遅まきながらインターネット・オークションなどに凝っている。関係サイトはいくつかあるようだが,もっぱらメジャーどころで最近何かと評判の芳しくない「ヤフオク」Yahoo!Auctionを利用することが多い。加えて,出品数はやや少ないけれどもシステムが比較的健全で,いわゆる変なヒトが少ない「楽天フリマ」なども訪問している。PCと終始対面している根詰め仕事の合間の気晴らしに,ときどきフラリと覗きに出かけて気に入った品を見つけると気紛れに入札する。まぁ,凝っているというほどでもなく,単なる「冷やかしリピーター」といった感じで,本来オークションにおいては「招かれざる客」とレッテルを貼られてしかるべき存在ではある。
書籍・雑誌関係だとか,パソコン関係だとか,CD関係だとか,登山用品関係だとか,家具関係だとか,興味のおもむくままにあちこちを覗いて回るが,これまでに実際に入札したのはほとんどがパソコンの「ソフトウェア」である。ただし落札することは滅多にない。何せ当方,特定商品に対する見方は概してシビアでその評価基準もあまり揺らぐことがなく(視野が狭い),加えて入札期間中の「競り」で他のバイヤー達と争って価格を吊り上げたりすることなどもあまり好まぬ性分ゆえ(了見が狭い),すぐに「一抜けた」になってしまう。やはり招かれざる客なわけだ。
だったらリサイクル・ショップにでも行くがいい,などと言われそうだが,いやいや,誰に迷惑かけているわけでもなし,せいぜい,この新しいマーケット・システムに群雄割拠する人々の多種多様な生態を観察したり,このような商品流通形態が現代の混沌とした社会情勢のなかでドラスティックに遷移してゆくさまを興味深く眺めたり,あるいは,そもそも商品価値というものが実に流動的でイーカゲンであることに改めて一喜一憂したりといった,そんなドラマを末席から拝見させていただいても,イイデショ?(と,アキラ調で弁解したりして)。
もっともワタクシとて年がら年じゅう観客席を温めてばかりいるわけではない。先日,思いがけなく?地図ソフトを落札してしまった。ゼンリンの『電子地図帳ZⅢ全国版DVD版』という商品で,落札金額は8,000円であった(開封済・新同)。何せモノが「地図」だからということで当方の入札価格も多少高目に設定したことが結果的に落札となってしまったものと思われる。昨年夏に発売された比較的新しい商品で(すなわち地図情報も新しいということだ),標準小売価格が13,800円,実売価格は12,000円くらいだろうか。消費税などを考えれば,私自身としてはまあまあの買い物であったと思っているが,オークション相場としては,やはり少々高目であったのかも知れない。ともかく今のところは未だオークション新参者であるため,どうも世間の皆さん方のオークションにかける熱意というか,のめり込みようのレベルがイマイチ掴めないでいる。大した商品じゃないのにビックリするような競り合戦が続くのをまのあたりにして呆れることも少なくない。だからといって,これからワタクシもしっかり修業をつもう,などという気はサラサラないけれどもね。
そうそう,リサイクル・ショップについてはこんなことがあった。去年の秋頃だったか,地元の古本屋「ブックオフ」で,クロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』上・下2巻本が,なな何~んと100円コーナーに並んでいるのを見付けた。1995年発行の15版,書き込みなど一切ない全くの美本である。ヲイヲイ世の中どうなっちょるんじゃ~,などと悲しく暗い気分で溜息をつく一方で,心の動揺を必死で抑えながらイソイソとその本を手に取り,すぐさまレジに向かったのは言うまでもない。ちなみに定価は2冊合わせて4,700円である。後日,インターネットの古書店データベース「スーパー源氏」で検索したら,上下2冊で2,600円(DADA書房)と出ていた。ことほどさように,10年前には決して考えられなかったマーケットがあちこちに成立している。まことに楽しい時代になってきたもんだ。ブックオフにはこの調子でさらに頑張ってもらいたい。もちろんヤフオクにも一層頑張ってもらいたい(ヤな客ですけど)。
書籍・雑誌関係だとか,パソコン関係だとか,CD関係だとか,登山用品関係だとか,家具関係だとか,興味のおもむくままにあちこちを覗いて回るが,これまでに実際に入札したのはほとんどがパソコンの「ソフトウェア」である。ただし落札することは滅多にない。何せ当方,特定商品に対する見方は概してシビアでその評価基準もあまり揺らぐことがなく(視野が狭い),加えて入札期間中の「競り」で他のバイヤー達と争って価格を吊り上げたりすることなどもあまり好まぬ性分ゆえ(了見が狭い),すぐに「一抜けた」になってしまう。やはり招かれざる客なわけだ。
だったらリサイクル・ショップにでも行くがいい,などと言われそうだが,いやいや,誰に迷惑かけているわけでもなし,せいぜい,この新しいマーケット・システムに群雄割拠する人々の多種多様な生態を観察したり,このような商品流通形態が現代の混沌とした社会情勢のなかでドラスティックに遷移してゆくさまを興味深く眺めたり,あるいは,そもそも商品価値というものが実に流動的でイーカゲンであることに改めて一喜一憂したりといった,そんなドラマを末席から拝見させていただいても,イイデショ?(と,アキラ調で弁解したりして)。
もっともワタクシとて年がら年じゅう観客席を温めてばかりいるわけではない。先日,思いがけなく?地図ソフトを落札してしまった。ゼンリンの『電子地図帳ZⅢ全国版DVD版』という商品で,落札金額は8,000円であった(開封済・新同)。何せモノが「地図」だからということで当方の入札価格も多少高目に設定したことが結果的に落札となってしまったものと思われる。昨年夏に発売された比較的新しい商品で(すなわち地図情報も新しいということだ),標準小売価格が13,800円,実売価格は12,000円くらいだろうか。消費税などを考えれば,私自身としてはまあまあの買い物であったと思っているが,オークション相場としては,やはり少々高目であったのかも知れない。ともかく今のところは未だオークション新参者であるため,どうも世間の皆さん方のオークションにかける熱意というか,のめり込みようのレベルがイマイチ掴めないでいる。大した商品じゃないのにビックリするような競り合戦が続くのをまのあたりにして呆れることも少なくない。だからといって,これからワタクシもしっかり修業をつもう,などという気はサラサラないけれどもね。
そうそう,リサイクル・ショップについてはこんなことがあった。去年の秋頃だったか,地元の古本屋「ブックオフ」で,クロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』上・下2巻本が,なな何~んと100円コーナーに並んでいるのを見付けた。1995年発行の15版,書き込みなど一切ない全くの美本である。ヲイヲイ世の中どうなっちょるんじゃ~,などと悲しく暗い気分で溜息をつく一方で,心の動揺を必死で抑えながらイソイソとその本を手に取り,すぐさまレジに向かったのは言うまでもない。ちなみに定価は2冊合わせて4,700円である。後日,インターネットの古書店データベース「スーパー源氏」で検索したら,上下2冊で2,600円(DADA書房)と出ていた。ことほどさように,10年前には決して考えられなかったマーケットがあちこちに成立している。まことに楽しい時代になってきたもんだ。ブックオフにはこの調子でさらに頑張ってもらいたい。もちろんヤフオクにも一層頑張ってもらいたい(ヤな客ですけど)。