県内避難者は699人

2011-03-31 09:26:23 | 議会活動
長野県内への避難者が699人にのぼることが信濃毎日新聞の調査であきらかになりました。31日付の同紙から抜粋します。

東日本大震災で県外被災地から長野県内へ避難している人が、少なくとも42市町村で計699人に上ることが30日、信濃毎日新聞が行った全県調査で分かった。被災地が分かっている691人のうち、福島第1原発事故の影響が大きい福島県からの避難者が674人と約98%を占める。個人的なつてで避難し、自治体が把握しきれていないケースもあるとみられ、避難者はさらに多いとみられる。

 県内77市町村が29日時点で把握している状況をまとめた。把握されている避難世帯数は計214世帯、中学生以下の避難者は計88人。被災地はほかに宮城県が14人、茨城県が3人。

 福島県からは原発周辺の避難区域、屋内退避区域やその周辺からの避難が多い。飯田下伊那地方では5市町村で南相馬市から110人を、駒ケ根市の県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」はいわき市のグループホームなどで暮らす知的障害者と職員の79人を受け入れた。判明している受け入れ先は公営住宅164人、民間住宅249人など。(信濃毎日新聞3月31日付)


東御市では8世帯26人。うち中学生以下が2名となっています。上田市は10世帯35人、小諸市は6世帯24人、佐久市は11世帯37人です。

支援する会を立ち上げませんか?

2011-03-31 04:47:41 | 議会活動
先日所用であるお宅を訪問すると「いわき」ナンバーの見慣れない車が停まっていました。なんだろうと思う反面、ピンとくるものがありました。お伺いすると福島からご親戚の方が避難されているとのことでした。津波でお家が流され、原発の自主避難地域になり、家族で身を寄せているのです。

市役所に行って実情を話し住宅の紹介をしていただいているとのことでした。しかし学齢期のお子さんもいたり、生活の糧をどうするかという問題もあります。すでにまわりの方々がなにくれとなくお世話をいただいているそうです。ありがたいことです。私もできるかぎり応援して行きたいと思います。

聞くところによれば他にも避難されてきている方がおいでとか。市としても様々な支援体制をとっていただいているそうですが、私たち市民レベルでも一時的ではなく継続的に支援することが必要になっていると思います。避難されている方を激励する会とか、募金集めをしたり働く場所を探したり、生活するための物資の提供とか、できることはたくさんあると思います。

被災地では生活が落ち着いてくるに伴い、現場の後片付けとか生活支援の取り組みとか、数多くのボランティアが継続的に必要になります。ボランティアも衣食住をすべて自弁できる自己完結型のボランティアが求められています。そのためにはバックアップ体制がしっかりできていなければなりません。

まだまだ思い付きかもしれませんが、そんなことに取り組む集まりがあればいいのではないかと思います。皆さんの善意で被災地の方を応援することができればと思います。このブログをご覧いただいている皆さんのご意見をお寄せいただければ幸いです。

東御市の被災者支援策について

2011-03-29 22:48:12 | プロフィール
29日は市議会全員協議会が開かれました。全員協議会とは市側からその時々の施策についてあらかじめ議会側に説明する場のことです。今回は東日本大震災の被災者支援について報告がありました。報告の概要は下記の通りです(詳細は東御市のホームページ参照)。

1、3月24日、市長を本部長とする被災者支援対策本部を設置しました。
2、避難者を支援するための相談窓口を総合福祉センターに設置しました。
  「東御市東北地方太平洋沖地震等避難者支援相談窓口」
   電話 0268-64-8888

3、被災者支援の状況について

 ・ 被災者支援物資の受け入れ(受け入れは既に終了しています)
   3月14日から24日まで支援物資を受け入れました。
   期間中毛布900枚、ペットボトル3885本、カップめん1300個
   缶詰530個、その他の保存食300個。
   18日、25日の2回に分けて被災地へ送付しました。
 ・ 義援金について
   3月24日から4月28日まで市役所・北御牧庁舎・総合福祉センター
   にて受付中です。
 ・ 3月25日現在総額1300万円の義援金が寄せられています。
 ・ 区長会と社会福祉協議会が行なっている区を通じての義援金は
   3月25日までに9区から53万円が寄せられています。
 ・ 市議会議員・市職員から寄せられた170万円と市一般会計からの
   1000万円、総額1170万円は3月23日、義援金として
   長野県栄村に270万円、岩手県・宮城県・福島県にそれぞれ
   300万円を送金しました。

4、避難者の受け入れについて
 ・ 入居可能な市営住宅13戸を震災避難者向けに確保し、現在2戸
   (2世帯5名)を受け入れています。
 ・ 提供の申し出のあった市内の空き家7件のうち1件について
   問い合わせのあった方へ紹介しています。
 ・ 人工透析を必要とする避難者1名を市民病院で受け入れました
   (市営住宅へ入居し、通院)。
 ・ 4ヶ月児検診を迎える避難者の検診を市で受け入れ、実施しました。

5、避難者に対する財政支援
 ・ 市営住宅の家賃・水道光熱費を3ヶ月間無料とします。
 ・ 生活保護を受ける避難者に対して生活必需品の確保のための支度金
   として1世帯あたり10万円、世帯員1人あたり1万円を支給します。
 ・ 避難者が市営温泉施設を利用する場合の入館料は6月10日までの
   期間無料とします。

6、被災地救援活動について
 ・ 日本水道協会からの要請にもとづき、3月24日から4月12日まで
   の期間、職員2名を1週間ずつ3班に分けて、延べ6名を派遣し、
   被災地の応援給水活動にあたります。
 ・ 厚生労働省からの要請にもとづき、4月20日から26日までの期間
   市の保健師2名、事務職員1名の3名を避難住民の保険支援活動の
   ために派遣します。
 ・ 市ではその他の職員派遣要請にもとづき、おおむね6ヶ月の期間において
   市職員4名を1組とし、2週間交代で支援活動に派遣します。

以上のほか、被災者の集団避難受け入れ可能施設として旧御牧原保育園、青年研修センターなど市の施設、ホテル旅館、学校等の施設を公開しています。

いよいよ農作業が始まります

2011-03-28 01:36:01 | 趣味・野良仕事

27日は午後からぶどう組合のオペレータ講習会がありました。この地域は40年以上前からぶどう作りをしてきましたが、その影には共同防除という仕組みがありました。

ぶどう作りには消毒が欠かせません。病虫害を防ぐため年間10数回の消毒が必要になります。この地域ではそれを共同して行なおうと防除組合を結成し、スピードスプレヤー(乗用式農薬散布機)を購入して行なってきました。共同防除組合がなかったらぶどう栽培はここまでは広がらなかったと思います。

スピードスプレヤーは乗用式で、大きなタンクを持ち、薬剤を後部についている巨大な送風機で飛ばして消毒を行ないます。このため広い面積の消毒がわずなか時間でできる優れものです。中屋敷防除組合は現在こうしたスピードスプレヤーを5台所有し、4班構成のオペレーターが運用しています。私もこのオペレーターとして毎年数回当番が回ってきます。

オペレーター講習会ではこのスピードスプレヤーの操作方法の講習を行い、その後公民館で懇親会を行ないました。いよいよぶどうの作業も本格化してきます。春本番までもうすぐです。

現職は実績、新人はビジョンを語れ

2011-03-27 06:43:56 | 議会活動
いよいよ統一地方選挙が始まります。長野県においては県会議員選挙が4月1日告示、4月10日開票で行なわれます。東御市は1人区であり、現職と新人の一騎打ちで闘われます。71才のベテランと46才の若者、阿部知事に対して厳しい態度をとる現職と阿部知事との近さを強調する新人との戦いであり、県下でも注目選挙区の一つとなっています。

しかし多くの市民にとっては県会議員とはなじみの薄い存在です。市長や市会議員は身近で直接市民の生活にかかわることが多いのに対して、県会議員は何をやっているかわからないとよく言われます。このため投票率もなかなか伸びません。

身近でないため候補者のお人柄もよくわからず、何を基準にして選択したら言いかとまどっている市民の方も多いのではないでしょうか。そこで選挙では何を基準にして選択したら良いか考えてみたいと思います。

3月21日付信濃毎日新聞の社説「議会の役割を問い直そう」(私のブログに全文掲載してあります)では「議会の在り方がいま、厳しく問われている」とし、「議員はもっと住民との距離を縮めなければならない」と指摘しています。そして「住民の声を背景に活動していれば、議会への支持が離れることはないはずだ」と述べています

選択の第一は住民との距離をどのように縮めてきたのか、どのように縮めて行こうとするのかということです。現職はこれまで8年間の間に市民に何を知らせ、市民の声にどのように耳を澄ませてきたのか語らなければなりません。新人はこれからどのように縮めていこうとするのか語るべきです。

選挙になると誰も「あれもやります、これもやります」といいことばかり言います。私たちはどうしてもその言葉につられてしまいがちです。口先ではなんとでも言えます。問題は何をやってきたかということです。

選択の第二は実績です。現職はこの4年間の中で何をやってきたかを語るべきです。新人は自分のやろうとするビジョンを語るべきです。現職は新人と同じように「あれもこれもやりたい」と述べるのではなく、4年前の公約に対してどこまでできたか、どれができなかったのかを正直に語る必要があります。

選択の第三は首長との関係です。阿部知事との関係は協力して行くのか、反対を貫いてゆくのか、はたまた是々非々なのかを見極めることです。

すなわち現職に対しては、①日頃から住民に対して県政について語りかけ、住民の声に真剣に耳を傾けてきたか、②この4年間当初掲げた政策がどこまで実行できたか、③阿部知事との関係はどうかを聞きたいと思います。

新人に対しては、①住民とどのような距離感を持って接するのか、もし当選した場合県政報告会などを行なうのか、②県政に対してどのようなビジョンを持っているのかを聞きたいと思います。③阿部知事との関係は協力関係と自ら述べています。

そしてなによりも大切なことは今回の大惨事に見られるようにいま日本は国難を迎えています。この国難に対して断固たる決意を持って県政にあたれるかということです。貴重な一票です。有効に使いたいと思います。

ちなみに私は自分の議員としての取り組みに対して自己評価を行なっています。左の欄の「私の立場と提言」の中の「若林幹雄1年目の通知表」をご覧ください。そして選挙で掲げた公約を忘れないように「私の書庫」の中に「市議選挙資料(平成20年)」として掲載してあります。選挙の時のチラシ、選挙公報、選挙結果が見られます。

「口先では語らない、実績で語る」、これが政治家の姿勢ではないでしょうか。

かごのと山岳会と滋野駅を愛する会

2011-03-27 00:05:38 | 趣味・野良仕事

(写真)かごのと山岳会総会の様子

3月26日は東御市の唯一の山岳会「かごのと山岳会」の総会でした。私は最近忙しさにかまけて例会にほとんど顔を出していませんでした。しかしせめて総会だけはと思い出席しました。なつかしい顔が並んでいました

私が山岳会に入ったのはいまから30数年前、その頃は「かごのと山好会」といっていました。聞くところによると今年は創立35周年とのこと。私は創立間もない頃に入会したことになります。「かごのと」とは東御市内の最高峰、籠の登山にちなんでつけたものです。

その頃は私も20代半ば、みんな若く、山に対する情熱を抱いていました。私はその後転勤で県外の銀行の支店に勤務したり、長野市の本店に勤務したり、地元をあけることが多かったのですが山岳会の会費だけは払い続けてきました。そんなこともあり山行暦はとるに足らないのですが会員暦だけは人一倍あります。やはり山岳会の雰囲気がとても自分にあっていたのだと思います。

久しぶりに来たというので議長なども仰せつかり無事総会が終了しました。早速4月に西上州にヤシオツツジを見る山行を計画することになりました。これから例会にも顔を出そうと思います。ちなみに例会は毎火曜日、午後8時から9時半まで、東御市中央公民館で行なっています。


(写真)しなの鉄道滋野駅

夜は滋野コミュニティセンターで「滋野駅を愛する会」の総会が行なわれました。この会は「しなの鉄道滋野駅」の構内の掃除をしたり、草取りをしたり、花を植えたりして環境整備を行なうボランティア団体です。創立12年、会員は滋野地区の住民340名で構成されています。

私もこの駅から軽井沢へ5年、長野へ12年通い、私にとってとても愛着のある場所です。4月半ばには駅の南側の藪でウグイスがとてもいい声で鳴きます。しなの鉄道にはいくつもの駅がありますが、駅のプラットフォームでウグイスの声が聞こえるところはここぐらいではないでしょうか。

来賓で出席していたしなの鉄道の上田駅長さんによれば、自主的に駅を応援する住民組織があるのはここぐらいだそうです。(なぜ滋野駅なのに上田駅の駅長さんが登場するかと言うと、滋野駅はタクシー会社に管理委託していて駅員がいないのです。上田駅が管理しているので上田駅の駅長さんが出席されたのです。)

それにしても滋野駅は滋野の住民にとって、人生の様々な場面に登場する思い出深い場所なのです。私たちにとって滋野のランドマークである滋野駅をこれからも大切にして行きたいと思いました。

滋野保育園の卒業式でした

2011-03-26 23:40:10 | 議会活動


3月25日は私の地元、滋野保育園の卒業式でした。まず一輪車に乗って園児が登場します。一人ひとり上手に一輪車を乗りこなしていました。滋野保育園では一輪車を保育の中に組み込み、卒業までにみんなが乗りこなせるよう取り組んでいるのだそうです。聞いたところ東御市内ではここだけだとか。保護者の皆さんから激励の拍手が送られていました。

年少さんから3年(未満児から通ってきている子はそれ以上になりますが)、一人ひとり本当にしっかりと育ってくれました。先生方のご努力に感謝します。保護者の皆さんの喜びもいかばかりかと思います。おめでとうございます。

一人ひとり園長先生から卒業証書をいただき、その後自分の将来の夢を発表してくれました。昨年は男の子はサッカー選手、女の子はケーキ屋さんが多かったのですが、今年は一人ひとり個性的な自分の夢を語ってくれました。

来月は小学校に入学です。みんな仲良く元気な一年生になってください。


議会だより10号をアップしました

2011-03-25 14:02:53 | 議会だより


東日本大震災からはやいものでもう2週間になります。まだまだ現地の皆さんは大変な状況に置かれ、さらに福島原発の放射能汚染が市民生活に大きな影響を与えています。支援の取り組みもまだまだこれからです。

さて、本日「議会だより」第10号をアップしました。 この3月議会における私の一般質問や平成23年度予算についてまとめてあります。どうぞクリックしてください。ご意見やご感想をお寄せください。お待ちしています。

これまでのバックナンバーもご覧いただけます。この画面の左側に「私の書庫」という見出しがあります。これを下記の手順でクリックすれば見られます。印刷することもできますのでご利用ください。

◎「私の書庫」→「『議会だより』バックナンバー」→バックナンバー一覧→求める号数→PDF画面

「議会だより」が印刷から出来あがってくるのは4月に入ってから、皆様のお手元に届けることができるのは4月中旬頃の見込みです。もうしばらくお待ちください。

生き方を変える年にしたい

2011-03-24 02:09:40 | 雑感
東日本大震災が起きて今日で13日になります。地震の被害は津波によって途方もない規模に膨れ上がり、さらにそこに追い討ちをかけるように福島原発事故が起きました。その結果電力不足に陥り、首都圏をはじめとして市民生活や生産活動に大打撃を与えることになりました。まさに国難といってもいいかもしれません。

しかし、いま全国から被災地に向かって善意の手が差し伸べられています。多くの人材と支援物資が送られ、義援金もかつてない規模で実施されています。被災者家族の受け入れを都道府県を超えて実施されてきています。国難に対して国民は立ち上がりつつあります。

そんな中でいま感ずるのは善意、きずな、助け合い、支え合いということです。人々のやさしさ、思いやりといった言葉です。そういえばこのところ流されているCMに「心は誰にも見えないけれど、心遣いは見える。思いは見えないけれど思いやりは誰にでも見える」というものがありました。

この大惨事をきっかけにあらためてひとは一人では生きられないというあたりまえのことにはたと思い至ったのです。これまで「自己責任」という人と人との絆を断ち切る言葉がいかに多く使われてきたことでしょうか。そして限りある資源をただただ浪費してきました。

今回の大惨事を契機に私たちは生き方を変えなければならないと思います。競い合いではなく共存を、自己責任ではなく絆を掲げようと思います。そして「もったいない」精神で、限りある資源を大切にしたい。阪神淡路大震災の時は「ボランティア元年」と呼ばれました。東日本大震災は私たちの生き方を転換する、「生き方元年」としたいと思います。

心は見えないが心遣いは見える

2011-03-23 07:33:52 | 雑感
最近のCMにこんなフレーズがあります。聞いたことがおありでしょうか。震災後の心が病んでいるときだからこそ何か心に残るCMでした。そこでネットで調べてみました。宮沢章二さんという方の詩だったんですね。そこでご紹介したいと思います。

ユーチューブにこの詩の朗読と、この詩を広げていこうとする宮沢さんのご子息とのお話し合いがアップされていました。クリックしてみてください。とてもいいですよ。

「行為の意味 詩人・作詞家宮沢章二さんを語る」

行為に意味・宮沢章二書・青春前期のきみたちに

「心」は誰にも見えないけれど、「心遣い」は見える。

「思い」は見えないけれど「思いやり」は誰にでも見える。

 あなたの<こころ>はどんな形ですか
 と ひとに聞かれても答えようがない
 自分にも他人にも<こころ>は見えない
 けれど ほんとうに見えないのであろうか

 確かに<こころ>はだれにも見えない
 けれど<こころづかい>は見えるのだ
 それは 人に対する積極的な行為だから

 同じように胸の中の<思い>は見えない
 けれど<思いやり>はだれにでも見える
 それも人に対する積極的な行為なのだから

 あたたかい心が あたたかい行為になり
 やさしい思いが やさしい行為になるとき
 <心>も<思い>も 初めて美しく生きる
 ・・・それは 人が人として生きることだ

 「行為の意味・宮澤章二著・青春前期のきみたちに」より

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