市政と要望を語る会を開催しました

2012-05-27 04:34:52 | 議会活動
5月26日の夜、地元中屋敷公民館で「市政と要望を語る会」を開催いたしました。当日は時節柄お田植え、ぶどうの手入れなどお忙しい中、お時間をやりくりしていただきお越しいただきました。感謝です。



最初に市議会を紹介したDVDをご覧いただきました。DVDは議会報告会を開催するにあたって議会として作成したものです。何といっても百聞は一見にしかず。見て感じてもらうことが一番です。とてもよくわかったとのお言葉をいただきました。



議場の演題で議案について発言しているところです。



広報調査特別委員会で「市議会だより」の編集について議論しています。



皆さん熱心にご覧いただきました。



引き続き私から最近の市政の動向についてお話しさせていただき、その後会場からご質問をいただきました。荒廃農地対策についての質問や、農業関係の国や県、市の補助金がワンストップではなく分かりにくいので適切な情報提供をしてほしいとのご意見など様々なご意見をいただきました。早速調査してご回答したいと思います。

こうして市民の皆様と直接お話しする機会をこれまで以上に持ち、身近でお役にたてる議員として活動してまいりたいと思いを新たにしました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

民意をどのように把握するのか

2012-05-24 02:19:19 | 議会活動
舞台が丘整備計画についていま多くの市民の皆さんが疑問に思っています。とりわけ東御青翔高校の校舎を取り壊し15億円かけて道路を建設することと、中央公民館に併設する1億数千万円の講義棟が問題になっています。景気が悪く生活も大変な時代にいまさら道路ではないだろうと言うのです。そして議会に請願をあげるために市民の会を立ち上げて署名活動を行っています。

こうした動きに対して行政の中に「行政は二元代表制で首長と議員が市政を運営している」、「議員は選挙で市民から信任されている」、「議員は一般市民と違って様々な情報を得ているためよりより正しい判断ができる」という意見があります。そして最近の住民投票というやり方はその時の熱狂によって判断を誤るやり方であるとしています。

選挙で信任されている議員が決めればいいことなのか、それとも行政の決定過程への市民参加を認めるべきなのか皆さんはどのようにお考えでしょうか。確かにかつては市民は行政と議会にすべてお任せで進んできた経過があります。しかしあの平成の合併の際、全国の多くの市町村で合併の賛否を問う住民投票が実施されました。そうした中には議会の決定を覆す場合も数多く見られました。議会が民意を反映していなかったのです。

私たちの身近でも一昨年の佐久市の文化会館建設をめぐる住民投票では、建設にGOサインを出した議会と、ダブルスコアで文化会館の建設にNOを突きつけた市民と、民意のねじれが明らかになりました。

行政は首長と議員の二元代表制で運営されています。議員が市民の付託を受けていることもその通りです。しかしだからといってすべて任されているわけではありません。重要な案件の場合はその時その時の民意はどこにあるのか、常に確認する作業が欠かせないと感じています。私は「議員は選挙で市民から選ばれているのだから、すべて議員の判断でいい」という意見には同意できません。

むしろ市政の実態を市民に積極的に伝え、ともに考え、市民とともにまちづくりに取り組んでゆく市民参加をもっと進めるべきではないかと思っています。議員にお任せではなく、市民自らが考え、発言できる機会をもっと作ってゆくべきだと思うのです。

そんな意味で市民の会の皆さんが勇気を持って立ち上がったことに敬意を表したいと思います。

金環食ご覧になりましたか

2012-05-21 17:27:25 | 雑感
昨日金環食をご覧になりましたか。私は滋野小学校の校庭で子供たちや保護者のご家族と一緒にこの世紀の天体ショーを見ることができました。前日の天気予報では雲が多いということでしたので心配していたのですが、朝からとても良いお天気で絶好の観測日よりに恵まれました。

7時に小学校の校庭に行くとすでに子供たちや保護者の皆さんや地域の皆さんが集まり、それぞれ観測グラスを目に当てていました。地元の気象予報官である小菅さんが天体望遠鏡を設置して子供たちに金環食のお話をされていました。今日は金環食を見るために早朝登校だったようです。

金環食は当地では20秒程度の短い間でしたが見事に光の輪になってとても感動的でした。子供たちにとって今回の金環食はまさに自然の教材です。私も昔天文に興味を持ち親に望遠鏡を買ってもらったことがあります。高校時代は天文気象部に所属していました。あらためて星空へのロマンをかきたてられました。



皆さん観測グラスを目に当てて太陽を見ていました。



小菅さんが子供たちにお話をされていました。



子供たちはそれぞれグラスを目に当てて太陽を見つめていました。



ある保護者の方がかざした日傘の生地の間から漏れた光が三日月の太陽を映し出していました。

山林調査を実施しました

2012-05-17 01:32:37 | プロフィール




5月11日、午後から私の所属している産業建設委員会の山林調査が行われました。山林調査は市有林について現地に行って実態を調べるもので毎年春に行われます。今回は滋野地区の市有林を調査しました。この山はかつて私が山菜取りに行くときに通った場所です。ここが市有林だとは知りませんでした。広い山林が伐採され、材木が一定の長さに切りそろえられていました。これはいま建設されている滋野保育園の用材として利用されるものです。こうして地元の山の木が子供たちの保育園で使われることになります。材木は製材所に運ばれ乾燥され、カットされて製品になります。

舞台が丘を考える市民の会発足、署名集めへ

2012-05-12 23:43:49 | 議会活動


去る5月11日、舞台が丘整備事業の見直しを求める「舞台が丘整備事業を考える市民の会」が記者会見をし、6月議会に請願を行うために署名活動を行うとの方針を発表しました。以下地元紙の「東信ジャーナル」の記事を転載します。

東御市の「舞台が丘公共施設整備事業」-見直し求め「市民の会」発足、「25億から51億円」疑問

東御市が進める舞台が丘公共施設整備事業の見直しを求める「舞台が丘整備計画を考える市民の会」=吉田周平、山田邦男各代表世話人=が9日、市内5地区の呼びかけ人計19人で発足した。

11日は市中央公民館で7人が参加し設立趣旨や、6月議会に同計画を見直してもらうための市民請願署名簿を提出することなど、当面の活動について発表した。署名は昨日から集めている。

舞台が丘事業は、市役所の耐震改修や図書館併設の新館設置などで当初25億円として始まった。第2期の市中央公民館改修、同公民館駐車場323台分整備、市道県(あがた)東深井線拡幅とそれに伴い用地にかかる東御清翔高校への補償などで、事業費約51億円に変わっている。

道路整備は全長約300m、幅約12m、市庁舎来庁者の駐車場確保なども含む。予備設計段階のため、工事や東御清翔高校の敷地からの用地取得、建物補償に概算で約15億円との見込みを示している。

市道拡幅と東御清翔高校への補償などについて、県による高校改修につなげるきっかけにすると同時に、市民の安心安全を守る消防署へアクセス向上させるなどと説明している。

財源確保を含め全てを同時に行える50年に1度というような機会としており、全体事業費は市負担が約49%の25億円、合併特例債、国の社会資本整備交付金事業が残り51%などとしている。

同会は、市がこの中で防災拠点整備上必要とする市道拡幅と東御清翔高校への補償を疑問として見直しを求める。2月に行われた市による5地区説明会やパブリックコメントで、「市民生活が厳しい中、今なぜこれほど大金をかけなければならないか。県立高校建て替えに市が巨額の財政負担をするのはおかしい」など市民意見が出されており、「市民の納得、合意が十分でないのに、行政の計画通り進むのはおかしい。簡潔で効率的な整備が進むよう求める」としている。20日午後7時からは同公民館で総会を開く。賛同する市民に参加してもらい、今月末までにより多くの署名を集める考えだ。

吉田代表世話人(70)、樋口武弘事務局長(69)、山岸修二郎事務局次長(63)らは「花岡市政の実績は評価でき基本支持の立場だが、この問題だけは市民の幸せを考えたお金の使い方とはいえない。できるだけ多く署名を集め、議会で見直してもらえるようにしたい」と話す。

市議会だよりが発行されました

2012-05-06 00:10:20 | 議会活動
東御市議会発行の「市議会だより」第33号が発行されました。
市内にお住いの皆様はもうお手元に届いたことと存じます。
市外からこのブログをご覧になっていらっしゃる皆様は東御市のホームページから東御市議会と進み、
市議会だよりをダウンロードしてご覧ください(現時点ではまだアップされていないようです)。



表紙は市内の田中小学校の子供たちが満開の桜のもとでサッカーボールを追っている写真です。
今年は桜の開花が遅れていたため写真の撮影には苦労されたようです。



最初の見開きです。第一回定例会の模様がコンパクトにまとめて掲載してあります。
平成24年度の予算は145億5千万円です。


今回の特徴は市の財政をわかりやすく解説した「東御さんちの家計簿」です。

「市の財政についてわからない、むずかしいという声があります。」
「そこでご家庭の家計簿になぞらえて考えてみます。」


収入で注目すべき点は自前の収入である「給料」(市税)は収入の4分の1にしかないことです。
収入の半分近くは「祖父母からの仕送り」(地方交付税など)です。
あとの不足分は16%を占める「借入金」(市債)、5%を占める「貯金の取り崩し」(繰入金)
でまかなっています。

支出で注目すべき点は直接生活にかかわる費用(食費・医療費・光熱費など)は4割にとどまり、
「家族などへの仕送り」(他会計への繰り出し金)が23%を占めていることです。
上下水道事業・病院事業・介護保険などへお金を出しているのです。
「ローン返済」(公債費)は1割を占めています。

「市議会だより」の編集は広報調査特別委員会のメンバーが行っており毎回頭を悩ましています。
ご感想などお聞かせいただければ幸いです。

梅野絵画記念館に行ってきました

2012-05-05 23:30:58 | 趣味・野良仕事
5月4日、来訪中の兄夫婦、弟家族と一緒に梅野絵画記念館に行ってきました。
早世の画家「犬塚勉」の絵開が開かれていたからです。



梅野記念館は明神池のほとりにあります。遠くに浅間山が見えました。
池の周囲にカモが群がっていました。



記念館は林の向こうにあるわりと小ぶりな建物です。



入り口の壁に初代館長、梅野隆氏の絵画館にかける思いが書かれていました。
 「市民に愛される美術館になろう」
 「市民の誇りとなる美術館になろう」
 「小さくとも光りかがやく絵画館となろう」



犬塚勉さんの代表作「縦走路」です。私はこの絵をこれまでに3回見ています。
見る都度あらためて感動をいただいています。
お時間がありましたらぜひお出かけください。

郷土史研究会の修学旅行でした

2012-05-03 02:04:23 | 趣味・野良仕事
5月2日は中屋敷郷土史研究会の皆さんで恒例の春の修学旅行を行いました。この会は歴史好きな皆さんでつくっている会で公民館に集まってさまざまな勉強会を行っています。私も10年ぐらい前から会員になり一緒に勉強させていただいています。毎年この時期に修学旅行を行うことが恒例となっています。昨年は群馬県の富岡製糸工場を見学したので、今回は長野県における蚕糸業について勉強するために諏訪地域を尋ねました。



諏訪下社春宮に参拝してから万治の石仏を見てから、岡谷市蚕糸博物館を見学しました。館長さんに丁寧にわかりやすい説明をしていただきました。



その後、女性の担当者の方に糸取りの実演をしていただきました。繭をお湯に浸し手際よく糸をたぐり、引き出した糸を何本かより合わせて巻き取っていました。



食事後諏訪市の日帰り温泉施設片倉館の千人風呂に入りました。この片倉館は昭和3年に諏訪に製糸業を起こした片倉財閥の2代目、片倉兼太郎氏が昭和3年に造ったもの。諏訪湖の湖畔の広い敷地に煉瓦造りのレトロな洋館が建っていました。



上社本宮を参拝しました。ゴールデンウィーク中でしたが小雨も降っておりどこも閑散としていました。



最後に茅野市の尖石考古館を訪問。こちらでも担当者の方に親切にご説明をいただきました。国宝の縄文のビーナスもじっくりと拝見してきました。いつもの座学だけではなく実際に現場にいって見て、聞くことはこれからの勉強の励みになりました。今回専門家の方にわかりやすい説明をお聞きできたことはとても勉強になりました。

単位制多部制高校を視察しました

2012-05-01 23:23:48 | 議会活動
いま舞台が丘整備事業において東御清祥高校への市税投入が課題になっています。そこで多部制単位制の高校の現状を把握するために埼玉県立狭山緑陽高校と吹上秋桜高校の2校を全議員で視察させていただきました。視察には花岡市長も同行されました。

多部制単位制高校とは一般的はあまり聞いたことがない高校ですが、現在長野県内には東御清祥高校を含め3校があります。普通一般的な高校は同じカリキュラムを履修しますが、多部制の高校には午前部、午後部、夜間部などといったいくつかのカリキュラムがあり、自分の生活スタイルにあわせて学習する時間帯を選ぶことができます。自分の選択した部だけ履修すると4年で卒業になりますが、他の部の授業を受けると3年間で卒業することもできます。

単位制とはちょうど大学の授業のように、自分の興味や将来の進路に合わせて授業を選択でき、卒業に必要な単位数(74単位)を取得すれば卒業できる仕組みです。年度ごとの進級・留年という考え方がなく。自分のペースに合わせて学習することができます。

こうした制度改革の背景の第1には、少子化で生徒数の減少に伴う高校再編があります。東御清祥高校の場合現在は午前部、午後部の2部編成ですが、将来的には夜間部の併設も視野に入れているのではないでしょうか。第2には、引きこもりや不登校、学力不足などが大きな問題になっていることです。多部制単位制では朝の苦手な生徒は午後部を選択することもできます。学習の進め方も単位制であるため一律ではなくその生徒に合わせて組むことができます。クラスの生徒数もこれまでの30人から20人になり、先生が生徒一人ひとりに目を配ることができるようになります。

こうした新しいタイプの高校が文部科学省の方針で全国各地に作られ、東御清祥高校は昨年4月からそれまでの全日制の高校ではなく、多部制単位制高校としてスタートしています。



最初に視察したのは狭山緑陽高校です。校庭も広く緑も多く風格のある学校でした。在籍生徒数は631名(1学年240名)、うち1部7割、2部3割です。ここは2部制を採用しており、1部は10時から2時35分までの4時限、2部は17時5分から21時15分までの4時限となっています。この間共通選択として14時35分から16時15分までの2時限があります。この時間を受講すれば3年で卒業できます。また部活もこの時間で行うそうです。東御清祥高校の場合は始業は8時30分ですので、1部が10時始業というのは驚きでした。一クラスは東御清祥高校が20人に対し30人とのことでした。



学校施設や授業状況を視察させていただきました。皆さん熱心に受講されていたことが印象的でした。



次に視察したのは鴻巣市にある吹上秋桜高校でした。ここは平成22年に吹上高校の全日制、鴻巣高校定時制、熊谷女子高校定時制、深谷商業高校定時制を統合して設立した高校で、在校生徒436名(1学年216名、2学年220名)。一クラスの生徒数は25名となっています。ここも狭山緑陽高校と同様に2部制で、1部の始業は10時からです。その結果「高校に入って勉強がわかるようになった」と思う生徒が64.1%、中学時代に不登校を経験した生徒のうち改善した生徒は55.2%となるなど徐々に成果もあがってきているとのことでした。

今後の主な課題として、①将来への展望や職業観がないため適切な科目選択ができていない生徒が多いこと、②多様な生徒への指導の難しさ、③科目選択指導・事務処理・生徒指導など教員の負担増などがあげられていました。



パソコン教室で授業を受けていた生徒はなんと二人だけ。単位制であるためのこうした少人数の講座もやむを得ないのでしょう。単位制だからといって教員数が特別に増やすということはないので、教員の負担感は大きいのではないかと感じました。

吹上秋桜高校の教育目標は「基礎的な学力を身につけるとともに、豊かな人間性と規範意識を養い、心身ともに健康で、社会の発展に貢献できる人材の育成を図る」となっています。新しい学校制度が大きな成果をあげられることを願っています。

お忙しい中長時間にわたって私たちの議会の視察を受け入れていただいた両校に感謝します。

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