スピーカー工作は切れ端の板が余るのですが、弟子用に余った板を活用しようという事で新設計しました。もちろんバックロードホーンですが、今回は首の長いスワンタイプです。
スワンというのは、故長岡鉄男氏の傑作の一つで、ホーンを単純に折り畳んだ通常のバックロードホーンとは違い、空気室が独立し、スロート(喉~ホーンの始まりの部分)から細長いパイプが繋がっています。これがスワンの首に見えるので、スワンと命名されました。スワンは10センチ用ですが、ユニットを変更した姉妹機には、小さい順に、フラミンゴ、スーパースワン、レア、モアなどがあります。
スワンは、バッフル面積が小さいのでユニットからの音が反射せず、結果的に音像が小さく、定位と音場感が良くなります。欠点は、ホーン開口が後ろにあるのでセッティングに制約があること。それに、ベニヤ板二枚半の物量が必要なことです。今回は、ベニヤ板一枚半くらいに収め、ホーン開口を前にした設計です。また、ベニヤもスワンの15ミリ厚ではなく、12ミリ厚で経費を節約しました↓。
寸法と板取はそのうち公開予定
僕としては初めてのスワン型だったので、ネックの変更で8センチユニットも取り付けられるようにしました。具体的には、スロートをもう一段階絞ることで対応します。ホーンロードは複雑ですが、長い首から下の箱に入ったロードは、7センチ幅のまま後方に折り返します。そして、一番後ろの上面の部分で左右に分かれ、今度は前の方に向かってから二度折り返します。低音の量感に影響するホーンの開口面積は、前回に設計したミカエル型と同じくらいです。
ここでバックロードホーンの設計の極意を書いておくと、音道の計算は三ヶ所のポイントだけ行います。具体的には、スロート断面積、開口面積、そして中間のどこかです。この三つはある程度の計算しておいて、あとはロードが自然に広がる感じで適当に板を配置します。バックロードホーンは、シビアさとケンチャナヨさが同居しているので、神経質な設計をしても成功しません。注意深く抑えるべきところは抑え、少々の寸法の違いはケンチャナヨという好い加減さも必要なのです。だから、職人気質の楽器なのです。
長岡鉄男氏の名言に「見る前に飛べ」というのがあります。計算できないとか、設計できないとか、工作したことがないとか、女の腐ったみたいな言い訳をしていないで、とにかく作ってみろということです。小さな密閉箱でも何でも一度作った人は、作らない人の何倍もスピーカーへの理解が進むのです。僕は、オーディオ好きなのにスピーカーを作らない人は、人生の何処かで臆病な人ではないかと思っています。
競馬場と秋葉原の共通点は、実は女性が美人に見える場所ということで、特にパーツ屋をうろついている女性はピカピカに見えます。これで自分でハンダ付けをするようなら最高ですね。女性でさえそうなのですが、ハンダ付けの出来ない男はサバイバルに向きません。これからの時代、寄せ集めのパーツで何かを作る程度の技術は必須です。サバイバルを考えるのなら、とにかく自分で作れるようになれ。電気の分からない僕でさえ、40過ぎてからアンプを作れるようになったのですから、言い訳を聞く耳は持っていません。
町田のサトー電気というパーツ屋さんに、女子高生が二人来ていたそうです。ギターのエフェクターのパーツを探していたそうで、お店の人も常連さんも「どこで訊いて来たのかねぇ」と不思議がっていました。ネット時代の面白さです。なお、設計で夜更かしが続いて心臓がバクバクなので、木金と二日ほど休みます。
エフライム工房 平御幸
スワンというのは、故長岡鉄男氏の傑作の一つで、ホーンを単純に折り畳んだ通常のバックロードホーンとは違い、空気室が独立し、スロート(喉~ホーンの始まりの部分)から細長いパイプが繋がっています。これがスワンの首に見えるので、スワンと命名されました。スワンは10センチ用ですが、ユニットを変更した姉妹機には、小さい順に、フラミンゴ、スーパースワン、レア、モアなどがあります。
スワンは、バッフル面積が小さいのでユニットからの音が反射せず、結果的に音像が小さく、定位と音場感が良くなります。欠点は、ホーン開口が後ろにあるのでセッティングに制約があること。それに、ベニヤ板二枚半の物量が必要なことです。今回は、ベニヤ板一枚半くらいに収め、ホーン開口を前にした設計です。また、ベニヤもスワンの15ミリ厚ではなく、12ミリ厚で経費を節約しました↓。
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僕としては初めてのスワン型だったので、ネックの変更で8センチユニットも取り付けられるようにしました。具体的には、スロートをもう一段階絞ることで対応します。ホーンロードは複雑ですが、長い首から下の箱に入ったロードは、7センチ幅のまま後方に折り返します。そして、一番後ろの上面の部分で左右に分かれ、今度は前の方に向かってから二度折り返します。低音の量感に影響するホーンの開口面積は、前回に設計したミカエル型と同じくらいです。
ここでバックロードホーンの設計の極意を書いておくと、音道の計算は三ヶ所のポイントだけ行います。具体的には、スロート断面積、開口面積、そして中間のどこかです。この三つはある程度の計算しておいて、あとはロードが自然に広がる感じで適当に板を配置します。バックロードホーンは、シビアさとケンチャナヨさが同居しているので、神経質な設計をしても成功しません。注意深く抑えるべきところは抑え、少々の寸法の違いはケンチャナヨという好い加減さも必要なのです。だから、職人気質の楽器なのです。
長岡鉄男氏の名言に「見る前に飛べ」というのがあります。計算できないとか、設計できないとか、工作したことがないとか、女の腐ったみたいな言い訳をしていないで、とにかく作ってみろということです。小さな密閉箱でも何でも一度作った人は、作らない人の何倍もスピーカーへの理解が進むのです。僕は、オーディオ好きなのにスピーカーを作らない人は、人生の何処かで臆病な人ではないかと思っています。
競馬場と秋葉原の共通点は、実は女性が美人に見える場所ということで、特にパーツ屋をうろついている女性はピカピカに見えます。これで自分でハンダ付けをするようなら最高ですね。女性でさえそうなのですが、ハンダ付けの出来ない男はサバイバルに向きません。これからの時代、寄せ集めのパーツで何かを作る程度の技術は必須です。サバイバルを考えるのなら、とにかく自分で作れるようになれ。電気の分からない僕でさえ、40過ぎてからアンプを作れるようになったのですから、言い訳を聞く耳は持っていません。
町田のサトー電気というパーツ屋さんに、女子高生が二人来ていたそうです。ギターのエフェクターのパーツを探していたそうで、お店の人も常連さんも「どこで訊いて来たのかねぇ」と不思議がっていました。ネット時代の面白さです。なお、設計で夜更かしが続いて心臓がバクバクなので、木金と二日ほど休みます。
エフライム工房 平御幸
これがおもしろいところであり、また、いままでのスピーカーシステムはバッフル面の音を聞かされていたかと感づきます。
また、後面開放型のため奥行き感が創生されます。
このタイプは口径の割には広い部屋が必要になります。
今は使っていません。
なぜかといいますと、大編成の曲では苦しい場面も。
SP口径が小さいから。
ちなみに私は初代スワンです。
でも、おもしろいですよ。
スワン使いでしたか。スワンは政治評論家の立花隆氏も愛用していましたね。長岡氏は政治談義が好きで、立花氏との対談もありました。世襲の積極的支持はさすがでした。
スワンは確かに大音量向きではありませんね。それでも一般人には大音量ですけど。広い部屋向きはそのとおりだと思います。音場という面だけでなく、セッティング面積も必要ですし。
今回は、テレビの横を前提に幅を狭めてみました。13ミリ厚の桐の板を側板に使い、26センチ幅の予定です。音道も2.2mほどで、ミカエルタイプよりは短いです。それでも40Hzは確保できるはずですが、できてみなくては分かりません。