山頂の静けさを乱す「兵隊さん」たち

1997年10月12日 | 日々のアブク
 良い日和の日曜日だったので,家族4人で弘法山に出かけた。「めんようの里」の駐車場に車を置いてそこから歩き出す。タカシの足がずいぶんと達者になっているのに改めて感心した。羊牧場の階段の坂道なんか,3人を置き去りにして一人でずんずん登って行ってしまう。馬場道と称される平坦な尾根筋の幅広い道をのんびりと歩く。暖かな秋の陽射しのなか,家族連れや老人ハイカー達などもかなり多く行き来していた。途中,南斜面の縁で一休み,遠くの景色なぞ眺めながらオヤツを少々いただく。今日は遠くがやや霞んで相模湾がはっきりと見えないのが残念だ。それから再び歩きだし,権現山へと続く再度の少々キツイ登り坂。

 山頂につくと,何やらワガモノガオで走り回り騒ぎまくっている集団がいる。ボーイスカウトの連中であった。しばし観察してみると,兵隊の恰好した中年のオッサン3名が約20名程の元気な子供らをなかなか統率できず,かなりイライラしている様子であった。そしてやたらと,オイコラ,オマエ達キチント言ウコトヲ聞クンダ! 整列ヲシロ。オイコラ,オイコラ! てな調子で,大声で怒鳴っている。ったく,何ともウットウシイ連中ではある。兵隊さんゴッコは人のいない所でやってくれよな。ブツブツ。

 山頂の一隅には前田夕暮の歌碑にじっと見入る老夫婦なども居たりしたが,彼らの心中はいかばかりであったろうか。いや,まことに申し訳ない(代りに謝ったりして)。
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