歴程日誌 ー創造的無と統合的経験ー

Process Diary
Creative Nothingness & Integrative Experience

福音歳時記 12月28日

2024-12-28 | 福音歳時記

12月28日は幼子殉教者の日

 「ラマで声が聞こえる 苦悩に満ちて嘆き、泣く声が。ラケルが息子たちの故に泣いている。彼女は慰めを拒む。息子たちはもううないのだから。」ー捕囚の民の受難を嘆くエレミヤの言葉(エレミヤ書31:15)を、マタイによる福音書2:18は、ヘロデ王の幼児虐殺の場面で引用している。

これは決して2000年前の物語りではなく、21世紀の現在、イスラエルの占領したガザ地区でも起こっていることではないだろうか。 シオニストの建国したイスラエルは、パレスチナ難民の幼児を虐殺しても、自国の安寧にとってやむを得ないと考えている。シオニズムをまことのユダヤ教の精神に反する民族主義ーイスラエル国家を排他的に偶像化する罪ーとして批判するユダヤ人自身の声に耳を傾けたい。(『イスラエルとパレスチナーユダヤ教は植民地支配を拒絶する』ーヤコブ・ラプキン著・鵜飼哲訳 岩波ブックレット2024年10月4日刊行)

 泣き叫ぶ幼な児の聲母の聲 瓦礫十字に砕け散るなり

(画像はブリューゲルの「無辜の幼児虐殺」)
カトリック教会も東方教会も、虐殺された幼児たちを「救いの初穂」として二世紀以来、無辜の子供たちの殉教を記念している。





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