土地開発公社を考える(その3)

2010-04-29 09:25:13 | 議会活動
土地開発公社について引き続き考えたいと思います。

今回の土地開発公社の保有資産の処理について、先日の議会全員協議会で公社が説明した資料をもとに自分なりにまとめてみました。下記をクリックしてください。

東御市土地開発公社保有資産処理一覧表

表の一番下の合計欄をご覧ください。東御市土地開発公社の保有資産は35万3千㎡、価格は52億8千万円です。表は資産処理方法別に4区分に分けて示してあります。

まず1番目は平成22年以降8年間にわたり順次市で買い取るもので、簿価で11億3千万円になります。簿価とは土地購入・造成費に事務費・利子を加算したものです。購入してからずい分たちますので事務費・利子が全体の2割、2億2千万円にもなっています。もう少し早く処理できればこれほどまでに傷を広げることはなかったと思うのですが・・・。

このうち自然探求の森とは埼玉県のある市の保養所建設用地を先行取得したものですが実現にいたらず不良資産となったものです。前久保住宅団地、屋惣連絡道路関連とはバブルの頃計画されたゴルフ場用地を先行取得し、その後バブルがはじけて計画が頓挫し不良資産になったものです。

上川原工業団地、羽毛山工業団地はバブル崩壊後、土地価格の下落、景気の低迷、工場の海外移転などの影響から不良資産となったものです

2番目は、平成21年度までに土地開発公社から市が買い取ったもので約1億円になります。それぞれ代替地や工業団地などです。このうち原口住宅団地はゴルフ場関連の土地で、実際は山の斜面で住宅としての利用は困難なところです。

3番目は、土地開発公社が自社の事業として取り組み引き続き販売に努めるもので14億3千万円になります。景気落ち込みの中で住宅需要も低迷し、住宅団地で99区画を保有するなど多くの在庫を抱えています。しかし簿価では販売できず今後実勢価格を見て判断することになります。その場合売却損が生ずることになり、一般会計から補填せざるを得ません。

4番目は、土地開発公社保有物件のうちコメリさんやベイシアさんさんなどへ賃貸しているもので26億2千万円になります。今後とも保有していく物件ですが簿価から時価への切り替えをした場合、どのくらいの評価損が発生するか懸念しています。その評価損をどのように処理するかまだ予測がつきません。

3や4について、個々の資産の時価評価を行っている段階ですので、全体でどのくらいの資金が必要になるかまだ不明です。処理方法もまだ一部しか決まっていません。いずれにしても市民の皆さんへの情報の開示が必要だと考えます。

土地開発公社を考える(その2)

2010-04-27 10:51:55 | 議会活動
土地開発公社についてもう少し考えてみたいと思います。

土地開発公社の所有している土地は住宅団地や工業団地など様々ありますが、そのうちの多くの部分はなんといってもインター東部流通団地です。面積は6万5145㎡、帳簿価格は30億5281万円(平均単価4万6862円)です。これは開発公社の所有物件の約6割にもなります。

このインター東部流通団地の総面積は当初8万7020㎡、東部湯の丸インター建設に伴って建設されましたが、予定されていた新潟県のパワーセンターが進出を断念。その後の不動産価格の下落と景気低迷によって塩漬けになっています。これまでに売れたのは面積で25%(4件)。コメリさんやベイシアさんなどへの賃貸が65%(5件)、空き地となっているところが10%(2件)です。

今回この空き地となっている物件の一つに対し引き合いが来ているそうです。売れなかった土地ですから東御市にとってたいへんありがたい話であり、ぜひ進めていってほしいと思います。しかしここで問題があります。引き合い先から簿価である4万6862円は実態に合わない、実勢価格とすべきだと言うのです。昨年行われた近くの鞍掛工業団地の単価が2万円前後と言われているので、実勢価格は簿価の半分程度と思われます。先日の議会の全員協議会における説明はこの事情を理解してほしいというものでした。それはそれで納得できるものです。

しかし販売した土地はいいのですが、現在賃貸などで所有している資産はどうなるのでしょうか。ちなみに賃貸物件は5件、5万5947㎡、簿価26億2177万円となっています。これが引き合いの価格で評価しなおすと12億8760万円となり、50.9%の減、インター流通団地の資産が半減することになります。

市側からは土地開発公社の資産評価を簿価から時価に変えて行く、販売見込みのつかないところは市側で買い戻してゆくという方針です。これにより平成21年度は約1億円、平成22年度以降については11億33百万円の買戻しをしたいとしています。

しかし現に開発公社が所有し賃貸している土地については何の提案もされていません。今回の売却が実現すれば簿価と時価の差額、約1億5千万円もの損失が生じます。これをどうするのか、またこれに伴い所有資産も13億3400万円の減となります。問題は販売できない物件の買戻しだけではなく、所有資産の評価替えに伴う減損処理の問題になります。

買戻しと減損処理などで少なくとも24億6700万円もの資金が必要となるように見えます。いずれにしても土地開発公社に対して巨額の資金負担が必要となります。市民に対する責任ある説明が必要です。そしてどのようにそれを解決してゆくのか、的確なスキームを提案すべきだと思います。

箱根で春を感じました

2010-04-27 05:46:16 | 雑感
26日も前日に引き続いていいお天気でした。ここ3日ほどは春を感じさせる陽気です。1日妻と一緒に箱根まで日帰りのバス旅行に行ってきました。地元の温浴施設のイベントに参加したものです。富士山がとてもきれいに見えました。


マーガレットが満開です

箱根大涌谷に噴煙が上がっていました

運動会と土星を見る会

2010-04-25 23:09:15 | 雑感
25日の日曜日は朝から日本晴れ。久しぶりに気持ちのいい一日となりました。わが中屋敷(なかやしき)では33回目の区民運動会でした。青空を背景に満開の桜を愛でながら子供たちからお年寄りまで、わきあいあいと地域のコミュニケーションを深めることができました。

午後は公民館で運動会の第二部、懇親会がありました。ここでもお酒を酌み交わしながら親交をあたためました。新しい団地の皆さんと親しくお話できるのもこんな時です。いま「協働のまちづくり」とか「支え合い」ということが言われます。こうした土壌を育むのはこうした行事を通じて住民同士がお互いに知り合い、理解し合い、親しくなることです。運動会は住民の絆を深める意味でもとても大切な役割を果たしていると感じています。

そんな運動会ですが巨峰栽培が盛んな中屋敷ならではのプログラムがあります。それが巨峰の房作りをテーマにした「郷土の誇り」です。普通ブドウの房というと逆三角形を思い浮かべます。しかし巨峰の場合はたわら型でコロコロころがるような形が最適とされています。そんな巨峰の房を作ろうというゲームです。

運動会の途中に気象予報士で星に詳しいKさんに合いました。Kさんは時々地元のコミュニティ新聞にお天気の話を寄稿しています。Kさん曰く「今日はお天気も良く星を見るには絶好の機会です。土星をみんなで見ませんか」。私は一も二もなく大賛成。早速みんなに声をかけ「土星を見る会」を行うことにしました。

夕方、滋野地区の青少年育成会の総会に出席し、その後「土星を見る会」に参加しました。急なお知らせでしたが集まった皆さんは子供たちや保護者の方々など30数名。Kさんが用意してきてくれた望遠鏡で土星の輪を見たり、月のクレーターを見たり、星の話しを聞いたりしました。子供たちも大人の皆さんも大感激でした。またやってほしいという声がしきりでした。Kさん、ありがとうございました。

朝から忙しい日程でしたが一日を満喫しました。


桜の花の下で玉入れに興ずる選手の皆さん。

「郷土の誇り」巨峰の房作りを競い合いました。

明日からの仕事に差し支えなければいいのですが・・・。

あっ!あそこに土星があるね。

すごい!土星の輪が見えたよ。

西群馬に山登りに行きました

2010-04-24 22:09:00 | 趣味・野良仕事


西群馬・鹿岳山頂にて山仲間とともに。右端が私です。

四ツ又山から鹿岳を振り返りました。二つの岩峰が聳え立っています。

遠く妙義山を望みます。ヤシオツツジが満開です。

足元にエイザンスミレが小さな花をつけていました。
比叡山に咲くスミレということで名づけられたそうです。

23日は朝から好天でした。6時に友人宅で山仲間と待ち合わせ。私にとって本当に2年ぶりの山行です。目的地は西群馬、南牧村(なんもくむら)の鹿岳(かなだけ)、四ツ又山です。鹿岳は標高1015メートル、西群馬を代表する山で二つの岩峰を持っています。ちょうどこの時期、ヤシオツツジが可憐なピンクの花をつけます。

下仁田ICで高速を降り、登山口に立ったのは7時半。そこから樹林帯の中の急登です。稜線からまず一つ目の岩峰である一ノ岳、それから主峰である二ノ岳に登りました。360度の素晴らしい展望が開けていました。遠くに妙義山、榛名山、浅間山が望めました。

休憩のあとニノ岳から稜線に戻り、そこから四ツ又山(899メートル)を目指しました。途中大勢の登山者にとすれ違いました。ヤシオツツジが咲くこの時期、ここは超人気のルートだそうです。この山道は昔修験者の鍛錬の場所だったのでしょうか。四ツ又山のいくつかのピークに不動観音やカラス天狗などの石像が建てられていました。

途中、風花(かざはな)が舞いました。風花っておわかりでしょうか。空は晴れているのですが風に乗って飛んでくる雪のことです。お天気も良かったので最初は綿毛と間違えましたが、良く考えてみたら綿毛を飛ばす化粧柳(けしょうやなぎ)はここにはありませんでした。

最初久しぶりの山行でしたし、アップダウンのあるコースでしたので心配したのですが、一緒に登った山仲間との楽しい会話に癒され、とても充実した山行となりました。下山は1時40分。地元名産のコンニャクのお土産を買い、3時半には帰宅することができました。

その後5時半から、滋野地区活性化研究委員会の総会に参加しました。懇親会にも参加し帰宅は9時過ぎ。フルに活動した一日でした。

土地開発公社を考える(その1)

2010-04-23 01:14:36 | 議会活動
22日午後、全員協議会がありました。全員協議会とは「議案の審査又は議会の運営に関し協議又は調整等を行うため」全議員が参加して開かれる会議です。今回の課題は流通団地の土地売買にかかわるものでした。

現在土地開発公社が所有する土地の中で「インター東部流通団地」(東部湯の丸インター隣接地域)は8区画あります。この団地はバブルの頃計画されたもので当初県外のパワーセンターが購入を予定していましたが経営不振で撤退。その後経営努力の中で4区画を売却、5区画をホームセンターやスーパーに賃貸してきました。しかし2区画は依然として販売できずにいます。

今回その1区画に対して購入の打診があったそうですが、公社の側での簿価が実態と合わず販売できずにいるとのことでした。簿価とは帳簿価格、すなわち土地取得・土地造成価格のことです。これに対し時価とはその時点での土地価格のことです。バブルがはじける1990年台前半頃までは土地価格は右肩上がりに推移してきました。このため常に「簿価<時価」という関係が成り立っていました。しかし90年代後半からは「簿価>時価」となり、土地は含み損を抱えることになりました。

ちなみに土地開発公社が保有している総資産は簿価で52億8500万円。しかし住宅団地の一部では時価が簿価の3~5割に下落しているところもあるといいます。仮に簿価が3割落ち込んでいるとすれば総資産は36億9900万円となり、15億8600万円ダウンとなります。バランスシートでは資産と債務は均衡していますから、資産がダウンすることは債務も圧縮しなければなりません。資本に余裕があればいいのですがそれも限界があります。結局一般会計から資金を投入し、債務を圧縮する以外に手立てはありません。


バランスシートの概念図

含み損を抱えることは経営の不安定要因になります。このため現在においては時価会計が一般的となっています。土地開発公社においても資産評価は時価で行うべきです。私が議員になってまず最初に行った質問は簿価評価による含み損の問題でした。昨年は監査報告書でも指摘されています。ここにきて土地開発公社も重い腰をあげることになったのは喜ばしいことです。しかし、その後始末をどうするのかについてはまことに気が重いものがあります。一般会計でもおいそれと出せる金額ではありません。ましてビッグプロジェクトが進行しています。一気に解決するのではなく、一般会計の状況を見ながら時間をかけて取り組む以外にありません。

市は土地開発公社の保有資産は市の依頼に基づいて先行取得したものであるから、市が買い戻すのが順当であるとしています。平成21年度の買い戻し依頼分は9993万円、平成22年度以降の買戻しは9億1214万円にも及ぶと見られます。それもインター流通団地における賃貸にまわしている26億2177万円の土地は買戻しの中に含まれていませんから、含み損体質は一掃されません。

しかし、市側の説明を聞いていても何か釈然としないものがあります。バブルがはじけてからすでに20年近くなります。この間いくらでも対応できたはずであるのになぜここまで放置してきてしまったのか、その原因究明が何も行われていないことは大きな問題です。

ただ買い戻すといっても原資はすべて市民の税金です。なぜこのようなことになったのか、市民への説明責任があるはずです。買い戻すといえば聞こえはいいかもしれませんが、実態は損失を市民の税金で尻拭いするということです。民間であれば経営責任が追及されるところです。軽々しく買い戻すなどと言って欲しくはありません。むろん議会もその責任の一端を担わなくてはなりません。

そして買い戻したあとはどのように処理するのかも明らかではありません。ほとぼりがさめたころこっそり捨て値で払い下げということのないようにしてほしいものです。とにもかくにも土地開発公社の不良債権処理のための全体スキームが示されていません。

それにしても寺坂住宅団地では27区画、白樺池住宅団地では54区画が売れ残っているそうです。なのに一方では南口整備計画で羽毛山・郷仕川原地域へ優良宅地を建設するとしています。まず目の前の宿題を片付けてからにすべきではないでしょうか。

いよいよ助産所オープンです

2010-04-22 22:44:10 | 病院改革
22日は朝から雨でとても寒い一日でした。そんな中、助産所の竣工式が行われました。中公民館からバスで助産所まで移動し、そこで市長以下来賓によるテープカットと除幕式が行われました。大勢のマスコミが取材にきていました。その後中央公民館で同時に行われた玩具展示館と合同の竣工式が行われました。

夜のNHKの県内ニュースでも助産所のオープンが大きく取り上げられていました。助産所に対する若いお母さんがたの期待はとても高いものがあります。すでに11月まで90人の予約があるとのこと。市長が言っていた「安心してお産のできるまち」に向かって、その第一歩が踏み出されました。


氷雨が降る中で助産所とうみのテープカットと除幕式が行われました。

ホールには畳のコーナー、キッズコーナーがあります。

県産材をふんだんに使った助産所の入り口ホール。

居室は5室。ここで分娩することができます。窓の外にはベランダがあります。

居室のうち一番大きな特別室。ゆったりとして明るく開放的です。

食堂から田園風景が望め景観は抜群です。

カタクリの花を見に行きました

2010-04-21 01:08:39 | 趣味・野良仕事


清楚に咲カタクリの花

春を告げてくれる二輪草

20日は曇り空でした。朝から消毒をするスピードスプレヤーの音が聞こえました。今年第二回目の消毒です。午前中は近くの山にカタクリを見に出かけました。毎年この時期の楽しみです。今年もカタクリの花が見られました。時期が少し遅かったせいか花の色がいまひとつだったことが残念でした。林道から少し入ったところに二輪草の小さな群落があります。林の中で日当たりが良くないせいか花をつけているものはそれほど多くはありませんでした。

午後は「市民病院と要望を語る会」の編集委員会でした。今回の「語る会だより」第2号の眼目は市民病院での出産第一号の方へのインタビューと、市民の方々の市民病院へのご意見です。印刷所から届けられた「たより」をメンバーで小分けにし、それぞれ配布先を分担しました。私は帰りに滋野公民館にお届けしてきました。公共施設などあちこちに置かせていただいていますので、ぜひお手にとってご覧いただければと思います。

夜はかごのと山岳会の例会です。会員10数名が集まり山行計画、山行報告が行われました。群馬県の四ツ又山(よつまたやま)・鹿岳(かなだけ)の縦走はアップダウンもあり景観も抜群だったそうです。惜しむらくはヤシオツツジの花が少なかったこととのこと。

今度の土曜日に他の会員が四ツ又山と鹿岳に行くというので、私も参加させていただくことにしました。久しぶりの山行きです。まず登山道具の点検から始めなければなりません。

振興公社でお話しをお聞きしました

2010-04-20 02:33:42 | 議会活動
19日は午前中は議会広報委員会があり、3月議会の内容を掲載した「市議会だより」の最終校正を行いました。5月上旬には皆様のお手元に届くことと思います。午後は新人議員による恒例の勉強会でした。昨年から2ヶ月ごとに新人議員5人で市政についてテーマを決めて勉強会をしています。今回は東御市振興公社でした。

東御市振興公社とは平成6年に設立された第3セクターです。現在市内にある4つの温泉施設(湯楽里館・ゆうふるtanaka・明神館・御牧乃湯)とレストラン、地ビール工場、物産センター、大田区休養村の運営を受託しています。売り上げは10億円前後、社員は正社員・臨時を含め85名、その他パート社員100~120名となっています。現在東御市では指定管理者制度にもとづき、振興公社に毎年約7000万円の委託料を支払い、その他施設の立替・修理・維持管理の費用を負担しています。市長が振興公社の社長も兼務しているなど市と密接な関係にあります。

振興公社の方から経営についてのお話しをお聞きしました。それによれば平成21年の売り上げは9億9887万円と前年比1700万円の減(1.7%マイナス)。しかし経営努力もあり通期で160万円ほどの黒字になる見込みだそうです。このところの景気の落ち込みが響いており、今後様々なイベントを行うなど誘客に取り組み、売り上げ増を実現したいと語っていただきました。そのために今年は自家製のホップを生産し、地ビールの新製品を開発を目指すそうです。


売り上げ構成を円グラフにしてみました。温泉部門が全体の84%を占めています。その内訳は大田区休養村が27.5%、湯楽里館が23.3%、ゆうふる田中が14.7%、明神館11.0%、御牧乃湯が7.5%です。湯楽里館がダントツかと思っていたのですが意外な結果でした。大田区休養村の利用は宿泊がほとんどで、利用者一人当たりの単価が高いためだと思われます。



売り上げ不振の原因は温泉部門にあります。レストランや物産センターなどの売店部門の売り上げ2.8%増に対し温泉部門は2.6%減となっています。そこで温泉部門について売り上げ不振の要因分析を行いました。

上記のグラフは平成20年度と21年度を比較し、温泉施設の収益増減要因を利用者と売り上げの2つの側面から見たものです。青い棒グラフは利用者数増減、茶色は利用者単価増減、黄色は売り上げ増減を示しています。

売り上げはゆうふるで800万円、湯楽里館で700万円のマイナスで、大田区休養村を除いていずれも前年を割り込んでいます。
利用者数はゆうふると大田区休養村で大幅増で、そのほかはいずれも落ち込んでいます。とりわけ明神館は約4千人の大幅なマイナスです。
利用者単価は明神館を除きいずれもマイナスで、大田区休養村では約千円の落ち込みとなっています。

湯楽里館、御牧乃湯では利用者数・単価ともにマイナス、明神館も利用者数がマイナスです。ゆうふるは利用者数は増えていますが単価が落ち込んでおり結果として売り上げはマイナスとなっています。大田区休養村は利用者数が伸びているのですが単価が減少しており、利用者数の伸びほどは売り上げが増えていません。

いずれも利用者数の増加とともに、利用者単価の増加にも取り組む必要があります。

全国的に見てもこれだけ多くの温泉施設を持ち、地ビールなど新しい事業も手がけ、物産センターなど地域活性化にも積極的に取り組んでいる第3セクターはそう多くはありません。振興公社のこれからの頑張りに期待したいと思います。

勉強会終了後、私たちも売り上げ増に貢献しようと地ビールレストランで懇親会を行いました。窓の外には丸子や上田の夜景が見え、おいしい地ビールもいただき満喫しました。もっと多くの方にご利用していただければと思います。

建て御柱と西宮歌舞伎を見ました

2010-04-18 19:46:44 | 雑感


祢津健事神社建て御柱

御柱奉納歌舞伎にはたくさんの観客が集まりました

祢津小学校歌舞伎クラブによる白波五人男

18日は西宮の祢津健事(ねつたてごと)神社の歌舞伎がありました。健事神社は諏訪社。歌舞伎興行に先立って建て御柱が行われると聞き早めに到着。ちょうど二の柱の建て御柱が行われていました。勇壮な木遣りとラッパが響き渡る中、クレーンで大きな松の木が建てられました。

昨日の大雪もすっかり融けて絶好の青空が広がりました。桜はまだ二・三分咲きでしたが神社の境内は法被を着た大勢の氏子の皆さんでいっぱいでした。健事神社の境内には西宮歌舞伎舞台があります。これは江戸時代に建てられたもので日本最古の回り舞台とのこと。建て御柱の後、この回り舞台で区民の集いと歌舞伎が行われました。

区民のつどいはハンドベル、民謡舞踊、コーラスなど子供たちから90才近いお年寄りまで区民総出で行われました。お一人おひとりがご自分のできるところで精一杯力を発揮されており、西宮区の皆さんがこの御柱を成功させるために一致団結して取り組んでこられたことが察せられました。

歌舞伎では最初に地元の皆さんで三番叟、祢津小学校子ども歌舞伎クラブの小5から中1の皆さんによって白波五人男が演じられました。子ども歌舞伎はとても上手にできました。その後埼玉県の小鹿野歌舞伎、熊谷歌舞伎の皆さんによって「一谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)が演じられました。

祢津には東町と西宮にそれぞれ立派な歌舞伎舞台があります。子ども歌舞伎は29日の東町歌舞伎にも出演されるとか。こうした地域の伝統を子供たちが脈々と受け継いでおり、それを小学校の先生方が応援してくださっている。とてもうれしく感じました。

春の一日わきあいあいと、ゆっくりと観劇できました。こうした地域の取り組みが地域活性化を支えているのです。西宮の皆さん、ありがとうございました。

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