見所満載の皐月賞でしたね。こんなに面白い皐月賞は初めてかも。
勝ったゴールドシップの内田騎手は、地方競馬の大井の出身ですが、大井時代から名手として知られていました。マイネルやコスモの冠号で知られる岡田繁幸氏(サラブレッドクラブ・ラフィアン、ビッグレッドファーム)が、地方には武豊より上手い騎手がいると、武騎手の全盛時に言っていました。
大井は中山とコース形態が似ていて、3~4コーナーがタイトで直線が短いので、コーナリングの下手な騎手や馬では苦労します。しかし、内田騎手が勝った理由は、コーナリングの巧さだけではありません。
内田騎手は、スタンド前でワールドエースを外からブロックしていました。完全にワールドエースマークです。これで、ワールドエースは閉じ込められた形になり、3コーナー過ぎまで最後方を余儀なくされました。そのために、最後は大外を回すしかなくなったのです。ところが、当の内田騎手はゴールドシップを一旦下げ、ポカリと開いたインに誘導して出し抜け→パトロールビデオ。直線を向いた時には、ワールドエースとの差は6馬身くらいに広がっていました。この時点で勝利確定です。
対して、ワールドエースの福永騎手は、自分ではペース判断ができないために、常に有力馬をマークして競馬をすると噂されています。今回は、それをグランデッツァで行ったのです。レース後のコメントでも、グランデッツァが動かないので自分から動いたと話しているようです。また、福永騎手にはワールドエースの父親であるディープインパクトに対する誤解もあるのです。
ディープインパクトというと、最後方から直線一気というスタイルでイメージするファンも多いようです。しかし、実際のディープは最終コーナーで先頭に躍り出る勢いでした。また、道中も最後方ではありません。同じ皐月賞で比較すると、ディープは向こう正面でスルスルと順位を上げ、3コーナーでは中団に取り付いていました→こちら。全く動かなかったワールドエースとは違うのです。
スタートは最後方で遊びながら追走。それから、向こう正面ではゆっくりと中団に進出して、3コーナー手前で一服 ( ゜Д゜)y─┛~~。4コーナー手前から加速して、直線を向いたら独走大勢というパターン。馬に負担をかけないで勝ちに徹する上手い乗り方です。福永騎手は、ディープインパクトに対する間違ったイメージで、その子のワールドエースに乗っているのです。ワールドエースのコーナリングが下手なら、向こう正面でポジションを上げておくべきです。
昨年からヨセフの年と言ってきましたが、ヨセフは土徳で金色で象徴されます。昨年のオルフェーヴル(金細工師)やゴールドシップは金そのものですが、ヨセフを漢字にしたのが「世」という文字なので、世界を意味するワールドエースも見事に嵌っているのです。
そのワールドエースは負けて強しの印象ですが、僕は負けて良かったと思っています。というのも、これで三冠馬にはなれないからで、馬鹿なオーナーや調教師サイドが欲を出しての三冠狙いが消えました。これで、心置きなく凱旋門賞にチャレンジできます。馬体のないワールドエースは、斤量が重くなる古馬になってからでは遅いのです。
アダムスピークの惨敗ですが、どうもラジオNIKKEIでゴールドシップやグランデッツァを一蹴した反動みたいですね。キャリア2戦目での目一杯の競馬。骨折したジョワドヴィーヴルもそうですが、成長途上での激走は競走馬生命を縮めます。無理しないで休養か、僕なら種牡馬にします。
なお、ゴールドシップの出口牧場は零細牧場。小規模牧場でも結果を残した種牡馬ステイゴールドは偉大です。オグリキャップやタマモクロスの時代の、零細牧場のドラマを彷彿させます。ステイゴールドは馬の中でも徳が高いのでしょうね。亡くなっても馬頭観音として祀られるクラスです。でも、種付け料が爆上げだとかwww。
エフライム工房 平御幸
勝ったゴールドシップの内田騎手は、地方競馬の大井の出身ですが、大井時代から名手として知られていました。マイネルやコスモの冠号で知られる岡田繁幸氏(サラブレッドクラブ・ラフィアン、ビッグレッドファーム)が、地方には武豊より上手い騎手がいると、武騎手の全盛時に言っていました。
大井は中山とコース形態が似ていて、3~4コーナーがタイトで直線が短いので、コーナリングの下手な騎手や馬では苦労します。しかし、内田騎手が勝った理由は、コーナリングの巧さだけではありません。
内田騎手は、スタンド前でワールドエースを外からブロックしていました。完全にワールドエースマークです。これで、ワールドエースは閉じ込められた形になり、3コーナー過ぎまで最後方を余儀なくされました。そのために、最後は大外を回すしかなくなったのです。ところが、当の内田騎手はゴールドシップを一旦下げ、ポカリと開いたインに誘導して出し抜け→パトロールビデオ。直線を向いた時には、ワールドエースとの差は6馬身くらいに広がっていました。この時点で勝利確定です。
対して、ワールドエースの福永騎手は、自分ではペース判断ができないために、常に有力馬をマークして競馬をすると噂されています。今回は、それをグランデッツァで行ったのです。レース後のコメントでも、グランデッツァが動かないので自分から動いたと話しているようです。また、福永騎手にはワールドエースの父親であるディープインパクトに対する誤解もあるのです。
ディープインパクトというと、最後方から直線一気というスタイルでイメージするファンも多いようです。しかし、実際のディープは最終コーナーで先頭に躍り出る勢いでした。また、道中も最後方ではありません。同じ皐月賞で比較すると、ディープは向こう正面でスルスルと順位を上げ、3コーナーでは中団に取り付いていました→こちら。全く動かなかったワールドエースとは違うのです。
スタートは最後方で遊びながら追走。それから、向こう正面ではゆっくりと中団に進出して、3コーナー手前で一服 ( ゜Д゜)y─┛~~。4コーナー手前から加速して、直線を向いたら独走大勢というパターン。馬に負担をかけないで勝ちに徹する上手い乗り方です。福永騎手は、ディープインパクトに対する間違ったイメージで、その子のワールドエースに乗っているのです。ワールドエースのコーナリングが下手なら、向こう正面でポジションを上げておくべきです。
昨年からヨセフの年と言ってきましたが、ヨセフは土徳で金色で象徴されます。昨年のオルフェーヴル(金細工師)やゴールドシップは金そのものですが、ヨセフを漢字にしたのが「世」という文字なので、世界を意味するワールドエースも見事に嵌っているのです。
そのワールドエースは負けて強しの印象ですが、僕は負けて良かったと思っています。というのも、これで三冠馬にはなれないからで、馬鹿なオーナーや調教師サイドが欲を出しての三冠狙いが消えました。これで、心置きなく凱旋門賞にチャレンジできます。馬体のないワールドエースは、斤量が重くなる古馬になってからでは遅いのです。
アダムスピークの惨敗ですが、どうもラジオNIKKEIでゴールドシップやグランデッツァを一蹴した反動みたいですね。キャリア2戦目での目一杯の競馬。骨折したジョワドヴィーヴルもそうですが、成長途上での激走は競走馬生命を縮めます。無理しないで休養か、僕なら種牡馬にします。
なお、ゴールドシップの出口牧場は零細牧場。小規模牧場でも結果を残した種牡馬ステイゴールドは偉大です。オグリキャップやタマモクロスの時代の、零細牧場のドラマを彷彿させます。ステイゴールドは馬の中でも徳が高いのでしょうね。亡くなっても馬頭観音として祀られるクラスです。でも、種付け料が爆上げだとかwww。
エフライム工房 平御幸