市民マラソンに参加した

2003年11月05日 | アキラ

 一昨日の「文化の日」は当市にとっても特別な祝祭日,一年のうちで格別のハレの日たる『市民の日』だった。ただし,今年はあいにく終日曇天で,午後からは雨もパラつく暗い空模様となった。例年ならば我が家族は水無川河川敷&中央運動公園エリアで催される多種多様なゴッタ煮的イベントの数々をブラブラ歩きながら見学したりする程度なのだが,今年はアキラが午前中に行われるイベント「市民マラソン」に参加したいなどと言い出した。いつも学校からの帰りはほとんど走って来るからマラソンは得意なんだよ! と,本人はすこぶる張り切っている。ちなみに家から学校までの距離は約2.8kmある。また,聞けば同じ学年でこのマラソンに参加する子が何人もいるらしい。ただし,小学3年生以下は保護者同伴でなければならないので,母が同走することになった(元気のない父は,メンボクナイが応援にゆくのが精一杯)。

 朝7時半過ぎ,母子共々やる気満々でいそいそと家を出ていった。寝坊をした父はそれからかなり遅れて,開始時刻の9時少し前にスタート地点である市営陸上競技場へと自転車で急ぎ駆けつけた。すると,既にトラックのスタートラインに集まっていた参加者は,その数およそ300~400人もいただろうか,老若男女を取り混ぜて,なかなかの賑わいぶりであった。

 号砲一発スタートした後,父は自転車で市民ランナーの群を追いかけた。先頭をきってビュンビュン飛ばすいかにも高校の陸上部らしい青年ランナーがいる。中高年の本格派マラソンランナーも負けじとその後を追う。サッカー小僧,野球小僧らしい元気な小学生ランナーも突っ走る。ノンビリマイペースでニコニコと走る親子連れもいる。当然,アキラとその母は最後のグループに属する。ただし,走っているアキラの様子はニコニコとはほど遠く,その表情は終始こわばっており,レースを楽しんでいるようには全然思えなかった。ガンバレー!と路傍で応援する父の声も,その耳にはほとんど届いていないようだった。

 結局,何とか3キロレースを完走し,タイムは19分16秒ということだった(平均時速9.4km/h)。全体のなかでは400人中の300番目くらいではなかったろうか。レースが終わってから競技場スタンドの方で待つ父のもとへと歩いてくるその姿はいかにもグッタリ・ゲンナリしており,走り終えたあと達成感,充実感,爽快感などはみじんも感じられなかった(母の方は結構嬉しそうだったけれども)。

 さて,今回のアキラの敗因は一体なんだったろう? もともと井の中の蛙で,自らの走りの実力を過信していたためなのか。あるいはマラソン競技自体を少々見くびっていた結果なのか。恐らくその両方だと思われる。いずれにしろ,このあたりが彼の今後の課題でありましょう。

 さらに,もうひとつの理由として,マラソン大会ではいつもの学校帰りとは違って背中が軽すぎたために走りが不安定になったからではなかろうかとも推測される。来年はランドセルでも背負って走った方が宜しいのではないかい,アキラくん?
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