成します。

1、家庭内での対話を深め、親子のふれあいを通して、節度と温かさのある明るい家庭をつくります。

1、あいさつ運動を推進し、愛の声かけを通して、心の通い合う温かな地域をつくります。

1、家庭・地域・学校の力を結集し、青少年の健全育成を阻害する有害環境の浄化運動を推進し、青少年により良い環境をつくります。


何ものにもまして子供たちを地域で育てることが大切だと思っています。

総会に先立ちこれまで育成活動に取り組んでこられた皆さんへの表彰が行なわれ、その後総会が行なわれ、引き続き「ちょっと待ってケータイ!-ケータイトラブルから子どもたちを守る5つのポイントと7つのルール」の研修会が行なわれました。

夕方から突然の豪雨にもかかわらず会場は子どもたちを始め大勢の方でいっぱいでした。

地区のポンプ操法大会が行なわれました

2011-06-13 05:34:04 | 議会活動


毎年この時期は地区の消防団のポンプ操法大会があります。ポンプ操法大会は火災現場に到着しどれだけ早く水を出せるかという実践的な訓練を兼ねて行なわれます。この大会は来週行なわれる全市の大会の予選会も兼ねています。

滋野地区には現在7つの集落別に組織された消防団があります。これを部と呼んでいます。ちなみに中屋敷の場合は、第二分団中屋敷部と呼びます。この部ごとに4名の選手を選び、ホースを延ばし、ポンプを稼動させ、放水を始めることができるかを競います。一定時間にどれだけ早く正確に、規律良く行なえるかとうものです。

消防団の皆さんはそれぞれお仕事を持ちお忙しい中、これまで厳しい練習を積み重ねてきてこの大会に臨んでいます。この間のご苦労に対して感謝申し上げます。ありがとうございます。

今年はあの東日本大震災で防災が再認識されており、消防団に対する地域の期待には大きなものがあります。今後とも地域の安全安心のためにお力をお貸しいただきたいと思います。

明日から一般質問です

2011-06-12 12:56:07 | 議会活動
明日から6月議会の一般質問が始まります。質問者は12名。12日は櫻井議員まで、13日は井出議員からとなります。傍聴される場合は議場は北御牧総合庁舎3階に移っていますのでご注意ください。上田ケーブルビジョンやFMとうみ(78・5MHZ)でも生中継を行います。耳を傾けていただければ幸いです。

今回東日本大震災を受けて防災や被災地支援、エネルギー政策などについての質問が多く、9名の議員が取り上げています。活気ある論戦を行ないたいと思います。私は初日の5番目で、3時半ぐらいからになる見込みです。

1、小山義明 議員 
 東日本大震災・県北部地震について、子どもの安心・安全、学校の安心・安全について
2、阿部貴代枝 議員
 災害時の対応、誰もがともに理解し支えあえる地域づくり、学校や地域における食の教育
3、三縄雅枝 議員  
 災害に備えて、エネルギー政策
4、依田俊良 議員
 東御市行政改革大綱
5、若林幹雄 議員  
 市庁舎工事の落札率、東日本大震災・福島原発事故の影響、協働のまちづくり
6、櫻井寿彦 議員 
 県議選の開票事務、日本一の生産地のブランド維持への取組み、自然エネルギーの積極的な導入
7、井出進一 議員  
 消防組織について、県道東部望月線の道路改良について
8、清水新一 議員  
 東日本大震災の市政への影響と防災、原発事故による電力不足への対応
9、山崎美喜子 議員  
 小学校区単位の自治組織の再構築、子育て支援センターについて、市民病院について
10、蓮見喜昭 議員
 東日本大震災・県北部地震被災地への支援について、自然エネルギー推進、店と点を結ぶまつづくり
11、依田政雄 議員 
 被災者支援システムの導入・運用、自治体版CSR(企業の社会的責任)の推進、地域における安心・安全の組み
12、土屋伸吉 議員
 市の防災計画の見直しについて、緊急経済(不況・雇用)対策での現状

農作業が本格化しています

2011-06-08 06:25:08 | 趣味・野良仕事

農繁期はお天気が良ければ夜7時ごろまで畑で仕事をしています。


あと1週間もすれば巨峰の花が咲きます。

6月に入って巨峰の作業が本格化しています。この時期巨峰が花をつけ受精が行なわれます。巨峰栽培にとってこの時期が一番大切な時です。ここ数日の天候しだいでその年の出来、不出来が決まります。

昨年は4月に雪が降るなど異常気象が続き、開花期には雨が降り風も強かったため花粉が流れ、結実したものはごくわずかで最悪の年になってしまいました。昨年の影響も残るため今年の受精も心配されています。受精がきちんと行なわれないと実が流れて親子ぶどうになってしまいます。昨年は親子どころか子供だけの親なしぶどうも多く見られました。

いま行なっている作業は巨峰が良い実をつけるようにいらない枝を整理する芽かきや複芽とりです。そして花が咲いてくると房切りが始まります。巨峰はそのままにしておくとすだれのように長く延びてしまいます。そこで房の先を切り、先端3センチの部分を残してあとの花をすべて落としてしまいます。この作業を房切りと言います。これが適期に出来るかどうかがきわめて重要なのです。

この時期農家は朝飯前仕事で、1日中畑で仕事です。家路に着くのは日が暮れてから。そんな農繁期がいよいよ始まりました。雨が降ればカッパを着て作業しなければなりません。お天気がいいことだけを願っています。

そんなこんなでブログの更新も滞りがちです。

日めくりカレンダー