平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

琵琶湖の地震

2010-07-22 05:42:41 | Weblog
 中国で洪水が続き、巨大な三峡ダムも放水を余儀なくされました。洪水があったのは、三峡ダムより上流の重慶市などですが、下流の武漢でも危険水域を越えそうとの情報もあります。

 掲示板で三峡ダムが話題になるのは、この巨大なダムが崩壊すれば、溜め込んだ393億トンもの水量により、河口の上海が滅びるからです。もっとも、これは台湾が軍事的に解析した、攻撃目標としての巨大ダムという設定らしいですが。

 このような、三峡ダム崩壊に対する期待が大きくなれば、工作員などが火消しに涌いてきます。例えば、途中には山があるので、上海に到達するまでに衰えるだろうとか。しかし、三峡ダムの構造を分析すると、この安心論は消し飛びそうです。

 三峡ダムをWikiで調べると、衛星写真の説明があり、中央右側が三峡ダムと書かれています。また、掲示板における、グーグルマップなどのリンクも概して同じ場所です。ところが、自分でグーグルアース上の揚子江を遡ってみれば、三峡ダムとは別に巨大なダムが目に入ります。その二つのダムの距離は40kmほどで、先のダムの上流(西)にあるのが本当の三峡ダムなのです。間違っていた東の方は、古くからある葛州覇(かっしゅうは)ダムと呼ばれるらしいです。

 葛州覇ダムは、宜昌(ぎしょう)市に密接しており、グーグルアースによるとダムの下の川は標高が42mと出ます。ダムの水面が60mなので、差し引き18mが蓄えられた水位となります。大したことはありませんね。しかし、21日の三峡ダムの観測データでは、上流側が155m、下流側が52mとなっています。下流側水位が60mに満たないという事は、この場合の下流側とは、葛州覇ダム湖ではなく、葛州覇ダム下の宜昌市の川の水位だと分かります。

 この宜昌市の水位を基準とすれば、上海までは標高差がたったの40mで、揚子江が流れているのだから山で遮られていないと分かります。例えば、琵琶湖の水位は85mなので、琵琶湖の方が葛州覇ダムよりも高い位置にあるのです。ちょっと信じられませんが、データは嘘を付きません。琵琶湖は天空の巨大な溜め池なのです。

 三峡ダムは、葛州覇ダムよりも100mも高い水位を保っています。三峡ダムの放出口側も61m位ですから、葛州覇ダムまでは水位が変化しないで、三峡ダムで突然に100mも水位が高くなっている構造です。蓄えられる水は393億トンで、琵琶湖の14倍にもなります。08年の四川大地震の時に出来た、唐家山の堰止め湖(堰塞湖)の一千倍です。

 三峡ダムは遙か上流の重慶まで続いていますが、重慶の警戒水位は180mで、現在はこれを数メートル超えています。実は、三峡ダムの最大水位は、この重慶基準で185mと設計されたと考えられるのです。これ以上高くすると、重慶は水面下となりますから。

 三峡ダムの水393億トンが、四川大地震の際に原因の一つではないかと疑われましたが、琵琶湖についても同じように地震の原因となるのでしょうか?実は、そのように考えていた矢先、昨日の奈良地震が起こったのです。奈良は活断層が多く、昔から大地震が多かったのですが、琵琶湖も活断層が走っています。

 僕は、奈良にある弥生時代の唐古・鍵遺跡(からこ・かぎいせき)を水没した遺跡と分析していますが、その水がどこから来たのかを、今より南(伊賀)にあった琵琶湖に求めています。琵琶湖が移動するだけの地殻変動があり、それで大和川が塞がれて水が抜けなくなり、旧琵琶湖から水の一部が押し流されて盆地に溜まった。それが古大和湖で、葦原の中つ国と呼ばれる原因となったのです。

 このように考えると、奈良や京都は、琵琶湖の水圧で地震が誘発される危険地帯かもしれません。京都盆地の下は巨大な水脈があるそうですが、それは琵琶湖が移動する過程で閉じこめられた水の一部かもしれません。天空の巨大な湖である琵琶湖は、極めて微妙なバランスで成り立っている、出口を塞がれた堰止め湖だという認識が必要だと思います。

 なお旅行ですが、土曜日の午後に外宮の参道横の外宮前郵便局で、弟子や読者と待ち合わせる予定です。

参考 【中国】三峡ダムの水位、今後2~3日で最高レベルに[07/18]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1279458929/

三  峡  ダ  ム    and   長 江
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/river/1152341050/

      エフライム工房 平御幸
コメント
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