もうすぐ、探査衛星はやぶさが帰ってきますね。「こんな事もあろうかと」という言葉が流行語になるほど、数々のバックアップ技術を駆使した奇跡的な帰還です。科学と技術に対する尊敬と賞賛が、国民いや世界中から自然に上がりました。でも、この技術の根幹はマッドでは無く、高い精神性に支えられたものだったのです。
小惑星のいとかわの名が、日本のロケットの父である糸川博士から採られたのは知られています。僕が子供の頃の糸川博士は、少年誌にも登場するヒーローでした。でも、糸川博士が航空機を設計していた事は余り知られていません。ロケットが有名すぎたのです。
僕が大好きなテントウムシのスバル360ですが、この車を設計した百瀬晋六氏も、中島飛行機で「紫電改」のエンジン「誉」を担当しています。戦時中は、優秀な人は飛行機に携わったんですね。この中島飛行機で、一式戦闘機「隼」の設計に加わったのが糸川博士でした。僕は、戦闘機としてあまりに美しく、また華奢な隼が大好きでした。少しだけたくましい零戦よりも好きだったくらいです。
糸川博士は研究課空力班から出向いたので、博士が空力の専門家であった事が分かります。飛行機は、最高速度や燃費や航続距離という要(かなめ)のファクターの多くが、空力によって支配されているのです。自動車でも空力特性を上げれば燃費は向上します。しかし、強度を確保しながら軽量化を必要とする飛行機の場合、自動車のようにゴテゴテとスタビライザー(安定翼)を付ける事は出来ません。基本構造で解決するしかないので難しいのです。
そのために、基本構造が吟味され、それがそのまま外観となります。隼の美しい姿は、そういう合理的な要求の賜物ではありますが、しかしながら、やはり設計者の精神性が作品として反映されるのです。それが、物作りの面白いところですし、隼はその典型だと思います。僕は、子供の頃から、そういう精神性を隼の中に感じ、特別に好きだったのかもしれません。
僕は古代史の中で、古代エジプトの絵文字ヒエログリフを外字として使用するために、Windows付属の外字エディタを使って、自分で一個一個のドット絵を描きました。配布している古代史CDの中に、外字本体のEUDC.TTEだけでなく、編集用のEUDC.EUFも入れてあります。要するに、読者も暇なら「ヒエログリフ外字作りに協力汁 < `Д´ > 」という隠れたメッセージだったのです。誰も気が付かないところは想定内ですが。
このヒエログリフを作って感じた事は、ヒエログリフは実に良くできた絵文字だという事です。ヒエログリフの考案者(おそらくヨセフ)は、精神的に安定した人だったのでしょう。バランスが秀逸で、少しでも嫌気を出して作れば変な形になります。悪い方でも精神が形になるのです。でも、一個でも外字を作ってみれば分かりますが、その大変さは想像を絶します。ですから、ヒエログリフ外字だけで本当はそこそこの値段となるのです。
ということで、はやぶさが帰ってきたら、今年は一度も口にしていない日本酒で迎え、隼が隹(とり~尻尾の短い鳥)に十と書く意味を考えてみたいと思います。ヨセフの長男マナセが九州の隼人の先祖。そして、隼神ホルスのモデル。2010年の十は、マナセの奥義が明らかになる暗示でしょうか。
エフライム工房 平御幸
小惑星のいとかわの名が、日本のロケットの父である糸川博士から採られたのは知られています。僕が子供の頃の糸川博士は、少年誌にも登場するヒーローでした。でも、糸川博士が航空機を設計していた事は余り知られていません。ロケットが有名すぎたのです。
僕が大好きなテントウムシのスバル360ですが、この車を設計した百瀬晋六氏も、中島飛行機で「紫電改」のエンジン「誉」を担当しています。戦時中は、優秀な人は飛行機に携わったんですね。この中島飛行機で、一式戦闘機「隼」の設計に加わったのが糸川博士でした。僕は、戦闘機としてあまりに美しく、また華奢な隼が大好きでした。少しだけたくましい零戦よりも好きだったくらいです。
糸川博士は研究課空力班から出向いたので、博士が空力の専門家であった事が分かります。飛行機は、最高速度や燃費や航続距離という要(かなめ)のファクターの多くが、空力によって支配されているのです。自動車でも空力特性を上げれば燃費は向上します。しかし、強度を確保しながら軽量化を必要とする飛行機の場合、自動車のようにゴテゴテとスタビライザー(安定翼)を付ける事は出来ません。基本構造で解決するしかないので難しいのです。
そのために、基本構造が吟味され、それがそのまま外観となります。隼の美しい姿は、そういう合理的な要求の賜物ではありますが、しかしながら、やはり設計者の精神性が作品として反映されるのです。それが、物作りの面白いところですし、隼はその典型だと思います。僕は、子供の頃から、そういう精神性を隼の中に感じ、特別に好きだったのかもしれません。
僕は古代史の中で、古代エジプトの絵文字ヒエログリフを外字として使用するために、Windows付属の外字エディタを使って、自分で一個一個のドット絵を描きました。配布している古代史CDの中に、外字本体のEUDC.TTEだけでなく、編集用のEUDC.EUFも入れてあります。要するに、読者も暇なら「ヒエログリフ外字作りに協力汁 < `Д´ > 」という隠れたメッセージだったのです。誰も気が付かないところは想定内ですが。
このヒエログリフを作って感じた事は、ヒエログリフは実に良くできた絵文字だという事です。ヒエログリフの考案者(おそらくヨセフ)は、精神的に安定した人だったのでしょう。バランスが秀逸で、少しでも嫌気を出して作れば変な形になります。悪い方でも精神が形になるのです。でも、一個でも外字を作ってみれば分かりますが、その大変さは想像を絶します。ですから、ヒエログリフ外字だけで本当はそこそこの値段となるのです。
ということで、はやぶさが帰ってきたら、今年は一度も口にしていない日本酒で迎え、隼が隹(とり~尻尾の短い鳥)に十と書く意味を考えてみたいと思います。ヨセフの長男マナセが九州の隼人の先祖。そして、隼神ホルスのモデル。2010年の十は、マナセの奥義が明らかになる暗示でしょうか。
エフライム工房 平御幸