映画「いのちの山河」を見ました

2010-05-31 01:32:51 | 雑感

30日は私の61回目の誕生日です。奇しくも孫も今日3才の誕生日を迎えました。午前中はブドウ畑で農作業でした。午後は佐久市臼田まで小一時間かけて映画「いのちの山河」の上映会に出かけました。会場のコスモホールは初めてでちょっととまどいました。

映画は岩手県の山奥の村、沢内村(現西和賀町)の村長、深沢晟男(ふかさわ・まさお)氏の半生を描いたものです。沢内村は、秋田県との県境にあり山間部豪雪地帯として知られた無医村で、雪の季節には生活行動も著しく制限されました。医師への受診は多くの場合死後が多く、埋葬に必要な診断書のための受診でした。乳児の死亡率も日本一という状況でした。

深沢村長は「政治の目的は住民のいのちを守ることだ」と述べ、1961年(昭和36年)に日本ではじめて乳児・老人医療費無料化を実現し、翌年には日本ではじめて乳児死亡率ゼロを達成しました。当時、国民健康保険法では医療費の無料化を認めていませんでした。県や国の厚い壁がありました。深沢村長は憲法25条、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を掲げ、あえて法律違反を承知で実施に踏み切ります。

映画はそうした深沢村長のいきざまを生き生きと、雪国の綺麗な映像を駆使して感動的に描いています。政治はどうあらねばならないかその原点を指し示しているように思います。私自身、市政の末端を担っているものとして、深沢村長の目指してこられた道を一歩でも進めることができればと思いました。

深沢村長のことをもっと知りたいと思い、早速アマゾンで注文しました。多くの方にこの映画をご覧いただきたいと思います。映画のさわりが予告編でありますのでこちらをご覧ください。劇映画「いのちの山河」予告編

● 関連サイト
劇映画「いのちの山河」-「いのちの山河」のホームページです。
深沢晟男の会-深沢村長の業績を讃える皆さんの会です。

このブログを書くにあたってネットで調べましたら、深沢村長の志を次いだ村民の皆さんの取り組みが記録映画になっていることを知りました。
記録映画「いのちの作法」
記録映画「いのちの作法」予告編

みたび、温泉委託料を考える

2010-05-30 09:09:03 | 議会活動
振興公社への温泉委託料についてみたび考えます。前回は振興公社の事業には温泉の運営を行っている委託事業、飲食・物販などの自主事業の二つがあると指摘しましたが、実はもう一つ独自事業という分野があります。

独自事業とは振興公社が自らの経営判断でおこなっている事業で、大田区休養村・レストランほらほ・地ビールレストラン・物産センターなどがあります。この経営内容は一般的には公表されていません。

この3つの事業の経営内容がどうなっているのか、決算書などから独自に推定したものが下記の図です。

 ● 振興公社の事業別経営状況(平成20年度)


これで見ると温泉を管理している委託事業だけが赤字、自主事業・独自事業は黒字、全体でも黒字となっています。しかし委託事業の赤字に対して7000万円の委託料が支出されています。

振興公社は東御市がその設立にかかわり、東御市長が社長を務めています。設立目的は市民益への貢献ではないのでしょうか。

温泉施設について再度考えます

2010-05-29 23:12:16 | 議会だより
先日温泉施設への委託料について書きましたが、引き続き考えてみたいと思います。東御市には現在4つの温泉施設があり、東御市振興公社に運営を委託しています。毎年7000万円にも及ぶ委託費を支出しています。

温泉施設の経営状況について分析するにあたり、よりわかりやすくするために利用者一人当たりのデータを作成しました。下の表をご覧ください。利用者一人当たりの平均入館料や原価・経費、そして収支の状況を載せてあります。
●一人当たり経営状況(平成20年度)単位:円
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湯楽里館  収入  原価  経費  支出  収支
・委託事業 388  -   422  422  ▲34
・自主事業 454 217  156  373   81
 合 計   841 217  578  795   46
----------------------
ゆうふる  収入  原価  経費  支出  収支  
・委託事業 352  -   487  487 ▲135
・自主事業 229 126  100  226    3
 合 計   580 126  587  713 ▲133
----------------------
御牧乃湯  収入  原価  経費  支出  収支
・委託事業 281  -   376  376  ▲95
・自主事業 235  80  118  198   37
 合 計   516  80  494  574  ▲58
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明神館   収入  原価  経費  支出  収支
・委託費  644  -   861  861 ▲217
・自主事業 760 305  385  690   70
 合 計  1404 305 1246 1551 ▲147
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全体    収入  原価  経費  支出  収支
・委託事業 381  -   481  481 ▲100
・自主事業 367 169  154  323   44
 合 計   748 169  634  803  ▲55
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たとえば湯楽里館は一人当たりの収入は841円。経費などの支出は795円ですので収支は46円。すなわち一人入館すれば46円のプラスとなります。

利用状況を温泉を利用する委託事業と、飲食や物販販売などの自主事業とに分けてみると、委託事業は一人当たりの収入は388円、支出は422円。収支は34円のマイナスでした。自主事業は454円の収入、支出は373円。収支は81円のプラスでした。

入館料は普通500円ですが上記の場合388円で112円も低くなっています。これは年間利用券などで入館する方がいるからです。

御牧乃湯の自主事業が281円と他と比べて低いのは、もともと入館料が400円であるためです。明神館が他と比べて高くなっているのは宿泊施設の利用があるからです。

全体で見ると委託事業の収入は381円、支出は481円、収支は100円のマイナスです。つまり一人入館すると100円のマイナスとなります。この100円を補填するのが委託料ということになります。一方自主事業の収入は367円、支出は323円。収支は44円のプラスとなります。

そこでもう一度上記の表をご覧ください。委託事業はすべてマイナス、自主事業はすべてプラスとなっていることがわかります。自主事業とは温泉施設で飲むビールやおつまみ、食事、お土産などです。つまり温泉施設を利用される方は、入館料で381円支払って温泉に入り飲食やお土産で367円使っているわけです。

いまどこの日帰り温泉でも温泉施設の経営だけでは利益を出すことができません。それを飲食や物販で補って利益をあげるというのが経営戦略となっています。ですから飲食の提供やお土産物など物品販売に力を入れています。

しかし東御市の場合もうからない温泉事業のみ分離して委託し、赤字を委託料で補填する。もうかる飲食・物販は自主事業として振興公社の利益とする。こうした構造になっています。これでは赤字の補填は際限なく続くことになります。

一般的に収支を改善するには2つの方法があります。すなわち、利用者を増やすことと、利用者に食事をしてもらったり買い物をしてもらったりして利用額を増やすことです。いま日帰り温泉が増え、景気も悪い中では利用者を増やすことは至難のわざです。そこで利用額増に取り組むことになります。しかし東御市の場合利用額を増やしてもそれはすべて振興公社の自主事業であり振興公社の利益に貢献するだけで、東御市からの委託料を削減することには結びつきません。

そもそも振興公社の自主事業といっても委託している温泉施設の中で行われており、温泉利用から派生する事業であり一体のものとして考えるべきではないでしょうか。すなわち東御市からの補填は100円のマイナスに対して行うのではなく、55円のマイナスに対して行うべきではないでしょうか。そうすれば現在7000万円を越える委託料を削減することができます。

もうからない温泉は市で面倒をみてもらって、もうかる飲食・物販は振興公社がもらうという「いいとこどり」の経営は市民の納得が得られないのではないでしょうか。振興公社はこのほかに独自事業として大田区休養村やレストランおらほ、地ビール工場、物産センターなども経営しています。

そもそも振興公社は第三セクターとして東御市によって設立されたものであり、利益追求だけが目的ではありません。いま東御市が財政改革・経費削減に取り組んでいる中、温泉施設への委託料も聖域ではありません。振興公社自身が売り上げ増と経費削減に勤め、経営革新を図り多額の委託料の削減に取り組むべきではないでしょうか。経営改善の成果を市民にも還元する取り組みが求められていると思います。

旧友とお酒を酌み交わしました

2010-05-29 08:52:07 | 雑感
28日は午前中娘が孫たちを連れて遊びにきました。お天気も良かったので一緒にブドウ園に行きました。孫はブドウ園の中を走り回ったりタンポポを摘んだり遊びまわっていました。

午後は湯楽里館で振興公社のヒアリングでした。振興公社の経営について教えていただきました。ちょうど湯楽里館は改修のため6月上旬までお休みとのこと。温泉経営にも大変なご苦労があることが伺われました

夕方からは旧友との飲み会でした。彼とはおさななじみ。これまで市役所に勤務されておりこの3月に定年退職されました。私が八十二銀行田中支店に勤務した時、彼も旧東部町役場に勤務しました。そして30有余念がたち、私は議員として彼は市の幹部として一緒に仕事をしました。感慨無量のものがあります。

楽しいお酒を酌み交わしました。

稲倉の棚田に行ってきました

2010-05-29 08:34:35 | 趣味・野良仕事

上田市の稲倉の棚田の全景

上田盆地から北アルプスまで望めます

上田市の稲倉の棚田をご存知でしょうか。上田市の北東、殿城(とのしろ)地区に日本棚田百選に選ばれた棚田があります。現在行政や地元のボランティアなど多くの方がその保全活動に取り組んでいます。

私はすぐ近くにもかかわらずこれまで訪れたことがなく、今年の冬に初めて行きました。そして昨日、ちょうどお田植えが始まる時期にもなることから写真を撮りに行ってきました。

眼下に一面の棚田が広がっていました。棚田には水が入り代掻きが行われており、お田植えも間もなく行われるようです。ここからは上田盆地や遠く美ヶ原や北アルプスも臨め、景色は抜群です。

また稲が植えられた頃、訪れて見ようと思いました。

阿部守一さんが立候補します

2010-05-28 02:03:54 | 議会活動
昨日、この夏に行われる県知事選挙において、田中県政時代副知事を努めてこられた阿部守一さんが立候補の決意を固めました。

知人を通してその人となりや県政への取り組み姿勢をお聞きしています。県政改革にご尽力していただけるよう期待しています。これから発表される政策に注目してゆきたいと思います。

6月1日、午後7時から田中コミュニティセンターで阿部守一氏と語る会があります。どなたでもご参加いただけますのでお出かけください。

振興公社への委託料を考える

2010-05-27 23:25:24 | 議会活動
先日「納税者保護誓約書」に署名したことをブログに書きましたが、それが日本税制改革協議会のホームページに掲載されました。ご覧いただければと思います。写真の場所は道の駅「雷電くるみの里」、江戸時代の力士「雷電」(らいでん)の像の前です。

「納税者保護署名」とは日本税制改革協議会が提唱しており、「子供にツケをまわす議決に反対します」と自らの政治姿勢を表明するものです。私はこの署名を誠実に実行して行きたいと思っています。


御牧乃湯には根強いファンが大勢います。午前中からにぎわっていました。

さて、27日はさわやかな晴天でした。午前中北御牧総合庁舎を訪問。情報公開でお願いしてあった「指定管理施設の管理に関する協定書」の写しをいただいてきました。東御市は市内の4つの温泉施設の運営を東御市振興公社に委託しています。その別紙の「平成20年度管理経費の生産方法について」という文書によれば平成20年度の委託料は7300万円だそうです。

● 平成20年度目標売上/管理経費/管理委託料一覧表
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湯楽里館目標売上112,551千円 経費122,764千円 収支▲6,239千円
ゆうふる目標売上 94,766千円 経費128,770千円 収支▲32,935千円
御牧乃湯目標売上 79,648千円 経費97,144千円 収支▲23,221千円
明神館 目標売上118,145千円 経費133,449千円 収支▲10,634千円
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  目標売上 409,098千円 経費482,128千円 収支▲73,030千円

この赤字を補填するのが管理委託料ですから、平成20年度は7300万円が支出されることになりました。


平成20年度はすべての温泉施設が赤字だったんですね。しかし湯楽里館には年間で30万人近い人が訪れています。それなのに赤字なんですね。「ホントにホントなの?」と突っ込みを入れたくなります。そこで平成20年度の各施設ごとの実際の利用者数をもとに、一人当たり利用額を計算してみました。
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湯楽里館 目標売上112,551千円÷利用者数285,269人=394円
ゆうふる 目標売上 94,766千円÷利用者数275,035人=344円
御牧乃湯 目標売上 79,648千円÷利用者数151,957人=524円
明神館  目標売上118,145千円÷利用者数 78,077人=1513円
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これによると湯楽里館やゆうふるの利用者単価は344~394円となっています。現在の利用料は一人当たり500円のはずです。なぜ一人当たり100~150円も低くなってしまうのでしょうか。確かにゆうふるや御牧乃湯などでは年間利用券のお客さんが多いが、湯楽里館は年間利用券の利用はごくわずかだと聞いています。いったいどうなっているのでしょうか。

いずれにしても委託料も市民の税金から出ています。適切な執行が求められます。

助産所は順調のようです

2010-05-26 22:30:42 | 病院改革
26日は午前中自宅のまわりの片付けをし、午後畑に出ようと思っていたら突然の激しい降雨に見舞われました。おかげでずぶぬれ。雨は夕方まで降り続きました。

天気予報では来週から2週間くらい低温が続くそうです。6月中旬頃からブドウの花が咲きますが、開花期の気温はブドウにとって極めて大切です。気温が低いと受粉がうまく行われず、その結果親子ブドウになることが多いのです。ブドウの花が咲く頃には暑くなっていることを願っています。

さて、助産所「とうみ」の開所から1ヶ月あまり。その後の様子を知りたいと思っていたら信濃毎日新聞に下記のような記事が掲載されました。順調に行っている様子です。助産師さんたちの頑張りに感謝です。

東御市鞍掛の市立助産所とうみは11月から、1ヶ月当たりの妊婦の受け入れ人数をこれまでより2人増やして12人にする。助産師が業務に慣れてきたほか、10月ごろに助産師若干名を増員する計画もあるためだ。既に12月末まで出産予約がほぼ埋まっており、来年1月以降に出産予定の妊婦の予約を受け付けている。

同助産所は、助産師9人の態勢で4月23日に妊婦の受け入れを開始。最初の1ヶ月間で県内外の12人が出産した。東御市や上田市、青木村など東信地方だけでなく、埼玉県からの里帰り出産もあった。

黒木かおり所長(43)は「夜間の態勢などにも慣れてきたため、受け入れを増やせると判断した。これまでは異常分娩もなく、手堅く対応できている」と話す。問い合わせは助産所とうみ(0268-62-0168)

宅幼老所「おひさま」を訪問しました

2010-05-26 07:48:12 | 議会活動


新人議員で宅幼老所「おひさま」でお話しをお聞きしました

病院に要望を語る会を喫茶店で開催しました

25日は午前中新人議員4名で宅幼老所「おひさま」を訪問。「おもいやり乙女平」理事長吉田周平さんと地域ケア総合研究所所長の竹重俊文さんのお話をお聞きしました。

吉田さんは平成19年に区長を努められ、その際地域の高齢化が急激に進んでいることを知り歴然。区として地域で支えあうしくみを作ろうとご尽力されたそうです。そんな中で区民のお困りごとを解決する互助会「ナイスの会」を立ち上げたり、区民の交流の場として家庭菜園で栽培している野菜や果物を安価に販売する朝市を始められたそうです。その延長線で平成20年11月、地域住民が自ら運営する地域の福祉活動の拠点として「宅幼老所おひさま」を開設されたそうです。

竹重さんはもともとは北御牧村の職員。1993年、地域介護施設「ケアポートみまき」設立に参画されました。全室個室・ユニットの特別養護老人ホームとしては全国初だったそうです。その後特別医療法人恵仁会でグループホーム・ケアホームを開設。地域で支える仕組みづくりに尽力。2008年には栃木県の医療法人社団友志会に転じ、今年長野県に戻り地域ケア総合研究所を設立されています。

竹重さんは国の財政から考えると今までの仕組みは崩壊しているとし、新しい仕組みづくりが求められていると指摘。そして私たち自身も行政へお任せ主義ではなく自ら地域のために何ができるか考え、地域で支えあう仕組みをつくることが必要だと主張してます。「宅幼老所おひさま」はその先駆的な取り組みだと述べていました。これまでも私はお二人のお話をお聞きしてきましたが、あらためて納得できるものでした。

午後は議会全員協議会があり、その後市民病院に要望を語る会に同僚議員と一緒に参加しました。いつもは病院で行ってきましたが、より参加しやすくするために喫茶店での集まりになりました。参加者は女性を中心に20名ほど。事務長や院長、医師、事務職員の方も参加されていました。新しいお顔も見えて参加者が広がってきていると感じました。多くの方が病院のことに関心を持っていただき、市民病院がもっと身近な存在になってほしいと感じています。

わが家の太陽光発電所は元気です

2010-05-24 20:42:49 | 雑感
23日、24日と二日間にわたって雨降りでした。昨日は終日降っていました。今日は昼から小雨になりましたが、夕方になってまた強く降り始めました。午前中小雨になったので雨具でブドウ園に行き、ブドウの根本に敷いてあるわらを取り除き肥料を散布しました。雨の中、撒布するのが一番効果があるそうです。

午後一番で友人である太陽光発電の営業マンの方が見えました。太陽光発電を導入してからはやいもので1年3ヶ月たちます。データを持ち帰って分析をしていただけるそうです。いま自宅の屋根に2ヶ所に分けて出力3.67キロワットの太陽電池パネルを載せています。

その後、議会事務局に6月議会の一般質問通告書を提出してきました。私は3番目とのこと。6月14日月曜日の10時半以降になりそうです。もしお時間がありましたら議会においでいただければ幸いです。CATVでも中継されます。今回の質問は土地開発公社の不良資産問題と振興公社の経営改革についてです。

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