２０２３／０５／２８ 「ザ・ハント」

「ザ・ハント」(2020年米)

クリスタル　標的。元兵士
ゲリー　標的
ドン　標的
アシーナ　黒幕（ヒラリー・スワンク）
マー　店員（エイミー・マディガン）

起：全米各地から集められた男女は、狩りの標的にされる。
承：元兵士のクリスタルは、ハンターを次々倒す。
転：黒幕アシーナは、人狩りを暴こうとした連中を始末していた。
結：クリスタルは人違いだったが、アシーナを倒す。

　小型機。ランディが起きたと騒ぎに。
まだ起きてはダメだとペンを突き刺され、
ランディは負傷したまま部屋に閉じ込められる。
そこには他にも眠らされた男女がいた。。
　女性Ａは森で目覚める。
口枷をされており、同様の男女が他にもいるとわかる。
近くには木箱が置かれており、中には大量の武器があった。
男女は、武器を手に入れようと集まる。
女性Ａは、木箱の蓋に鍵が付いていると気付く。それで口枷が外せるのだ。
一同は口枷を外すが、誰も事情がわかっていない。
やがて銃声が聞こえ、女性Ａは射殺されてしまう。
　逃げ出した女性Ｂは、落とし穴に落ちて罠で串刺しになってしまう。
男性Ａが引き上げるが、彼は地雷を踏んで爆死。
女性Ｂはまだ生きていたが、銃で自殺する。
　男女４人が鉄条網を乗り越えるが、矢が飛んできて１人がやられる。
残る３人は近くの店へ。
店員夫婦に聞くと、そこはアーカンソーだと言う。
男女は全米各地から誘拐されたと判明。
店のものを食べていた女性Ｃが、毒で死亡。
気が付くと店員夫婦はガスマスクをしており、毒ガスで残り２人を倒す。
　店員夫婦は床を掃除し、死体を地下室へ引きずっていく。
そこには大量の死体があった。
店員夫婦は仲間から連絡を受け、次の標的が来ると知らされる。

　店に女性Ｃが現れる。
彼女はタバコの値段が正しくない事に気付き、店員夫婦をあっという間に射殺する。
車のナンバープレートは変えられており、アーカンソーでもなさそうだ。
車には爆弾が仕掛けられていると気付く。
　女性Ｃは、ハンター一味の無線で自身がスノーボールと呼ばれていると知る。
ハンターはドローンで捜索しているが、ドローンが爆破される。
現れた男ゲリーは車に近付くが、女性Ｃが止める。
ゲリーがドローンを撃墜した為、ここに標的がいる事がばれたと告げる。
女性Ｃは歩いて移動する事にし、ゲリーも同行する。
　エリートが庶民を誘拐してハントしていると言う噂がある。
ゲリーはハンターはそんな連中だと話す。
　貨物列車が通りかかり、女性Ｃらは飛び乗る。
中には不法移民もいたが、ゲリーは役者ではと警戒する。
　列車が止められ、かけつけた兵士たちが不法移民を拘束する。
彼らは本物だったのだ。
だが、移民の中にハンターが混ざっており、ゲリーが格闘の末に爆死させる。
　女性Ｃらは難民キャンプへ移送される。
そこにいたドンと言う男も標的にされたと言い、そこがクロアチアだと推理する。
ドンは、真相を暴いて黒幕を懲らしめようと言う。
　大使館員と言う男が現れ、女性Ｃとドンは車で移送される。
だが女性Ｃは大使館員を車から突き落として轢き殺す。
車のトランクにはゲリーの死体があり、大使館員も偽者だったとわかる。
　女性Ｃはハンターのアジトを襲撃。
通信でドンもまたハンターだとわかり、射殺する。
通信の先にいる黒幕の女は、次は私と対決だと告げる。
女性Ｃはアフガンに行った元兵士だった。

　１年前。黒幕アシーナは仲間を集める。
陰謀サイトで、人狩りをしている噂が流れたのだ。
そこで、真相を暴こうとしたゲリーらを標的とする事に。
標的は最高１２名で、アシーナは女性Ｃ、すなわちクリスタルを指名する。
　クリスタルは屋敷に乗り込み、アシーナと対面。
麻薬で両親を失ったクリスタルは、
１３か月前にアシーナらが人殺しをしていると投稿したのだ。
その為、アシーナはクリスタルらを始末する事に。
だがクリスタルは、同じ町に同姓同名がいると言う。
クリスタルの母親はまだ生きており、アシーナは人違いをしたのだ。

　クリスタルとアシーナはキッチンで格闘に。
クリスタルも負傷するが、アシーナを刺す。
アシーナは人違いした事を悔やみながら息絶える。
　生き延びたクリスタルは、自分で傷口を手当。
ハンターらの専用機に乗り込み、帰りたいと告げる。
ＣＡはキャビアを出し、クリスタルは最高の気分だと言うのだった。

　と言う訳で、ヒラリー・スワンクが出ているサスペンス。
人間狩りの話で、スワンクが追われるのかと思ったが、
序盤出てこないので、彼女は黒幕の方なんだと察しがつく。
序盤は狩られる側の描写で、この人が主人公なんかなと思わせて
その人が殺されてしまうと言う展開が続く。
何人か巡ったところで、凄腕の女性が登場。
どうやらこの人が主人公らしいとわかるが、まだ安心は出来ない雰囲気。
中盤になると、実は狩る側の人物が、仲間に扮して接触してくる。
だが、主人公はそれを見抜いて始末していく。
その凄腕ぶりはそこそこ面白いが、
終盤にスワンクと対決になると、スワンクもそこそこ強くて、
主人公の凄腕ぶりも湿りがち。
なぜ主人公らが標的になったかの理由は明確で
最後まで標的にされた理由がわからないような、理不尽さはない。