連日,酷暑の日々がつづいている。とりわけ当地のような「盆地」においては 夏場は大変に暑い。すこぶる暑い。まるで中華鍋の底で暮らしているようなものだ。ちなみに,その鍋底から這い出して 拙宅の北方に連なる山に向かってほんの 7~800mばかり標高を稼げば とりあえずの「避暑地」へと辿り着くことはできるのだけれども,炎天下の真昼に自転車でそこまで登ってゆく元気も覇気も,やる気も根気も,そんなもの微塵もありゃしない。実際,漕ぎ出したところで,すぐにコメカミあたりがピクピクして身体の危険を感じたりしてしまうのが目に見えているわけであるからして,老いたる身としては,基本的に昼間は外出せずに家の中に閉じこもっているのが分相応であろうと観念している。若干不本意ながらエアコンをつけたりもする(設定温度は29℃とやや高目にするが)。現代ニッポン社会で暮らす以上,電気は有効に使うべきものだ。止むを得ない所用のために昼間外出するときは,エアコンスイッチを切って,小型扇風機をタイマーで回し,南側および東側に面した窓々のカーテンはすべて閉め,さらに掃き出し窓を網戸にして半分ほど開けておく。それでも,しばらくして戻ってくると,室温は33~35℃くらいにまで上昇している。今までの帰宅時最高室温は36.2℃,まさにサウナ・ルームと化していた。凍死(低体温症)というのは哺乳動物にとってはソレナリに気持ち良いフェイド・アウトではなかろうかと思うが,それに対して熱中症(高体温症)による死なんてぇものは,ただひたすらに気持ち悪く苦しいだけで,そんな形での幕引きは出来れば御勘弁願いたい。
ということで,暑さ厳しき折,皆様いかがお過ごしでしょうか。
この時期,外回りの仕事をしている人たちは さぞ大変だろうと重々お察し申し上げます。とくに,飛び込みセールスや戸別訪問勧誘などで町中の各所をくまなく歩き回っている人々,例えば保険のセールスウーマン,ソーラーパネル販売員,古布団の回収サービス,なんちゃら新興宗教の布教者,ガテン系のペンキ屋あんちゃん,などなど(あ,最後の連中は大丈夫か),あるいは,自転車を漕いで町中で定期配達をおこなっている人々,例えばヤクルトおばさん,メール便配達員,チラシ投函バイト員,政治関係の広報者,などなど。彼ら,彼女らは本当に身体のことを考えながら炎天下を移動する必要がありましょう。売り上げ成績とかノルマとかは ひとまず二の次にして,決して度を超した無理はなさらず,そして十分な水分補給は忘れずに!(以上はジジイの「老婆心」とお聞き下さい)
なお,カーエアコンをガンガン効かせて街中のそこいらを走っている外回りグルマについては,私として別段乾燥もとい感想はございません。敢えて申すなら,エアコン強作動により通常よりも車内密閉性が一層保たれ,そのぶん外界との交流がより疎遠になるわけであろうから,とくに裏通りを走り回るときなどは,コドモやジジババに十分気をつけて,十分に減速して走るように。ホレ,そこの介護グルマ! 道路交通法に定められた「徐行」を遵守しなさい,ジジババ運んでる途中でジジババ轢いちゃ,元も子もないゾ! くらいのことしか言えない。
昨日の夕方7時頃,ちょっとした買い物の用があったので近所のドラッグストアまで歩いて出掛けた。既にだいぶ暗くなりかけていたが,昼間のムシ暑さはまだまだタップリと残っていて,あたりは湿気をはらんで重く澱んだ空気の層で一面覆われているようだった。まるで,灰色の雨雲が山の方からズルズルと市街地まで降りてきて町全体をスッポリと包んでしまったみたいに。そして,そのような重たい空気は,私自身においては自然な呼吸を阻み(喉の不調),ぎくしゃくした生体反応を引き起こす(軽い眩暈感覚)のだ。要は 加齢に伴う環境順応性の欠如,生理的適応障害,ってヤツなのだろう。それにしても,支那Chinaの北京Beijingあたりで日々暮らす人民はタイヘンだなぁ。。。
で,その帰り道,バス通りの舗道をゆっくり歩いていると,家の近所にある駐車場の片隅に若い女性がひとり佇んでいるのが目にとまった。一見して外回りセールスウーマンとわかる外見だった。それも,まだ仕事に慣れない新人社員といった感じだ。実はその彼女は,私がこの界隈を自転車で走っているとき,これまでに何度か道ですれ違ったことがあり,加えて,以前に一度拙宅を訪問したこともあったようだ(不在時のインタホン録画モニタに確か映っていたと思う)。
夕暮れの暗がりでひとり立ちつくしている彼女は,半袖シャツにパンタロン姿で,このクソ暑い時期にもかかわらず身なりはキチンとしていた。手には分厚いファイルのようなものを持ち,腰にはホルダーに付けたペットボトルをぶらさけている。そのうつむき加減のシルエットからは,いかにも「あぁ,疲れたなぁ~」といった徒労感,ガックシ感がありありと見て取れた。今日一日の仕事が思うようにいかなかったのだろうか。これから会社に戻って上司から小言のひとつもくらいそうな予感でもあるのだろうか。そして恐らく明日もまたメチャクチャ暑い日になるのだろう。あぁ,やだな~。。。 と,そんな風に,自分が現在携わっている仕事,そしてその置かれている立場・境遇の辛気さを嘆いているようにも思われた。もしかして,黄昏の薄闇に紛れてチョットだけ泣いていたのかな?
まこと,世の中にはいろんな仕事がある。辛い仕事,楽しい仕事,すこぶる困難な仕事,いたって呑気な仕事,マジメな仕事,チャラチャラした仕事。正義な仕事,極道な仕事。そのような星の数ほどある仕事のなかから,とりあえずは何かひとつを選択して,ひとは働くのだ。日々働く。昨日も今日も,そして(多分)明日も働く。ハタラカザルモノクウベカラズ。人それぞれ,すべからく生きねばならぬ。Faut vivre! ガンバレ,新人社員! ガンガレ,労働者諸君!
Malgré les grands yeux du néant
C'est pour mieux te manger enfant
Et les silences et les boucans...
Faut vivre !
Bien qu'aveugles sur fond de nuit
Entre les gouffres infinis
Des milliards d'étoiles qui rient...
Faut vivre !
ということで,暑さ厳しき折,皆様いかがお過ごしでしょうか。
この時期,外回りの仕事をしている人たちは さぞ大変だろうと重々お察し申し上げます。とくに,飛び込みセールスや戸別訪問勧誘などで町中の各所をくまなく歩き回っている人々,例えば保険のセールスウーマン,ソーラーパネル販売員,古布団の回収サービス,なんちゃら新興宗教の布教者,ガテン系のペンキ屋あんちゃん,などなど(あ,最後の連中は大丈夫か),あるいは,自転車を漕いで町中で定期配達をおこなっている人々,例えばヤクルトおばさん,メール便配達員,チラシ投函バイト員,政治関係の広報者,などなど。彼ら,彼女らは本当に身体のことを考えながら炎天下を移動する必要がありましょう。売り上げ成績とかノルマとかは ひとまず二の次にして,決して度を超した無理はなさらず,そして十分な水分補給は忘れずに!(以上はジジイの「老婆心」とお聞き下さい)
なお,カーエアコンをガンガン効かせて街中のそこいらを走っている外回りグルマについては,私として別段乾燥もとい感想はございません。敢えて申すなら,エアコン強作動により通常よりも車内密閉性が一層保たれ,そのぶん外界との交流がより疎遠になるわけであろうから,とくに裏通りを走り回るときなどは,コドモやジジババに十分気をつけて,十分に減速して走るように。ホレ,そこの介護グルマ! 道路交通法に定められた「徐行」を遵守しなさい,ジジババ運んでる途中でジジババ轢いちゃ,元も子もないゾ! くらいのことしか言えない。
昨日の夕方7時頃,ちょっとした買い物の用があったので近所のドラッグストアまで歩いて出掛けた。既にだいぶ暗くなりかけていたが,昼間のムシ暑さはまだまだタップリと残っていて,あたりは湿気をはらんで重く澱んだ空気の層で一面覆われているようだった。まるで,灰色の雨雲が山の方からズルズルと市街地まで降りてきて町全体をスッポリと包んでしまったみたいに。そして,そのような重たい空気は,私自身においては自然な呼吸を阻み(喉の不調),ぎくしゃくした生体反応を引き起こす(軽い眩暈感覚)のだ。要は 加齢に伴う環境順応性の欠如,生理的適応障害,ってヤツなのだろう。それにしても,支那Chinaの北京Beijingあたりで日々暮らす人民はタイヘンだなぁ。。。
で,その帰り道,バス通りの舗道をゆっくり歩いていると,家の近所にある駐車場の片隅に若い女性がひとり佇んでいるのが目にとまった。一見して外回りセールスウーマンとわかる外見だった。それも,まだ仕事に慣れない新人社員といった感じだ。実はその彼女は,私がこの界隈を自転車で走っているとき,これまでに何度か道ですれ違ったことがあり,加えて,以前に一度拙宅を訪問したこともあったようだ(不在時のインタホン録画モニタに確か映っていたと思う)。
夕暮れの暗がりでひとり立ちつくしている彼女は,半袖シャツにパンタロン姿で,このクソ暑い時期にもかかわらず身なりはキチンとしていた。手には分厚いファイルのようなものを持ち,腰にはホルダーに付けたペットボトルをぶらさけている。そのうつむき加減のシルエットからは,いかにも「あぁ,疲れたなぁ~」といった徒労感,ガックシ感がありありと見て取れた。今日一日の仕事が思うようにいかなかったのだろうか。これから会社に戻って上司から小言のひとつもくらいそうな予感でもあるのだろうか。そして恐らく明日もまたメチャクチャ暑い日になるのだろう。あぁ,やだな~。。。 と,そんな風に,自分が現在携わっている仕事,そしてその置かれている立場・境遇の辛気さを嘆いているようにも思われた。もしかして,黄昏の薄闇に紛れてチョットだけ泣いていたのかな?
まこと,世の中にはいろんな仕事がある。辛い仕事,楽しい仕事,すこぶる困難な仕事,いたって呑気な仕事,マジメな仕事,チャラチャラした仕事。正義な仕事,極道な仕事。そのような星の数ほどある仕事のなかから,とりあえずは何かひとつを選択して,ひとは働くのだ。日々働く。昨日も今日も,そして(多分)明日も働く。ハタラカザルモノクウベカラズ。人それぞれ,すべからく生きねばならぬ。Faut vivre! ガンバレ,新人社員! ガンガレ,労働者諸君!
Malgré les grands yeux du néant
C'est pour mieux te manger enfant
Et les silences et les boucans...
Faut vivre !
Bien qu'aveugles sur fond de nuit
Entre les gouffres infinis
Des milliards d'étoiles qui rient...
Faut vivre !