実を申すと,この春休みにアキラはメガネを誂えた。少しく時を遡りてみれば,アキラの視力低下はタカシの齢より約1年ほど早くに訪れ,去年の冬ないし春あたりから,日常生活の様々なシーンにおいて視力低下の兆候が随所に認められるようになった。その頃,母が知人に勧められたとかで,仮性近視の矯正のために遠くの眼科に何度か通って散瞳剤を点眼していた時期もあったが,結局その通院も,はかばかしい効果を得ること能わず徒労に終わったようだった(父は元々,過去における幾多の眼科通いの経験から,強制的な散瞳には否定的ないし消極的であった)。さらに,学校での視力検査においてもかなり悪い結果が上がってきたようなので,そろそろここらあたりが潮時かねぇ,と判断を下したのである。
視力低下の主たる原因は明らかだ。すなわち,TV画面の真近にすり寄らんばかりにしてテレビゲームに熱中したり,薄暗い場所や逆に明るすぎる場所など周辺環境に一切お構いなしにマンガをひたすら読み続けたりと,その二点に尽きる。さらに,時間的には極めて短いものの,机に向かって勉強しているときなども,傍から父親が見咎めて注意するまでは蛍光灯を自分から点けたためしがない。要は本人に自覚がないのだ(この点,兄弟ともども似たようなものであるが)。結果,切なくも情けなくも,あるいは潔くも目出度くも,我が家の全員がメガネ星人となったわけである。
ところが,それから2ヶ月ほどが経過した現在においても,恐らく学校のクラスメイトや先生,隣近所の方々をはじめ,アキラをとりまく世間の大多数のヒトビトは,彼がメガネっ子になったことを一向に御存じないものと思われる。何となれば,アキラが頑なにメガネをかけたがらないからだ。それでも家にいるときは,時おり気紛れに自らかけてみたりもするが,一歩家の外に出れば他人様の前では決してメガネをかけることがない。学校の黒板の文字くらい今でもメガネをかけなくたって読めるから,などと言う(さて,どこまでが本当なんだか)。 ハズカシイのか,カッコワルイのか,はたまたメンドークサイのか。多分は最初の理由が第一だろう。これでけっこう自意識過剰なアキラなのである(実際のところ,君のことなんて誰もそんなに注目しちゃいないってバ)。 初めの一歩,それさえエイヤッと踏み出せば,あとは何でもないのにね。 ただ,あまり無理強いはしたくないので,せめて家にいるときくらいはTVは離れた場所でメガネをかけて見るようにしなさい,などと注意している程度だ。
以下の写真は,メガネを作りに出掛ける数日前に,家にあったオトウの古いメガネで「メガネっ子アキラ」をシミュレーションしたものであります。これら数例のヴァリエーションから,現在のメガネをかけたアキラ,そのイリオモテヤマネコぶり(=貴重な姿)を想像してやって下さい。
普段の顔だと こんな感じ
ちょっとニヒルに ワニ眼風
ぎこちなく ニッコリ笑って うれしそう
まあまあ そんなに畏まらなくっても
それじゃあ はい,リラックス (何か違うゾ)
視力低下の主たる原因は明らかだ。すなわち,TV画面の真近にすり寄らんばかりにしてテレビゲームに熱中したり,薄暗い場所や逆に明るすぎる場所など周辺環境に一切お構いなしにマンガをひたすら読み続けたりと,その二点に尽きる。さらに,時間的には極めて短いものの,机に向かって勉強しているときなども,傍から父親が見咎めて注意するまでは蛍光灯を自分から点けたためしがない。要は本人に自覚がないのだ(この点,兄弟ともども似たようなものであるが)。結果,切なくも情けなくも,あるいは潔くも目出度くも,我が家の全員がメガネ星人となったわけである。
ところが,それから2ヶ月ほどが経過した現在においても,恐らく学校のクラスメイトや先生,隣近所の方々をはじめ,アキラをとりまく世間の大多数のヒトビトは,彼がメガネっ子になったことを一向に御存じないものと思われる。何となれば,アキラが頑なにメガネをかけたがらないからだ。それでも家にいるときは,時おり気紛れに自らかけてみたりもするが,一歩家の外に出れば他人様の前では決してメガネをかけることがない。学校の黒板の文字くらい今でもメガネをかけなくたって読めるから,などと言う(さて,どこまでが本当なんだか)。 ハズカシイのか,カッコワルイのか,はたまたメンドークサイのか。多分は最初の理由が第一だろう。これでけっこう自意識過剰なアキラなのである(実際のところ,君のことなんて誰もそんなに注目しちゃいないってバ)。 初めの一歩,それさえエイヤッと踏み出せば,あとは何でもないのにね。 ただ,あまり無理強いはしたくないので,せめて家にいるときくらいはTVは離れた場所でメガネをかけて見るようにしなさい,などと注意している程度だ。
以下の写真は,メガネを作りに出掛ける数日前に,家にあったオトウの古いメガネで「メガネっ子アキラ」をシミュレーションしたものであります。これら数例のヴァリエーションから,現在のメガネをかけたアキラ,そのイリオモテヤマネコぶり(=貴重な姿)を想像してやって下さい。
普段の顔だと こんな感じ
ちょっとニヒルに ワニ眼風
ぎこちなく ニッコリ笑って うれしそう
まあまあ そんなに畏まらなくっても
それじゃあ はい,リラックス (何か違うゾ)