おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

つくば市O様邸

2012年03月05日 04時23分47秒 | 家づくり
昨日はつくば市で新築工事中のO様と現場での打ち合わせとなりました。棟梁は千尋建築さんです。

1階のリビング・ダイニングには『シンゴン』が張られていました。



シンゴンの短所は、柔らかいためキズがつきやすい、というのがあります。ただいつもお客様に申し上げるんです。『キズは気にしないことです。というか気にならなくなる。キズが家族の歴史になるし、無垢材ですから合板フローリングと違って中身!?が出てきちゃうようなこともない。気になるときには水とアイロンで修復もできるし、サンドペーパーで削ることもできる。それよりも長所のほうが格段に大きいと思いますよ!!』と。

その長所。柔らかいために空気層がたっぷりあるんです。そのためにとっても暖かい。床暖房いらず、とまでいわれる。無垢材であっても乾燥状態や形状安定が高いので、床暖房にも適している。柔らかな足触りもすばらしい!!

一枚一枚が狭くて短いため、施工する棟梁は大変なんです。合板フローリングは一枚30㎝×182㎝。シンゴンは9㎝×45㎝とか75㎝ですから・・・・。

2階のベランダに面した子供室。きゃっきゃきゃっきゃ言いながら子供たちが走り回っている姿が目に浮かびます(笑)



真壁造りについて一言。

通常のお家は皆『大壁造り』といって、柱が見えない構造になっている。出来上がってしまうと木造なのかプレハブなのか2×4なのかわからない構造です。尺貫法が主流の建築業界にあって、4寸の太柱を使う場合、大壁では通路が4㎝くらい狭くなる。だから主流は3.5寸の細い柱なんです。見えなくなっちゃいますからね、別に初期強度は問題ないですし。

北澤工務店は『真壁造り』をおすすめしている。それは、木造らしく『柱が見えている』のが好きだから。そして、尺貫法にあっても通路が狭くなるようなことがないから、なんです。写真にあるように柱と柱の間に板材が張ってあるのですが、(これを胴縁といいます)これはセルローズファイバーのふくらみを抑えるためと、壁を平らにするため、壁が割れにくくするために施工しています。これもほとんど施工しているメーカーさんはない。手間ですし、材料費も掛かりますから。30㎝ごとに張られたこの胴縁は、後々壁に額を飾りたいとか時計を掛けたいという時のための下地になります。

O様邸には広い小屋裏部屋があります。ちゃんと階段で上がることができる小屋裏部屋です。



外回りもずいぶん出来上がってきました。構造材に透湿防水シートが張られ、ラス板を張り巡らし、さらに防水シートを張り、波型ラス網が張られたところ。これからそとん壁の下塗り施工がされます。



まぁ、いまさらって感じかもしれませんが、職人、中でも棟梁さんてのは、すごいなぁ。ひとりでここまで造っちゃうんですから。それも北澤工務店の場合見える仕事がほとんどですから、かなり細やかな仕事が要求されるんです。すばらしい!!!O様もたいへん喜んでくださっています。

ではまた。

おさむ




コメント
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