平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

ニジェール川のナマズ料理

2013-07-26 20:48:44 | Weblog
 以前にも書いたことがありますが、NHKがまだマシだった80年代後半、NHK特集で放送されたシリーズ『人間は何を食べてきたか』。DVDは四万円近い高価なもので、公共放送が出版する常識的な価格を逸脱しています。レンタル落ちが安く出ていたので手に入れたのですが、その後で動画検索したらニコニコに出ていました→サバンナの移動漁民 ~アフリカ・ニジェール川

 このシリーズの中で、毎日同じ物を食べ続ける国がたくさん出てきます。質素なばかりではなく、キャットフードのように毎日が同じ。いや、キャットフードのほうがヴァリエーションに富んでいるかもしれません。僕もカルチャーショックを受けたくらいですから、大半の日本人には別世界と映るでしょう。

 モノフードと言うべきでしょうか。僕はこれを見て以来、自分なりに、毎日食べられる献立を幾つか考えたことがあります。赤貧でも死なない、戦後の物資不足の時に食べられたスイトン。ネギと小麦と出汁と調味料だけ。一食の原価30円です。

 少し贅沢だと、投げ売りしている鯛の頭だけを買い、これを醤油と酒でコトコト煮込んで柔らかくし、この出し汁にタマネギと卵を入れて玉子丼に仕上げます。小骨と鱗は粗ゴシして取り除きます。一食の原価100円です。これのヒントになったのが、ニジェール川の漁師ボゾ族が食べるナマズ料理ニョーホーです。

 この番組では、漁や移動に使う舟も取材していますが、大きな木の取れないアフリカならではの、前後二分割式の舟も驚きです。設計図はおろか物差しもなく、足で測って現物合わせで組み立てる名人芸。古代エジプトでも大きな木はなく、エジプトに寄留したイスラエルのコネでレバノンから杉を買っていたのです。ボゾ族の舟も、小さな木を繫ぎ合わせています。

 このシリーズを見ると、人間の食の原点は質素というか簡素にあると分かります。日本料理は技術を追求したものが多いですが、飽食の時代に原点を見直すのも良いと思います。僕が子供の頃に比べて、明らかに肥満の人が増えています。破綻したデトロイトの太った人たちを見ると、彼らはアフリカやイギリス、あるいは出身地の国々に帰るべきだと思いました。アメリカ人は豆を食え。アメリカはやはり、中国と別の意味で失敗した国なのです。

    エフライム工房 平御幸
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15 コメント

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Unknown (うずしお)
2013-07-27 09:28:54
先生おはようございます。
動画拝見しました。
木を器用に、繋ぎ合わせてすごいです、、
家族が助け合って、漁で生きて、すごいです、、、
ニョーホーを見習い、食事を改めたいと思いました。
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Unknown (keiko)
2013-07-27 13:12:38
先生
わたしもたぶん、このシリーズのタロイモを見て、同じこと思ったのが食の疑問の最初だったかもしれないです。
家庭科で、1日30品目食べないと健康になれない病気になると教えているのはウソだ。。と思いました。
トンガの人はタロイモばかりを食べて健康だったのに、アメリカ型の食生活になり肥満と病気が蔓延しました。
チベット体操 若さの泉
http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%A5%E3%81%95%E3%81%AE%E6%B3%89%E2%80%955%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E4%BD%93%E6%93%8D-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC/dp/430926462X
とう本には、体操の他にチベット僧の質素な食生活のことも書かれており、一度の食事では異なる種類の食物をたくさんとることを戒めています。
肉と穀物と、異なる種類をとると消化するために内臓に大変負担がかかるそうです。

がしかし、実践するのは難しいです。強い意志がないと。。おいしいもの周りにたくさんあるし。。
ダイエットします。。
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うずしおさん、keikoさんへ (平御幸)
2013-07-27 14:14:23
うずしおさんこんにちは。

このシリーズに共通するのは自家製の食物です。第二部では漁も加わりましたが、基本的に添加物のない食生活を描いています。

日本の食の問題は添加物(+抗生物質)の多さにあります。それがアレルギーを誘導しているのではないかという疑念が持ち上がります。無添加のハムは高い。ジレンマですね。

keikoさんこんにちは。

ヨガでも質素でシンプルな食事を推奨していますね。旧約聖書でもパンと少しの肉野菜。オーストリアの山地では、ライ麦パンに少量の自家製ベーコンとピクルスだけ。

いきなりの食生活改善は無理でも、最低限、添加物満載のスナックだけは排除したいですね。
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Unknown (ほんと)
2013-07-27 14:34:12
先生こんにちは。

質素な食事の連続には耐えられるとしても、毎日同じ物というのはかなりきついと想像しました。

それから、贅沢をしているわけではありませんが、食べ物で苦労をしたことがないので、有難みを感じることなく食べていたなぁと思いました。

食パンは添加物の少ない物を選んでいますが、スナック菓子は製造国以外はあまり気にしていませんでした...。
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ほんとさんへ (平御幸)
2013-07-27 17:18:11
ほんとさんこんにちは。

スーパーでお弁当とか買い慣れると、段々に食べたいものが無くなってきます。それなら毎日同じ物のほうが楽かもと思うことがあります。

毎日の献立を考える主婦も、無駄に変化付けるより、週一回だけ毎日とは違う献立にすれば苦労が少なくなると思います。スーパーに行って驚くのは、主婦が買うジャンクフードの多さです。これなら日本人が豚になるわけです。

小学校の給食は玄米に一汁一菜で良いのでは。
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Unknown (hinoko2)
2013-07-27 17:45:01
先生 こんにちは。

以前にテレビで1日一杯の青汁だけで、13年間元気に過ごす女性の特集をやっていました。彼女は難病を患い、いずれ寝たきりになるだろうと宣告されましたが、食事療法で断食と小食を繰り返すうちに、次第に回復し今では健康な人と変わらず生活できるようになっていったそうです。
全ての人にこの方法が当てはまるとは思いませんが、過剰な食物の摂取が、人の心と体を弱くしているのではと思いました。
昔ながらの質素な食事が一番ですね。ましてサプリメントなんて必要ないと思いました。
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食事 (よっしー)
2013-07-27 21:07:18
先生こんばんは

先月より、旦那の病気で食事療法が必要になり、ヘルシーな蒸し料理が毎晩の定番となりました。鍋に、冷蔵庫にある野菜や肉を入れただけですが、とても美味しいし、すぐにできるし、考えなくていいし、とても気に入っています^^
食事はシンプルなのがいいですね
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hinoko2さん、よっしーさんへ (平御幸)
2013-07-27 21:29:42
hinoko2さん今晩は。

水だけで生きられたら命の水も実感できるかもしれません。でも青汁だけというのも凄いですね。牛乳でお腹を壊す人は消化酵素がない体質と言われますが、体験的に克服したことがあるので、やはり人の体は不思議だと思いました。サプリメント依存は病んでいる証拠ですね。

よっしーさん今晩は。

ヘルシーな虫料理といえば、やはり蜂の子ですねw。

古代の日本で米は蒸して食べていました。油を使わないで蒸焼きすると体は蒸しませんね。
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Unknown (gan_chan)
2013-07-27 22:54:19
先生、こんばんは。
もし各国の人が乗った飛行機が墜落したら、日本人の遺体が一番いたみにくいというのを読んだ事があります。海外旅行でお菓子などを買ってくると、日本の物がいかに賞味期限が長いか実感します。
子供の頃と食の環境は全く変わりましたね。私も食生活を見直してみようと思います。
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Unknown (かたつむり)
2013-07-27 23:04:02
先生、こんばんは。

ジャンクフードが増えた今、成人病も増え低年齢化してきており、紹介動画のような食生活を見習うべきだと思いました。

私は牛乳ではないですが、たまにヨーグルトを食べるとお腹を壊す事があったり、アルコールもダメなので消化酵素が少ないか酵素を分解しにくい体質と思われるので、この機に食生活を見直してみます。
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