「フェイブルマンズ」(2022年米インド)
サミー・フェイブルマン 映画監督志望の少年
バート サミーの父。エンジニア
ミッツィ サミーの母。ピアニスト(ミシェル・ウイリアムズ)
ベニー バートの友人(セス・ローゲン)
レジー サミーの妹
ナタリー サミーの妹
リサ サミーの妹
ボリス ミッツィの叔父
ローガン サミーの同級生
チャド サミーの同級生
モニカ サミーの彼女
ジョン・フォード 著名な映画監督(デビッド・リンチ)
起:サミー少年は映画撮影に夢中になる。
承:母の浮気を撮影してしまい、映画をやめようとする。
転:サミーはいじめを受け、母は父のもとから去る。
結:恋人にはフラれ、両親は離婚するが、サミーは映画監督の道を歩み始める。
1952年。サミー少年は、両親と映画「地上最大のショウ」を鑑賞。
列車の脱線シーンに衝撃を受けたサミーは、
列車のおもちゃを何度も脱線させて楽しむ。
母ミッツィは、カメラで撮影すれば、何度も脱線させなくて済むと助言する。
サミーは、現像されたフィルムをミッツィと鑑賞。
さらにトイレットペーパーで妹を巻き、ミイラ映画を再現する。
翌年。エンジニアである父バートが引き抜きを受け、一家はアリゾナへ引っ越す。
ミッツィはバートの親友ベニーも一緒に行けるように強く押し、同行が決まる。
サミーはボーイスカウトに入る。
同僚の関心は彼女を作る事だが、サミーは映画に夢中だった。
自分でも西部劇を撮影。同僚や妹を出演させ、西部劇が完成。
バートは、銃撃がリアルだったと感心する。
するとサミーは、ピンでフィルムに穴をあけたと秘密を明かす。
一家はキャンプへ行き、サミーはその様子も撮影する。
バートにはIBMから引き抜きの話があるかも知れないと言うが、
ミッツィは引っ越しに否定的だ。
サミーの祖母ティナが死に、娘であるミッツィは落ち込む。
ミッツィが寂しがっていると感じたバートは、
サミーにキャンプの映像を編集して、母を喜ばせるように頼む。
ある日、ティナの兄であるボリスが訪ねてくる。
サーカス出身のボリスは、映画の仕事もしていたと言う。
ボリスは、芸術は麻薬だと言う。
ティナは娘ミッツィのピアノを止めさせた。
サミーは撮り続ける事と言うが、それは痛みを伴うと警告する。
キャンプの映像を編集するサミーは、
ミッツィとベニーが親密そうにしている事に気付く。
サミーはミッツィとベニーを避けるように。
ミッツィは理由を聞きたがり、やむなくサミーはキャンプの映像を見せる。
ミッツィは動揺し、サミーは誰にも言わないと約束する。
一家はカリフォルニアへ引っ越す事に。
ベニーは、サミーに大型のカメラを贈る。
サミーは拒否するが、強引に押し付けられる。
一家はカリフォルニアへ移動。
サミーはミッツィを動揺させた責任を感じていたが、
ミッツィも家庭を壊すほど身勝手ではないと話す。
サミーは新しい学校へ通うが、同級生ローガンの嫌がらせを受ける。
ここではユダヤ人は避けられており、同級生チャドもサミーに嫌がらせすると宣言。
サミーは同級生モニカに気に入られ、キリスト教を勧められる。
モニカは、「おさぼり日」と言うイベントのカメラマンになるように勧める。
サミーは乗り気でなかったが、同級生たちがビーチで遊ぶ様子を撮影する。
ミッツィはアリゾナへ戻ると言い出す。
ミッツィはバートを愛しているが、ベニーが恋しいのだと明かす。
バートは天才肌であり、ミッツィには付き合いづらいのだ。
サミーは愛していると告げるが、モニカに困惑される。
モニカはサミーを楽しい友人だとし、物事は複雑だと告げる。
サミーが編集した、ビーチの映像が上映される。
チャドは、自分がからかわれていると感じて腹を立てる。
一方ローガンは、自身がかっこよく描かれている事に困惑。
追及すると、サミーは映像ではローガンが理想の男に見えるのだと言う。
ローガンは、怒ってきたチャドを殴り倒す。
サミーの両親は離婚する。
ベニーを満たさなければ自分が満たされないと言うミッツィは、
サミーも心のままに生きるように告げる。
1年後。サミーはパニック障害を起こし、大学に通う事が耐えられなくなる。
バートは、大学を辞めて映画へ進めと言う。好きな事をやれと。
そんな中、CBSテレビから下っ端の助手の話が来る。
サミーは映画監督を目指しているが、最初は何でもやると言ってこれを受ける。
すると、史上最高の監督として、ジョン・フォード監督に5分だけ会う事を許される。
フォードは、地平線が下にあると面白い絵になると言う。
地平線が上にあっても面白いが、真ん中にあるのはつまらないと。
それだけ話すと追い出されるが、サミーは感激するのだった。
と言う訳で、スティーブン・スピルバーグ監督が、
自身をモデルにした映画監督志望の青年を描いたドラマ。
映画で観た列車の脱線シーンを再現する為、自分で撮影する事を覚えたサミー少年。
ボーイスカウト仲間らの出演で、自主映画を製作するように。
中盤になると、生き方の違いによる両親がすれ違うシーンが続き
それはそれで面白くない訳ではないけど、
映画製作に奮戦すると言う感じではなくなる。
スピルバーグ的に両親のシーンは重要だったんだろうけど
ちょっとペースが乱れた印象。
終盤になると、映画に取り組む話が復活。
締めとしてジョン・フォード監督と5分だけ会うシーンがあり
簡単なアドバイスをすると、サミーは感激すると言う訳。
このシーンは良かったね。
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