海山散歩人

古希を過ぎても、ライフスタイルは変わりようもなく、ジタバタしながら生きている高齢極楽トンボのブログです。

男の花道

2013-03-22 | 日記・雑感
人間一度は退職する。
それが定年退職であれば実にめでたいことである。

いろいろな事、楽しいことも、辛いことも、言いようのないことも抱えながら数十年をやりきったならそれだけで満点と思う。

私の友人で講談を趣味にしている男がいる。
趣味とはいっても素人の領域からはみ出していて、地域の集会などで一席務めたりしている。実に高尚な趣味である。

歴史、物語、人物、情景などなど講談の世界は無限に拡がり、今そこに、目の前に時代が現れるような気がする。

ある研修会を開催することになり、1年前から彼を講師にと考えていた。
定年退職の花道、王道の仕事人生の締めくくり。

男の花道である。

講談が始まる、熱が入ってくる、パンパパンと張り扇を放つ。
と同時に一瞬聴衆の背筋が直立する。
そして、笑いも醸し出す。実にリズミカルである。

よい研修会であった。若い時に良い友人と巡り合った。
お互い40年ほどの付き合いの中、記念の日であった。



西表山猫の生息数は100匹、講談師の数は80人位らしい。
そして女性講談師の方が、男性より多いとのこと。
なんとも言えない貴重さを感じる。

プロ講談師「宝井琴柑」氏の講談で研修会を閉会した。
万雷の拍手であった!!

いろんな人との出会いの大切さも感じた一日だった。

コメント (2)
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