平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

この時期のレクイエム

2009-08-05 21:20:10 | Weblog
 モリコロ恒例のザ・アイスが全国放送化され、日曜日に日テレで放送されました。案の定、メジャー意識が悪い方向に向かい、テレビ放送は昨年までのローカル的な良さが完全に失われた駄作に成り下がりました。日テレに期待する方が馬鹿なのですが、評判の悪い眞鍋かをりを起用する自爆振り。それで僕も録画を観たのは昨日です。

 そんな中で、唯一の光が安藤美姫さんのレクイエムですね。モーツァルトの最後の傑作(未完)ですが、これを嫌味無く演じられるのは驚きです。村主さんがやったら、軽率な顔芸に観てられなかったでしょうね。安藤さんは傑作を残すかもしれません。

 芸術というのは格ですから、格が備わっていない人には、高度なプログラムは重荷になります。真央ちゃんはお仕着せのプログラムに対応しているだけで、そこに自分というものがありません。曲の選択も解釈も、タラソワ先生のお仕着せなのです。そこが安藤さんと決定的に異なる点で、ここには大人と子供の違いがあります。子供なら背伸びせずに子供のプログラムを演じればよいのです。

 オリンピックの舞台で、真央ちゃんの今年のエキシが映えるとは思えません。技術は申し分ないのに、それを芸術に昇華して魅せる精神性が決定的に不足しているのです。タラソワプロは、子供なら子供らしくモーツァルトのピアノで純真に滑るとか、そういう基本から外れているのです。それでも何とか形にしてしまう真央ちゃんは凄いですけど、高い点数は上げられません。

 仮面舞踏会というのは、チラ裏の隠語で戦争のことです。仮面は戦闘用のフルフェイスのヘルメットなのです。これを真央ちゃんが二年連続でプログラムに取り入れるというのは、いよいよ世界的な戦争が近いという事になります。フリーの不気味な鐘の音と安藤さんのレクイエム。今シーズンはジャパンオープンの未来プロが鍵となりそうです。

     エフライム工房 平御幸
コメント (8)
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