23日のテレビ東京で放送された「爆走!ポンコツ屋台ラーメン」。アルゼンチン、ボリビア、ペルーの3ヶ国を、ダイハツの軽トラックを改造したラーメン屋台で走破するという番組です。現地で調達した食材で作ったラーメンを売りながら諸経費とし、ウユニ塩湖やマチュピチュなどにも足を伸ばすハードな旅程です。さすがは金のないテレ東。
この番組の中で、現地の小麦に苦労するシーンが出てきます。パサパサでこねるのに苦労したり、全粒粉でラーメン向きでないなど、ほとんどスープパスタと変らない出来のものもありました。それでピコーンと来たのがラーメンのルーツ。
ラーメンは漢字で拉麺と書きますが、元々は小麦粉を練って手で引き伸ばしたものを指します。包丁などで細く切ったものは拉麺ではありません。また、小麦を練って伸ばしたものが麺で、餃子の皮も麺なのです。拉麺のルーツはウイグル族の暮らす中国西部にあるとされていますが、ここに疑問の余地があります。
というのも、拉麺の拉はラテンを指すからです。拉丁と書いてラテンです。李家正文(りのいえ・まさふみ)著『天平の客、ペルシア人の謎』の中に出てきます。9世紀の唐で弾圧された景教(ネストリウス派キリスト教)について、弾圧前に作られた景教碑に由来が書かれています。李家氏は、736年に帰国した遣唐使の中に李密翳(り・みつえい)という名前を発見し、これをルーツとして様々な考察を行います。
僕は古代史の中で、「埒(らち)が明かない」の「らち」をラテン語として説明しています。ならば、ウイグル(回教=イスラム教)の食べ物である拉麺もまた、ラテンの意味を有している可能性が高いのです。また、パスタの小麦もイスラム経由という説があり、定説のように中国の麺がパスタとなったわけではないようです。ラテン風の麺だから拉麺なのかもしれません。
『天平の客、ペルシア人の謎』の中に、古代ローマの名前についての考察があります。景教碑に書かれる大秦もローマですが、4世紀にコンスタンティヌス帝が東ローマを独立させると、西ローマも拂菻(プリン)と呼ばれたと書いてます。でも、プリンはコンスタンティノープルなどのノープルを漢字にしたもので、西ローマがノープルで呼ばれたことはないので、東ローマがプリンでなくてはおかしいですね。
なお、ローマは紀元前の漢では梨軒、後漢時代には大秦国、晋から唐代には拂菻国と呼ばれたとあります。景教碑によると神は阿羅訶(あらか)で、ヤハウェよりはアラーですね。陰陽を意味する二気という言葉もあり、むしろ日本書紀の「陰陽(めを)分かれざる」に一致します。弥施訶(みしあ)はメシアで、室女はマリア。
波斯と書かれるペルシャについて、『旧唐書』において女性は辮髪(べんぱつ)で(151頁)、波斯では犬や羊を食べるとあります。辮髪は満州族(清朝)の風俗として有名ですが、意外にもペルシャにルーツがあったのです。なお、高校野球で怪童と言われる安楽投手。この珍しい姓も、大秦寺があった長安の一画(一番下、左から四番目)に名前が見つかります。
エフライム工房 平御幸
この番組の中で、現地の小麦に苦労するシーンが出てきます。パサパサでこねるのに苦労したり、全粒粉でラーメン向きでないなど、ほとんどスープパスタと変らない出来のものもありました。それでピコーンと来たのがラーメンのルーツ。
ラーメンは漢字で拉麺と書きますが、元々は小麦粉を練って手で引き伸ばしたものを指します。包丁などで細く切ったものは拉麺ではありません。また、小麦を練って伸ばしたものが麺で、餃子の皮も麺なのです。拉麺のルーツはウイグル族の暮らす中国西部にあるとされていますが、ここに疑問の余地があります。
というのも、拉麺の拉はラテンを指すからです。拉丁と書いてラテンです。李家正文(りのいえ・まさふみ)著『天平の客、ペルシア人の謎』の中に出てきます。9世紀の唐で弾圧された景教(ネストリウス派キリスト教)について、弾圧前に作られた景教碑に由来が書かれています。李家氏は、736年に帰国した遣唐使の中に李密翳(り・みつえい)という名前を発見し、これをルーツとして様々な考察を行います。
僕は古代史の中で、「埒(らち)が明かない」の「らち」をラテン語として説明しています。ならば、ウイグル(回教=イスラム教)の食べ物である拉麺もまた、ラテンの意味を有している可能性が高いのです。また、パスタの小麦もイスラム経由という説があり、定説のように中国の麺がパスタとなったわけではないようです。ラテン風の麺だから拉麺なのかもしれません。
『天平の客、ペルシア人の謎』の中に、古代ローマの名前についての考察があります。景教碑に書かれる大秦もローマですが、4世紀にコンスタンティヌス帝が東ローマを独立させると、西ローマも拂菻(プリン)と呼ばれたと書いてます。でも、プリンはコンスタンティノープルなどのノープルを漢字にしたもので、西ローマがノープルで呼ばれたことはないので、東ローマがプリンでなくてはおかしいですね。
なお、ローマは紀元前の漢では梨軒、後漢時代には大秦国、晋から唐代には拂菻国と呼ばれたとあります。景教碑によると神は阿羅訶(あらか)で、ヤハウェよりはアラーですね。陰陽を意味する二気という言葉もあり、むしろ日本書紀の「陰陽(めを)分かれざる」に一致します。弥施訶(みしあ)はメシアで、室女はマリア。
波斯と書かれるペルシャについて、『旧唐書』において女性は辮髪(べんぱつ)で(151頁)、波斯では犬や羊を食べるとあります。辮髪は満州族(清朝)の風俗として有名ですが、意外にもペルシャにルーツがあったのです。なお、高校野球で怪童と言われる安楽投手。この珍しい姓も、大秦寺があった長安の一画(一番下、左から四番目)に名前が見つかります。
エフライム工房 平御幸
まさかラーメンがラテンから来ていたとは・・・!!
ラーメンは大好きです(*^_^*)
私の周りにもラーメン大好きな人が多いのですが、ラテン曲好きな人が多い気がします。
テレ東のラーメンの番組見れば良かったです( ´・ω ・`)
話は変わってしまいますが、イプシロンで外国衛星打ち上げ受注があったみたいです。
ちょっと前のまとめサイトからですが↓http://military38.com/archives/32384706.html
次も打ち上げ成功してほしいです!
ラーメンが食べたくなる番組でした。浪人して上京した時、渋谷の円山町の寮近くで、手で引き伸ばしたラーメンを食べたことがあります。さっぱり系でしたね。
イタリア映画で、亭主を殺すのにスパゲッティを山ほど食べさせるというのがありました。どれくらいパスタ好きなのかと…。
イプシロンは低コストなので、新興国や途上国で重宝されそうですね。