付箋紙の使用例

2000年05月29日 | アキラ

 夕方,アキラが例によって父の仕事部屋に突然闖入してきて,何やら勝手にデスク周辺をゴソゴソと探りはじめた。相変わらずコマッタ子である。何か探してるの?と一応問うてみれば,引き出しの中の付箋紙を指さして「これ,これが欲しいんだけど」と答えた。それも出来るだけいっぱい欲しいという。何でも『ゼルダの本』の中で印を付けておきたい箇所が沢山あるんだそうだ。

 そうかそうか。じゃあ,古いヤツならいいよ。というわけで,3Mのポスト・イットの方ではなく,別のノーブランドの安物付箋紙を一束まとめて渡した。本人は大変満足した様子で,それを持ってさっさと仕事部屋から出ていった。(やれやれ)

 仕事が一段落してからアキラの所にいってみると,おやおや,こんな調子であった。『ゼルダの本』,正確には「ゼルダの伝説・ムジュラの仮面」の攻略法が特集されている雑誌であるが,そのゼルダ関係ページのほとんどに付箋を貼付しているような感じだ。ヲイヲイ,これじゃあ付箋の意味ないじゃん! そうアキラに告げると「そうじゃないよ! よく見たいとこにだけ付けてるんだよ!」とキビシク反論された。

 なるほど,アキラにとってはほとんど全部が大事なページであるわけだな。集中集中。かような学習意欲,知識の習得に対する自発的かつ積極的情熱の持続が,まもなくぐんぐん強い芽を噴いて,どこまで伸びるかわからない,それがこれからの新しい学問のはじまりなんだ。ではさようなら。てなもんだろうか。それにしても少々偏向気味の感は否めないけれども。

 参考までに記しておけば,夜になってタカシもその付箋紙が欲しいと言いだしたものだから,全く同じものをタカシにもあげたら,タカシはそれで「くじ」を作った。アタリ・ハズレの籤である。そして家中のみんなにその「くじ」を一回ずつ引かせて一喜一憂,それでハイお終いである。(あらモッタイナイ)
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