川で魚を採るのが仕事 （いや，漁師ではなく）

　先月の30日から3日まで青森方面に出張した。津軽平野を流れるいくつかの中小河川に生息する魚を採集するために，すっかり色づいたリンゴ畑のなかを車で走り回った。いろんな場所でのいろんな人々との出会い。基本的に東北人の気質はワタクシの好むところではある。なかで，Ａ大学のＢと名乗る新任助教授はなかなかにナマイキであった。自らの所有する大層な知識をヒケラカシ，蘊蓄を目一杯傾け，あまつさえ教授にまで意見しようとさえしてね。

　シカシ，口は随分と動くが手足の方はヨタヨタ。川に入って魚を採るその手付きの何とももどかしいこと！ おまけに，当方に向かってこうノタモウタ　『さっきヌマチチブを取り逃がしたんだけど，以前この辺で採れた記録がありますかね？』だと。プフッ。おいおい，そこは河川上流域ですぜ（きっとカジカと間違えたんだろうさ）。こりゃあ将来有望だ。