30日は私の61回目の誕生日です。奇しくも孫も今日3才の誕生日を迎えました。午前中はブドウ畑で農作業でした。午後は佐久市臼田まで小一時間かけて映画「いのちの山河」の上映会に出かけました。会場のコスモホールは初めてでちょっととまどいました。
映画は岩手県の山奥の村、沢内村(現西和賀町)の村長、深沢晟男(ふかさわ・まさお)氏の半生を描いたものです。沢内村は、秋田県との県境にあり山間部豪雪地帯として知られた無医村で、雪の季節には生活行動も著しく制限されました。医師への受診は多くの場合死後が多く、埋葬に必要な診断書のための受診でした。乳児の死亡率も日本一という状況でした。
深沢村長は「政治の目的は住民のいのちを守ることだ」と述べ、1961年(昭和36年)に日本ではじめて乳児・老人医療費無料化を実現し、翌年には日本ではじめて乳児死亡率ゼロを達成しました。当時、国民健康保険法では医療費の無料化を認めていませんでした。県や国の厚い壁がありました。深沢村長は憲法25条、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を掲げ、あえて法律違反を承知で実施に踏み切ります。
映画はそうした深沢村長のいきざまを生き生きと、雪国の綺麗な映像を駆使して感動的に描いています。政治はどうあらねばならないかその原点を指し示しているように思います。私自身、市政の末端を担っているものとして、深沢村長の目指してこられた道を一歩でも進めることができればと思いました。
深沢村長のことをもっと知りたいと思い、早速アマゾンで注文しました。多くの方にこの映画をご覧いただきたいと思います。映画のさわりが予告編でありますのでこちらをご覧ください。劇映画「いのちの山河」予告編
● 関連サイト
劇映画「いのちの山河」-「いのちの山河」のホームページです。
深沢晟男の会-深沢村長の業績を讃える皆さんの会です。
このブログを書くにあたってネットで調べましたら、深沢村長の志を次いだ村民の皆さんの取り組みが記録映画になっていることを知りました。
記録映画「いのちの作法」
記録映画「いのちの作法」予告編