「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(2023年米)
インディ・ジョーンズと言うのは、
ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが組んだアクションシリーズで
かつての連続活劇を現代に甦らせたと言う作品。
3作で一応完結とされ、邦題も「最後の聖戦」だったりしたが
その後、インディが復活しないからと言ってハムナプトラシリーズが作られたり
類似作品がたくさん出た事もあり、19年ぶりに4作目が作られたりした。
主役のハリソン・フォードもいい歳なので
息子役のシャイア・ラブーフに継がせようと言う思惑が見え隠れしたが
彼がなかなかの問題児だったので、そうはならず。
やっぱりハリソンでと言う事で、さらに15年ぶりに5作目が作られたと言う訳。
さすがに今度でインディは引退と宣言されており
まあ、そうでなくても観ない事はないです。
事前に聞いてる情報は以下の通り
・ハリソンのインディは本作で終わりらしい
・マッツ・ミケルセンが悪役らしい
・アントニオ・バンデラスも出てるらしい
・監督はスピルバーグが降板し、別の人に変わったらしい
・音楽のジョン・ウイリアムズが降板しかけたけど、結局やったらしい
インディ・ジョーンズ 考古学者(ハリソン・フォード)
ヘレナ 元相棒バジルの娘
テディ ヘレナの相棒。スリの少年
フォラー 元ナチスの科学者。別名シュミット博士(マッツ・ミケルセン)
サラー インディの相棒。1、3作目に登場(ジョン・リス・デイビス)
バジル インディの元相棒(トビー・ジョーンズ)
メイソン CIAの女。フォラーと組む
レナルド インディの旧友。潜水士(アントニオ・バンデラス)
マリオン インディの妻(カレン・アレン)
アルキメデス 古代ギリシャの科学者
起:インディは、秘宝アルキメデスのダイヤルを追う事に。
承:元ナチスのフォラーもダイヤルを狙っていた。
転:フォラーはダイヤルの力で時間を遡るが、古代ギリシャへ行ってしまう。
結:同行したインディは生還し、別居していたマリオンとよりを戻す。
① 戦争中。インディと相棒バジルはナチスの財宝を奪還しようとし、
その中にあったアルキメデスのダイヤルを持ち帰る。
最初にディズニーのロゴが出て、続いてパラマウントの山のロゴが出る流れ。
スターウォーズと同様に、インディもディズニー資本になったんすね。
このシリーズはパラマウントの山が実写で再現されるのがお約束でした。
だが、本作では続いてルーカスプロのロゴが出て、
そのまま山の実写はなく本編が始まる。
監督がスピルバーグでなくなった事と関係あるのかはわからないけど
シリーズ物の様式美が変わるのは、ちょっと複雑な印象。
冒頭は列車のシーン。
ナチスの軍服とか出てくるので、時代は戦争中だとわかる。
ナチスは誰かを捕らえて袋をかぶせていた。
捕らわれたのはインディで、お約束の鞭と帽子は奪われている。
見張りを倒したインディは鞭と防止を回収し、ナチスが運んでいる財宝を確認する。
一番のお宝は剣なんだけど、それがレプリカだと気付いて失望。
もう一人、インディの相棒バジルも捕らわれていた。
バジルに扮するのは「ジュラシックワールド/炎の王国」で
オークションの司会した人ね。
ナチスの将校は、ヒトラーに剣を届けられると喜んでいたが
同行するナチスの科学者フォラーも、それがレプリカだと指摘。
一方で、フォラーはとある品に注目。
それが、アルキメデスのダイヤルと言われるもの(。。の一部)で、
凄く価値がある代物だと気付く。
そこへインディが乱入。バジルを助け出し、ダイヤルを奪って退散。
列車の上に登って、ナチスの将校と対決。
将校を倒すと、続いてフォラーが現れ、ダイヤルを渡せと言う。
だが、フォラーは電柱みたいなのにぶつかって離脱。
連合軍の空爆で、列車は橋で脱線しそうになり、
インディとバジルは間一髪川に飛び込む。
② 1969年。マリオンと別居して一人暮らしの大学教授インディの前に、
バジルの娘ヘレナが現れる。
インディはダイヤルを見せるが、ヘレナに奪われてしまう。
時代は進んで1969年に。前作が1957年らしいので、12年後と言う訳。
インディは一人暮らししていて、着替えシーンで上半身の裸も見せるが
まあ爺さんの体と言う印象。
インディは大学で講義しているが、学生たちは講義内容に関心なさそう。
時期的には月着陸の前後(はっきりした描写はないけど、たぶん直後)で、
外では宇宙飛行士によるパレードが行われていた。
学生たちの関心も、昔話よりも宇宙に向いていると言う訳。
そんな中、アルキメデスのダイヤルについて質問してくる女性がいた。
インディは定年で、学長みたいな人にお祝いの品を渡される。
インディはあまり喜んでおらず、ホームレスの男性にあげてしまう。
先ほどの女性はその様子を見ていて、酒場に入ったインディに話しかける。
彼女は、バジルの娘ヘレナだったのだ。
インディは彼女の名付け親だが、ウォンバットと呼んでいた。
ヘレナとは少女時代以来の再会で、名乗られるまでは分からなかったのだ。
インディには息子がいたが、戦争で死んだと話す。
それって、たぶん前作に出たシャイア・ラブーフの事で、
ベトナム戦争で死んだって事すね。
息子の死が原因で妻マリオンと険悪になり、協議別居中らしい。
マリオンは写真が出てくるけど、シャイア・ラブーフは名前も出てこないから
彼の存在は黒歴史って扱いなんすかね。
一方、ヘレナの父バジルの方も死んだとわかる。
バジルは、ダイヤルの解析に取り憑かれていたらしい。
インディは、大学の図書館みたいな所に行き、保管したダイヤルを見せる。
バジルが取り憑かれ過ぎたので、インディが預かっていたのだ。
すると、ヘレナはダイヤルを奪って逃げようとする。
そこへ何やら追っ手が現れ、インディも逃げる羽目に。
観ててわかりづらかったけど、CIAの女性メイソンとフォラー一味が組んでいて
CIAは乱暴には否定的。フォラー一味は人殺しも厭わない感じ。
フォラーは、シュミット博士と称して、
米国の月ロケット開発に協力して優遇されていたみたい。
V2ロケットとかのドイツ人科学者が、米国の宇宙開発で活躍したのは、
よく知られた話すよね。
インディは乗馬警官の馬を奪って、パレードの中を走り抜ける。
フォラー一味もバイクで追ってくる。
インディは地下鉄のホームから線路に入り、次の駅のホームへ逃げきる形に。
③ インディはダイヤルを追ってモロッコへ。
ヘレナと再会するが、装置は元ナチのフォラーらに持ち去られる。
インディは、ダイヤルが売りに出されると知り、モロッコへ飛ぶ。
1作目、3作目に出てきた相棒サラーが出てくるシーンがあったので
サラーの情報で知ったんだったかな。
サラーはやせて人相が変わってて、ちょっとわかりづらかった。
ヘレナは父を継いでダイヤルの秘密を解こうとしているのかと思いきや
それを売って、金儲けしようとする始末。
だけど、後ではやっぱり謎解きに参加するので、キャラが良くわからない印象。
収集家が集まって値段を付けるが、インディが乱入して妨害しようとする。
だが、収集家たちはダイヤルがほしいので、インディに銃を向けて対抗。
ところが、そこへヘレナが金目当てで結婚したギャングの一味が襲来。
さらにフォラー一味も現れる。
インディは、何十年も前にちらっと会っただけのフォラーを覚えていて、
お前はナチスだと指摘。
フォラーにダイヤルを奪われ、それを追い、さらにギャングに追われるという図式に。
現地の三輪の乗り物で、街中のカーチェイスが繰り広げられる。
ここのシーンは何かスローテンポで、周囲がハリソンに合わせてる印象です。
インディは、ヘレナの相棒であるスリの少年テディも交えて3人で同乗。
ヘレナはインディを邪魔と感じつつ
やむなく同行するみたいな感じだが、結局映画のラストまで同行は維持される。
一方、CIAのメイソンは、どこか忘れたけど途中で始末され、
後はフォラー一味だけが暴走する形に。彼らはナチスの残党だったのだ。
④ ダイヤルの在り処を示すグリフィコスを探して沈没船を探るが
またもフォラーに奪われてしまう。
ダイヤルの残りの部分の在り処は、グリフィコスと言うものに記されていた。
。。と言う事をインディらは知っていた。
グリフィコスは、アルキメデスの船に積まれていて沈没したと推理。
それはエーゲ海にあり、
インディは旧友である潜水士レナルドに協力を求める。
この人も過去作に出てたのかなと思ったけど、これがアントニオ・バンデラス。
ただし、バンデラスだと気付いたのは出番の終わり頃。
一同はホースの付いた潜水服を着て潜ると言う事に。
潜水できるのは3分で、それ以上いると潜水病になってしまうのだ。
また海底にはウナギがいると言う。
インディは蛇が苦手で知られるが、似たような形のウナギも苦手と言う事らしい。
ただし、出てきたのはウツボのように見えただけでなく、
蛇の時みたいに怯えたりもしない。
沈没船から、グリフィコスらしきものを回収。
浮上しようとすると、ホースが次々切られて混乱。
浮上するとフォラー一味が船を乗っ取っていたのだ。
フォラーは別に考古学に詳しい訳ではないみたいで、インディに解読しろと指示。
インディはアルキメデスの墓に、ダイヤルの残りがあると解読。
だが、インディらはスキをついて、フォラーらの船を奪って退散。
グリフィコスが妙に重い事に気付き、火を着けると中に隠された円盤を見付ける。
これが後に必要になると言う訳。
さらにアルキメデスの墓は、フォラーらが向かった場所ではなく
シチリア島にあると指摘。
船をシチリアに向けるが、後方にいるフォラーは、
インディらがシチリアに向かったと気付いていた。
インディも、出し抜いたつもりにしては不用心です。
テディはフォラー一味に捕まったままだったかな。
⑤ グリフィコスの謎を解読し、シチリア島へ。
そこにあるアルキメデスの墓で、ダイヤルの残りの部分を見付ける。
インディらはシチリア島へ。
そこに洞窟があり、アルキメデスの墓が隠されていた。
途中でムカデ等が大量にいるエリアがあって、インディもヘレナも凄く嫌がる。
インディの苦手は蛇とされていたが、その手のものは全部ダメなんじゃん。
円盤も地図になってて、それを見て先へ進む。
さらに水の溜まってる所に石を入れる謎解きみたいなのもあり。
理屈はよくわからないけど、
アルキメデスの法則を利用して先へ進めると言う事らしい。
風呂場で「我発見せり」と言って、裸で飛び出したアレね。
インディらはついにアルキメデスの墓に到着。
そこにはアルキメデスの骨があった。
墓の側面にあるフェニックスの絵には、なぜかプロペラが描かれ
アルキメデスは腕時計をしていた。
腕時計が作られたのは、アルキメデスの時代よりもずっと後だ。
アルキメデスのダイヤルは、ここまでも「時空の何たら」と語られていたけど、
アルキメデスもタイムトラベルしたのだろうか。
ダイヤルの片割れも見付けるが、そこへフォラー一味が割に簡単に到着。
インディは一味に連れていかれ、ヘレナは置き去りに。
手錠を外したテディが合流するが、ヘレナはインディを置いていけないと言う。
⑥ ダイヤルを奪ったフォラーは、その示す時空の境目から過去へ遡り、
ナチスの敗戦をなかった事にしようとする。
フォラーは部品2つを合わせてダイヤルを完成させる。
目的の時代を指定すると、その時代へ行ける時空の裂け目の場所がわかるのだ。
(時空の裂け目は時々現れるらしい)
フォラー一味はナチスの軍服を着て、過去へ行こうとする。
インディはチャーチルでも殺す気かと指摘するが、フォラーはそれを否定。
ヒトラーの暴走でナチスは崩壊したとし、
ヒトラーを殺して、ナチスを永遠のものにしようと言うのだ。
過去とは言え、行けば確実にヒトラーを殺せる訳でもないと思うけど。
⑦ 大陸移動説を考慮しなかったため、戦争中の古代ギリシャへ行ってしまう。
フォラーは死に、インディは留まろうとするが、ヘレナが帰らせる。
フォラーはインディも乗せて飛行機で離陸。
ヘレナはテディに、別の飛行機を盗んで飛ばすように指示。
自身はフォラー機の車輪部分から密かに潜入する。
テディは待機させれば良さそうだけど、後でこれが役に立つ。
テディは少年なので操縦なんてした事ないんだけど、適当にやって離陸させる。
この機では本来のパイロットが居眠りしていて、
途中で目が覚めて、結果的にテディに協力してくれる。
インディは、アルキメデスがダイヤルを作った時期は
大陸移動説が見付かるよりも前で、そこが考慮されていない事に気付く。
つまり、時空の裂け目が現れても、
ナチスの時代ではなく、別の時代へ行ってしまうのだ。
フォラーもそうかも知れんと動揺し、引き返すように指示。
だが、一味はそのまま強行し、裂け目を抜ける。
そこでは海戦が行われていたが、
よく見ると第二次大戦ではなく、古代ローマの戦争だった。
インディは一目でわかるらしく、紀元前214年だと言う。
空飛ぶ飛行機を初めて見た古代の兵士たちはドラゴンだと叫び、攻撃してくる。
機も上空に行けば良さそうだけど、そこそこの高度で飛び続けたので
下からの攻撃を受けて、一味が次々やられる。
隠れていたヘレナが乱入。
インディは落ちそうになってるヘレナに気付いて、
何してる?と聞くと、助けにきたと答える。
インディとヘレナは脱出し、パラシュートで着地。
機は墜落し、フォラーも死ぬ。
機をドラゴンと思ったかは知らんけど、驚いてかけつけた男がいた。
それはアルキメデスその人だった。
ダイヤルを作ったアルキメデスの時代に来てたのは、都合良い印象だけど。
アルキメデスは、フォラーの遺体から腕時計を回収。
墓場の彼が付けていたのは、フォラーのものだったと言う訳。
遅れてテディの機が到着。
時空の裂け目も閉じかけており、早く退散しなければならない。
インディは負傷しており、帰って治療しなければならないと、ヘレナは焦る。
だがインディは、戻っても一人だと、この時代に留まると言い出す。
考古学者として、ここは最高の死に場所だと。
アルキメデスの時代が一番好きだなんて、言ってなかったけどね。
留まれば歴史が変わってしまうとか、ヘレナはいろいろ説得しようとするが、
インディは頑として聞かず、最後には殴って気絶させて連れ帰る。
なかなかのパンチ力です。
⑧ インディの所へマリオンが戻る。
インディが目覚めると、元の時代の彼の部屋にいた。
ヘレナが見守っており、インディはなぜ連れ帰ったのかと不満げだ。
だが、そこへサラーがマリオンを連れて現れる。
別居していたマリオンだが、戻ってきたと言う訳。
カメオ出演的だけど、締めとしては彼女を出すしかないすよね。
ヘレナらは気を利かせて退散。
インディが、なぜか戦ってもいないマリオンに痛くない所を聞く形になり
肘とか肩とか言われた後、唇にキスする。
これは1作目の名シーンの逆パターンね。
ちなみにカメオ出演だと、エンドロールに名前が出てこなかったりするけど、
カレン・アレンの名前は大きく出てました。
と言う訳で、オープニングにディズニーのマークが出てきて
あー、このシリーズもディズニー資本になった訳ねと知らされる。
もともとのパラマウントのマークも出てくるが
パラマウントの山が実写になると言う、おなじみのシーンはなし。
おなじみと言えば、インディは蛇が苦手で知られるが
本作には蛇が出てこない。
代わりにウナギ(ウツボにも見えるが)が出てくる。
あと、ムカデとかが出てきて、インディが妙に嫌がるシーンがある。
冒頭のシーンは戦時中の話で、
インディがナチスに奪われた財宝を取り戻す活躍をするシーン。
ハリソンの顔が若くなってて、
これって若いレイア姫を再現したのと同じ技術だと思うけど
ちらっと出るだけでなく、長々とアクションシーンまでやるのはなかなか凄い。
ここでインディは、「アルキメデスのダイヤル」の一部を手に入れる。
時代は1969年(人類初の月着陸の年)へ。
インディは一人暮らししていて、息子(つまりシャイア・ラブーフ)は死に
妻(カレン・アレン)とは別居中だとわかる。
インディのかつての相棒の娘ヘレナが現れ、
ダイヤルの秘密を追おうと持ち掛けられる。
このヘレナが曲者で、考古学よりも金儲けの方が大切とばかりに裏切ったりするので
インディは振り回されると言う訳。
さらに、CIAやら、ナチス時代に対面したマッツ・ミケルセンも
このダイヤルを追っていた。
ここにCIAを入れたのはちょっと難で、何か人物関係がわかりにくくなった感じ。
それよりも何よりも、追いつ追われつのアクションが繰り広げられるが
何かスローテンポで、ハリソンの歳に合わせてる印象を受ける。
マッツも、凄く嫌らしいタイプの悪役が似合いそうなんだけど
それほどでもなくて拍子抜け。
まあ何だかんだで、ダイヤルが完成し、そのすごい力が発揮される事に。
それは方位磁針みたいになってて、次元の裂け目の場所を教えてくれるのだ。
前作で宇宙人を出して不評だったが、今度はタイムトラベルを絡めてきた。
マッツの野望を阻止するものの、インディは続編の製作が不可能になりそうな状況に。
そこも回避されるんだけど、まあ回避されるのは予想できた事で
ちょっとまだるこしい。
最後に、ああ、この人出てくるんだと言うシーンがあるけど
ワイスピとかみたいにカードがたくさんある訳でもないので、まあ順当な感じ。
繰り返しになるけど、ちょっとスローテンポでハラハラ感が弱いけど
前作よりは面白かった。
ちなみにバンデラスはちょっと出るだけ。
インディ・ジョーンズと言うのは、
ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが組んだアクションシリーズで
かつての連続活劇を現代に甦らせたと言う作品。
3作で一応完結とされ、邦題も「最後の聖戦」だったりしたが
その後、インディが復活しないからと言ってハムナプトラシリーズが作られたり
類似作品がたくさん出た事もあり、19年ぶりに4作目が作られたりした。
主役のハリソン・フォードもいい歳なので
息子役のシャイア・ラブーフに継がせようと言う思惑が見え隠れしたが
彼がなかなかの問題児だったので、そうはならず。
やっぱりハリソンでと言う事で、さらに15年ぶりに5作目が作られたと言う訳。
さすがに今度でインディは引退と宣言されており
まあ、そうでなくても観ない事はないです。
事前に聞いてる情報は以下の通り
・ハリソンのインディは本作で終わりらしい
・マッツ・ミケルセンが悪役らしい
・アントニオ・バンデラスも出てるらしい
・監督はスピルバーグが降板し、別の人に変わったらしい
・音楽のジョン・ウイリアムズが降板しかけたけど、結局やったらしい
インディ・ジョーンズ 考古学者(ハリソン・フォード)
ヘレナ 元相棒バジルの娘
テディ ヘレナの相棒。スリの少年
フォラー 元ナチスの科学者。別名シュミット博士(マッツ・ミケルセン)
サラー インディの相棒。1、3作目に登場(ジョン・リス・デイビス)
バジル インディの元相棒(トビー・ジョーンズ)
メイソン CIAの女。フォラーと組む
レナルド インディの旧友。潜水士(アントニオ・バンデラス)
マリオン インディの妻(カレン・アレン)
アルキメデス 古代ギリシャの科学者
起:インディは、秘宝アルキメデスのダイヤルを追う事に。
承:元ナチスのフォラーもダイヤルを狙っていた。
転:フォラーはダイヤルの力で時間を遡るが、古代ギリシャへ行ってしまう。
結:同行したインディは生還し、別居していたマリオンとよりを戻す。
① 戦争中。インディと相棒バジルはナチスの財宝を奪還しようとし、
その中にあったアルキメデスのダイヤルを持ち帰る。
最初にディズニーのロゴが出て、続いてパラマウントの山のロゴが出る流れ。
スターウォーズと同様に、インディもディズニー資本になったんすね。
このシリーズはパラマウントの山が実写で再現されるのがお約束でした。
だが、本作では続いてルーカスプロのロゴが出て、
そのまま山の実写はなく本編が始まる。
監督がスピルバーグでなくなった事と関係あるのかはわからないけど
シリーズ物の様式美が変わるのは、ちょっと複雑な印象。
冒頭は列車のシーン。
ナチスの軍服とか出てくるので、時代は戦争中だとわかる。
ナチスは誰かを捕らえて袋をかぶせていた。
捕らわれたのはインディで、お約束の鞭と帽子は奪われている。
見張りを倒したインディは鞭と防止を回収し、ナチスが運んでいる財宝を確認する。
一番のお宝は剣なんだけど、それがレプリカだと気付いて失望。
もう一人、インディの相棒バジルも捕らわれていた。
バジルに扮するのは「ジュラシックワールド/炎の王国」で
オークションの司会した人ね。
ナチスの将校は、ヒトラーに剣を届けられると喜んでいたが
同行するナチスの科学者フォラーも、それがレプリカだと指摘。
一方で、フォラーはとある品に注目。
それが、アルキメデスのダイヤルと言われるもの(。。の一部)で、
凄く価値がある代物だと気付く。
そこへインディが乱入。バジルを助け出し、ダイヤルを奪って退散。
列車の上に登って、ナチスの将校と対決。
将校を倒すと、続いてフォラーが現れ、ダイヤルを渡せと言う。
だが、フォラーは電柱みたいなのにぶつかって離脱。
連合軍の空爆で、列車は橋で脱線しそうになり、
インディとバジルは間一髪川に飛び込む。
② 1969年。マリオンと別居して一人暮らしの大学教授インディの前に、
バジルの娘ヘレナが現れる。
インディはダイヤルを見せるが、ヘレナに奪われてしまう。
時代は進んで1969年に。前作が1957年らしいので、12年後と言う訳。
インディは一人暮らししていて、着替えシーンで上半身の裸も見せるが
まあ爺さんの体と言う印象。
インディは大学で講義しているが、学生たちは講義内容に関心なさそう。
時期的には月着陸の前後(はっきりした描写はないけど、たぶん直後)で、
外では宇宙飛行士によるパレードが行われていた。
学生たちの関心も、昔話よりも宇宙に向いていると言う訳。
そんな中、アルキメデスのダイヤルについて質問してくる女性がいた。
インディは定年で、学長みたいな人にお祝いの品を渡される。
インディはあまり喜んでおらず、ホームレスの男性にあげてしまう。
先ほどの女性はその様子を見ていて、酒場に入ったインディに話しかける。
彼女は、バジルの娘ヘレナだったのだ。
インディは彼女の名付け親だが、ウォンバットと呼んでいた。
ヘレナとは少女時代以来の再会で、名乗られるまでは分からなかったのだ。
インディには息子がいたが、戦争で死んだと話す。
それって、たぶん前作に出たシャイア・ラブーフの事で、
ベトナム戦争で死んだって事すね。
息子の死が原因で妻マリオンと険悪になり、協議別居中らしい。
マリオンは写真が出てくるけど、シャイア・ラブーフは名前も出てこないから
彼の存在は黒歴史って扱いなんすかね。
一方、ヘレナの父バジルの方も死んだとわかる。
バジルは、ダイヤルの解析に取り憑かれていたらしい。
インディは、大学の図書館みたいな所に行き、保管したダイヤルを見せる。
バジルが取り憑かれ過ぎたので、インディが預かっていたのだ。
すると、ヘレナはダイヤルを奪って逃げようとする。
そこへ何やら追っ手が現れ、インディも逃げる羽目に。
観ててわかりづらかったけど、CIAの女性メイソンとフォラー一味が組んでいて
CIAは乱暴には否定的。フォラー一味は人殺しも厭わない感じ。
フォラーは、シュミット博士と称して、
米国の月ロケット開発に協力して優遇されていたみたい。
V2ロケットとかのドイツ人科学者が、米国の宇宙開発で活躍したのは、
よく知られた話すよね。
インディは乗馬警官の馬を奪って、パレードの中を走り抜ける。
フォラー一味もバイクで追ってくる。
インディは地下鉄のホームから線路に入り、次の駅のホームへ逃げきる形に。
③ インディはダイヤルを追ってモロッコへ。
ヘレナと再会するが、装置は元ナチのフォラーらに持ち去られる。
インディは、ダイヤルが売りに出されると知り、モロッコへ飛ぶ。
1作目、3作目に出てきた相棒サラーが出てくるシーンがあったので
サラーの情報で知ったんだったかな。
サラーはやせて人相が変わってて、ちょっとわかりづらかった。
ヘレナは父を継いでダイヤルの秘密を解こうとしているのかと思いきや
それを売って、金儲けしようとする始末。
だけど、後ではやっぱり謎解きに参加するので、キャラが良くわからない印象。
収集家が集まって値段を付けるが、インディが乱入して妨害しようとする。
だが、収集家たちはダイヤルがほしいので、インディに銃を向けて対抗。
ところが、そこへヘレナが金目当てで結婚したギャングの一味が襲来。
さらにフォラー一味も現れる。
インディは、何十年も前にちらっと会っただけのフォラーを覚えていて、
お前はナチスだと指摘。
フォラーにダイヤルを奪われ、それを追い、さらにギャングに追われるという図式に。
現地の三輪の乗り物で、街中のカーチェイスが繰り広げられる。
ここのシーンは何かスローテンポで、周囲がハリソンに合わせてる印象です。
インディは、ヘレナの相棒であるスリの少年テディも交えて3人で同乗。
ヘレナはインディを邪魔と感じつつ
やむなく同行するみたいな感じだが、結局映画のラストまで同行は維持される。
一方、CIAのメイソンは、どこか忘れたけど途中で始末され、
後はフォラー一味だけが暴走する形に。彼らはナチスの残党だったのだ。
④ ダイヤルの在り処を示すグリフィコスを探して沈没船を探るが
またもフォラーに奪われてしまう。
ダイヤルの残りの部分の在り処は、グリフィコスと言うものに記されていた。
。。と言う事をインディらは知っていた。
グリフィコスは、アルキメデスの船に積まれていて沈没したと推理。
それはエーゲ海にあり、
インディは旧友である潜水士レナルドに協力を求める。
この人も過去作に出てたのかなと思ったけど、これがアントニオ・バンデラス。
ただし、バンデラスだと気付いたのは出番の終わり頃。
一同はホースの付いた潜水服を着て潜ると言う事に。
潜水できるのは3分で、それ以上いると潜水病になってしまうのだ。
また海底にはウナギがいると言う。
インディは蛇が苦手で知られるが、似たような形のウナギも苦手と言う事らしい。
ただし、出てきたのはウツボのように見えただけでなく、
蛇の時みたいに怯えたりもしない。
沈没船から、グリフィコスらしきものを回収。
浮上しようとすると、ホースが次々切られて混乱。
浮上するとフォラー一味が船を乗っ取っていたのだ。
フォラーは別に考古学に詳しい訳ではないみたいで、インディに解読しろと指示。
インディはアルキメデスの墓に、ダイヤルの残りがあると解読。
だが、インディらはスキをついて、フォラーらの船を奪って退散。
グリフィコスが妙に重い事に気付き、火を着けると中に隠された円盤を見付ける。
これが後に必要になると言う訳。
さらにアルキメデスの墓は、フォラーらが向かった場所ではなく
シチリア島にあると指摘。
船をシチリアに向けるが、後方にいるフォラーは、
インディらがシチリアに向かったと気付いていた。
インディも、出し抜いたつもりにしては不用心です。
テディはフォラー一味に捕まったままだったかな。
⑤ グリフィコスの謎を解読し、シチリア島へ。
そこにあるアルキメデスの墓で、ダイヤルの残りの部分を見付ける。
インディらはシチリア島へ。
そこに洞窟があり、アルキメデスの墓が隠されていた。
途中でムカデ等が大量にいるエリアがあって、インディもヘレナも凄く嫌がる。
インディの苦手は蛇とされていたが、その手のものは全部ダメなんじゃん。
円盤も地図になってて、それを見て先へ進む。
さらに水の溜まってる所に石を入れる謎解きみたいなのもあり。
理屈はよくわからないけど、
アルキメデスの法則を利用して先へ進めると言う事らしい。
風呂場で「我発見せり」と言って、裸で飛び出したアレね。
インディらはついにアルキメデスの墓に到着。
そこにはアルキメデスの骨があった。
墓の側面にあるフェニックスの絵には、なぜかプロペラが描かれ
アルキメデスは腕時計をしていた。
腕時計が作られたのは、アルキメデスの時代よりもずっと後だ。
アルキメデスのダイヤルは、ここまでも「時空の何たら」と語られていたけど、
アルキメデスもタイムトラベルしたのだろうか。
ダイヤルの片割れも見付けるが、そこへフォラー一味が割に簡単に到着。
インディは一味に連れていかれ、ヘレナは置き去りに。
手錠を外したテディが合流するが、ヘレナはインディを置いていけないと言う。
⑥ ダイヤルを奪ったフォラーは、その示す時空の境目から過去へ遡り、
ナチスの敗戦をなかった事にしようとする。
フォラーは部品2つを合わせてダイヤルを完成させる。
目的の時代を指定すると、その時代へ行ける時空の裂け目の場所がわかるのだ。
(時空の裂け目は時々現れるらしい)
フォラー一味はナチスの軍服を着て、過去へ行こうとする。
インディはチャーチルでも殺す気かと指摘するが、フォラーはそれを否定。
ヒトラーの暴走でナチスは崩壊したとし、
ヒトラーを殺して、ナチスを永遠のものにしようと言うのだ。
過去とは言え、行けば確実にヒトラーを殺せる訳でもないと思うけど。
⑦ 大陸移動説を考慮しなかったため、戦争中の古代ギリシャへ行ってしまう。
フォラーは死に、インディは留まろうとするが、ヘレナが帰らせる。
フォラーはインディも乗せて飛行機で離陸。
ヘレナはテディに、別の飛行機を盗んで飛ばすように指示。
自身はフォラー機の車輪部分から密かに潜入する。
テディは待機させれば良さそうだけど、後でこれが役に立つ。
テディは少年なので操縦なんてした事ないんだけど、適当にやって離陸させる。
この機では本来のパイロットが居眠りしていて、
途中で目が覚めて、結果的にテディに協力してくれる。
インディは、アルキメデスがダイヤルを作った時期は
大陸移動説が見付かるよりも前で、そこが考慮されていない事に気付く。
つまり、時空の裂け目が現れても、
ナチスの時代ではなく、別の時代へ行ってしまうのだ。
フォラーもそうかも知れんと動揺し、引き返すように指示。
だが、一味はそのまま強行し、裂け目を抜ける。
そこでは海戦が行われていたが、
よく見ると第二次大戦ではなく、古代ローマの戦争だった。
インディは一目でわかるらしく、紀元前214年だと言う。
空飛ぶ飛行機を初めて見た古代の兵士たちはドラゴンだと叫び、攻撃してくる。
機も上空に行けば良さそうだけど、そこそこの高度で飛び続けたので
下からの攻撃を受けて、一味が次々やられる。
隠れていたヘレナが乱入。
インディは落ちそうになってるヘレナに気付いて、
何してる?と聞くと、助けにきたと答える。
インディとヘレナは脱出し、パラシュートで着地。
機は墜落し、フォラーも死ぬ。
機をドラゴンと思ったかは知らんけど、驚いてかけつけた男がいた。
それはアルキメデスその人だった。
ダイヤルを作ったアルキメデスの時代に来てたのは、都合良い印象だけど。
アルキメデスは、フォラーの遺体から腕時計を回収。
墓場の彼が付けていたのは、フォラーのものだったと言う訳。
遅れてテディの機が到着。
時空の裂け目も閉じかけており、早く退散しなければならない。
インディは負傷しており、帰って治療しなければならないと、ヘレナは焦る。
だがインディは、戻っても一人だと、この時代に留まると言い出す。
考古学者として、ここは最高の死に場所だと。
アルキメデスの時代が一番好きだなんて、言ってなかったけどね。
留まれば歴史が変わってしまうとか、ヘレナはいろいろ説得しようとするが、
インディは頑として聞かず、最後には殴って気絶させて連れ帰る。
なかなかのパンチ力です。
⑧ インディの所へマリオンが戻る。
インディが目覚めると、元の時代の彼の部屋にいた。
ヘレナが見守っており、インディはなぜ連れ帰ったのかと不満げだ。
だが、そこへサラーがマリオンを連れて現れる。
別居していたマリオンだが、戻ってきたと言う訳。
カメオ出演的だけど、締めとしては彼女を出すしかないすよね。
ヘレナらは気を利かせて退散。
インディが、なぜか戦ってもいないマリオンに痛くない所を聞く形になり
肘とか肩とか言われた後、唇にキスする。
これは1作目の名シーンの逆パターンね。
ちなみにカメオ出演だと、エンドロールに名前が出てこなかったりするけど、
カレン・アレンの名前は大きく出てました。
と言う訳で、オープニングにディズニーのマークが出てきて
あー、このシリーズもディズニー資本になった訳ねと知らされる。
もともとのパラマウントのマークも出てくるが
パラマウントの山が実写になると言う、おなじみのシーンはなし。
おなじみと言えば、インディは蛇が苦手で知られるが
本作には蛇が出てこない。
代わりにウナギ(ウツボにも見えるが)が出てくる。
あと、ムカデとかが出てきて、インディが妙に嫌がるシーンがある。
冒頭のシーンは戦時中の話で、
インディがナチスに奪われた財宝を取り戻す活躍をするシーン。
ハリソンの顔が若くなってて、
これって若いレイア姫を再現したのと同じ技術だと思うけど
ちらっと出るだけでなく、長々とアクションシーンまでやるのはなかなか凄い。
ここでインディは、「アルキメデスのダイヤル」の一部を手に入れる。
時代は1969年(人類初の月着陸の年)へ。
インディは一人暮らししていて、息子(つまりシャイア・ラブーフ)は死に
妻(カレン・アレン)とは別居中だとわかる。
インディのかつての相棒の娘ヘレナが現れ、
ダイヤルの秘密を追おうと持ち掛けられる。
このヘレナが曲者で、考古学よりも金儲けの方が大切とばかりに裏切ったりするので
インディは振り回されると言う訳。
さらに、CIAやら、ナチス時代に対面したマッツ・ミケルセンも
このダイヤルを追っていた。
ここにCIAを入れたのはちょっと難で、何か人物関係がわかりにくくなった感じ。
それよりも何よりも、追いつ追われつのアクションが繰り広げられるが
何かスローテンポで、ハリソンの歳に合わせてる印象を受ける。
マッツも、凄く嫌らしいタイプの悪役が似合いそうなんだけど
それほどでもなくて拍子抜け。
まあ何だかんだで、ダイヤルが完成し、そのすごい力が発揮される事に。
それは方位磁針みたいになってて、次元の裂け目の場所を教えてくれるのだ。
前作で宇宙人を出して不評だったが、今度はタイムトラベルを絡めてきた。
マッツの野望を阻止するものの、インディは続編の製作が不可能になりそうな状況に。
そこも回避されるんだけど、まあ回避されるのは予想できた事で
ちょっとまだるこしい。
最後に、ああ、この人出てくるんだと言うシーンがあるけど
ワイスピとかみたいにカードがたくさんある訳でもないので、まあ順当な感じ。
繰り返しになるけど、ちょっとスローテンポでハラハラ感が弱いけど
前作よりは面白かった。
ちなみにバンデラスはちょっと出るだけ。
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