金箔ユニットの試みのミカエルをもう完成させた読者がいます。心配した音出し時の金箔剥がれもなく、見栄えの通りの上々の音のようです。ただ、バッフルの幅が少し広く、無理やり押し込んだ感じがするので、これは側板の剥がれを誘発するので、紙やすりなどで削って調整する必要があります。ハンズは手作業なので、同じ寸法でも誤差が出ます。
この作業は人柱的に問題を出す人がいて、問題が出尽くしたら製作マニュアルを発表する予定です。SNS外でも制作する人が出てきたので、エフライム工房などで取りまとめたいと思います。
さて、読者の耳が肥え、音に対する要求が強まるのに比例して、アンプのグレードを上げる必要に迫られます。実際、アンプ交換してもらうと、その音の違いに敏感に反応します。昔はオーデイオは男の趣味だったのですが、ここまで女性読者が違いを聴き分けるとは、正直驚いています。やはり良いものは良いのです。
ソチ五輪までにアンプの更新を終わらせたいのですが、最初にミニアンプを押し付けられた読者は、今度は本格的なアンプを使うことになります。もっとも、古い読者がグレードアップしたお古のお仕着せですが、気に喰わないのなら自分で揃えれば良いので、基本レンタルの方針は変わりません。
僕は基本的にトランジスタの熱暴走が怖く、また音質的にもFETが優れていると感じるので、ソニーや日立のMOS-FETアンプを修理して使ってもらっています。MOS-FETより古く、真空管の音に似ていると評価されるV-FETアンプもマニアに根強い人気がありますが、機種も少なく修理も大変なので、使っている読者は限られます。
今回は初めて、ソニーの技術者がこだわって設計したTA-F5000を手に入れてみました。小さいアンプですが、パネルを含めた筐体は頑丈で高級感があります。筐体をヒートシンクに共用する合理的な設計で、見事にコンパクトに仕上げています。音もリッチで、透明感があるので、ギターの板が振動しているのが見えるような聞こえ方をします。
全文
この弟分のTA-F3000は3台も修理しているのですが、リンク先のFM-FANの記事のように長岡鉄男氏の評価はイマイチです。でも、氏のところに持ち込まれるのは発売前のものか初期ロットのものが多く、市販品のほとんどは予告なしの改良が行われています。このアンプも高域に少し癖があるのですが、ポップス向きという評価の通リではありません。クラシックも十分に聴けます。
全文
しかし、5000を聴いてみると次元の違いに圧倒されます。5000は小さいけど高級で、高級コンデンサーのシルミックも大量に使われています。僕はこのシルミちゃんコンデンサーのしっとりした音が好きなので余計にそう思うのかもしれませんが、シルミックが嫌いなオーディオマニアには物足りないかと思います。
このアンプとペアになるCDプレーヤーも人気ですが、中古なのに安くなっていないので手が出せません。ソニーはアンプでもCDプレーヤーでも、他社の15万円クラスを79800円から10万円で売っていた時代があり、そのような製品は今でも割安感があります。口の悪い人は、有名な高級ブランドのアキュフェーズ(Accuphase)の40万円と、ソニーの15万円は中身が同じ程度だと言ってます。分解してパーツの質だけ見るとそうなるのでしょう。
僕はAccuphaseやLUXMANやサンスイのアンプは、高価で手が出ないので修理したことはありませんが、日立とソニーの中身が濃いのだけは実感しています。高級アンプメーカーは、ルックスに金をかけて見栄えを良くし、独自の回路で高級感を出していますが、FETアンプは誤魔化しが効かないので、ソニーや日立に偏ったのだと思います。今ではDENON一択になってしまいましたが、如何せん高すぎます。
エフライム工房 平御幸
この作業は人柱的に問題を出す人がいて、問題が出尽くしたら製作マニュアルを発表する予定です。SNS外でも制作する人が出てきたので、エフライム工房などで取りまとめたいと思います。
さて、読者の耳が肥え、音に対する要求が強まるのに比例して、アンプのグレードを上げる必要に迫られます。実際、アンプ交換してもらうと、その音の違いに敏感に反応します。昔はオーデイオは男の趣味だったのですが、ここまで女性読者が違いを聴き分けるとは、正直驚いています。やはり良いものは良いのです。
ソチ五輪までにアンプの更新を終わらせたいのですが、最初にミニアンプを押し付けられた読者は、今度は本格的なアンプを使うことになります。もっとも、古い読者がグレードアップしたお古のお仕着せですが、気に喰わないのなら自分で揃えれば良いので、基本レンタルの方針は変わりません。
僕は基本的にトランジスタの熱暴走が怖く、また音質的にもFETが優れていると感じるので、ソニーや日立のMOS-FETアンプを修理して使ってもらっています。MOS-FETより古く、真空管の音に似ていると評価されるV-FETアンプもマニアに根強い人気がありますが、機種も少なく修理も大変なので、使っている読者は限られます。
今回は初めて、ソニーの技術者がこだわって設計したTA-F5000を手に入れてみました。小さいアンプですが、パネルを含めた筐体は頑丈で高級感があります。筐体をヒートシンクに共用する合理的な設計で、見事にコンパクトに仕上げています。音もリッチで、透明感があるので、ギターの板が振動しているのが見えるような聞こえ方をします。
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この弟分のTA-F3000は3台も修理しているのですが、リンク先のFM-FANの記事のように長岡鉄男氏の評価はイマイチです。でも、氏のところに持ち込まれるのは発売前のものか初期ロットのものが多く、市販品のほとんどは予告なしの改良が行われています。このアンプも高域に少し癖があるのですが、ポップス向きという評価の通リではありません。クラシックも十分に聴けます。
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しかし、5000を聴いてみると次元の違いに圧倒されます。5000は小さいけど高級で、高級コンデンサーのシルミックも大量に使われています。僕はこのシルミちゃんコンデンサーのしっとりした音が好きなので余計にそう思うのかもしれませんが、シルミックが嫌いなオーディオマニアには物足りないかと思います。
このアンプとペアになるCDプレーヤーも人気ですが、中古なのに安くなっていないので手が出せません。ソニーはアンプでもCDプレーヤーでも、他社の15万円クラスを79800円から10万円で売っていた時代があり、そのような製品は今でも割安感があります。口の悪い人は、有名な高級ブランドのアキュフェーズ(Accuphase)の40万円と、ソニーの15万円は中身が同じ程度だと言ってます。分解してパーツの質だけ見るとそうなるのでしょう。
僕はAccuphaseやLUXMANやサンスイのアンプは、高価で手が出ないので修理したことはありませんが、日立とソニーの中身が濃いのだけは実感しています。高級アンプメーカーは、ルックスに金をかけて見栄えを良くし、独自の回路で高級感を出していますが、FETアンプは誤魔化しが効かないので、ソニーや日立に偏ったのだと思います。今ではDENON一択になってしまいましたが、如何せん高すぎます。
エフライム工房 平御幸