
突然,何ダ何ダ!と驚かれたかも知れませんが,これは卵から孵化してから3日ほど経たブラックバスの赤ん坊であります。より正確にいえばコクチバスMicropterus dolomieuという種で,全長10mmにも満たない,未だオナカに卵黄(栄養源)を抱えている前期仔魚flyという段階のものです。実は,このいささか凄みのある容貌のアカンボ君は,現在我が家の小さな水槽内を泳いでいる,というかほとんど泳がず気持ちよさげに水底にじっと横たわっている。ある意味,幸せな揺籃時代なのかも知れない。けれど,この卵黄が全て吸収されてしまうと,その後,彼は彼の人生において,自力で餌を探し求め,摂取し,生長してゆかねばならないのだ。
しかしながら,自然界から切り離された,飼育されたる者の悲しさ。これから先しばらくの間は,ワタクシが彼および彼の兄弟たち(総勢数10尾)の親代わりとなって,毎日毎日,アルテミア(Artemia salina)という甲殻類プランクトンを多量に沸かして(培養して),それを餌として与えてゆくことになるだろう。基本的に低レベル生物は「親がなくても子は育つ」のだけれども,それ以前の命題として「餌がなければ子は育たない」。当人にとっては気に入らないかも知らんが,里親の苦労もちったぁ考えて欲しい。 ま,それも人生,これも人生。
以上,ワラワラワラのサンプルとして。