そしてまた今日も,町に歌が流れていた。。。

2013年01月25日 | 歌っているのは?
 我らが貧民の友《ブック・オフ》に出掛けると,その店内で流れているBGMは ちょっとクセのあるものが多いように私には思われる。巷ではほとんど聞くことがないのに何故かブックオフでだけ割と頻繁に聞かれる歌手や楽曲というのが結構あると感じる。たとえば,ビブラート過剰で思い入れの強すぎるヘナヘナ声のオニイサン歌手とか,80年代の歌をまんまパクッタようなノーテンキ声のオネエサン歌手とか,ヘタウマ狙いとみえて実は単にヘタクソなだけのハスキー声のオヤジ歌手とか。。。 当方,彼ら彼女らの氏素性については全く存じ上げないが,そのような歌をコレデモカというように繰り返し繰り返し聞かされると,そのうちにどこか異空間に知らず入り込んだ気になってくることは確かだ。BGMとしては,ある意味,絶妙な選曲なのかも知れない。誰がどのようにセレクトしているのかな? 背後にはいかなる組織が控えているのだろうか? マインド・コントロールか??

 最近では《シャングリラ》という歌が,ちょっと心地よい。もっともこの曲については6年ほど前にそこそこヒットしたものらしいが,ハズカシナガラ私としては初聞きでした。まだうら若きオネーチャンが,その弱さと強さと未熟さの混在する「一途な投げやり」といった心情を精一杯はなちながら,シーリアスな青春世界を歌っている。歌詞は こんな調子だ。


  携帯電話を川に落としたよ
  笹舟のように流れてったよ  あ゛あ゛ぁ゛...

  気がつけば あんなちっぽけな物でつながってたんだ
  手ぶらになって歩いてみりゃ 楽かもしんないな

  胸を張って歩けよ 前を見て歩けよ
  希望の光なんて なくたっていいじゃないか!


 何やら,二十代のオンナノコに後ろから思い切りド突かれる,もとい,叱咤激励されているかの如きである。 ああ,今日も今日とて 町に歌が流れていた,Un refrain courait dans la rue...

 ちなみにワタクシの場合,携帯電話を落としたんではなく,自分の意思で,思いっ切り投げ捨てたんですけど,ね。
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