松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

北野天満宮弓道大会

2008-05-18 21:22:37 | 和弓と櫨
今日は北野天満宮弓道大会に参加してきました。
といっても京都の超有名な北野天満宮じゃなくて、
後冷然泉天皇の勅令により天喜二年(1054年)に分霊をした
久留米市北野町にある北野天満宮です。

祭神の菅原道真公はご存じ学業の神様なので合格祈願もありますが、
他にも筋切(すじきり、筋きり、ひきつけ封じ)に御利益があるのだそうです。

ここには河童がらみのエピソードが残っています。
菅原道真公が太宰府に左遷され、筑後川を下り北野町に上陸した時のことです。
藤原時平の追い討ちを救おうと、
河童の大将三千坊が道真公のために戦い、片手を切り落とされました。
その後、この地に天満宮が建立される時、
河童の三千坊の片手も天満宮の宝物として保存され、現在でも残っているのです。
このことから「筋切」にも御神徳が多いと言われています。

さて、その北野天満宮の境内に弓道場はあります。
昔は違う場所に弓道場があったとのことで、
境内に移転してから「北野天満宮弓道大会」が始まり、10回目となりました。

弓は当時の神聖な武器であり、貴族のたしなみでしたから、
当然学者であった菅原道真公も弓を引く絵巻が残っています。
きっとここの弓道場には道真公の加護があるのではと思いました。

天満宮の裏の弓道場です。

左手に鳥居が見えます。
な、なんと参道を突っ切って矢道があるのにはビックリしました。
弓道場を使っている時は、鳥居は通行止めになるようです。(当たり前か)
的は射場から見て天満宮の本殿の方角と平行して東。
参道はやや地面が低いので、V字型の矢道になっています。

矢渡しの風景

私が矢渡しを見るのも、もう4回目。
見る度に、射手の精神力の強さをヒシヒシと感じてくるようになりました。

お待ちかねお楽しみ抽選会の様子。成績ではなくゼッケン番号での抽選です。

膨大な数の景品があり、巻藁矢から扇風機、掃除機など様々で、
145人の参加者の半数が当たるという豪華さ。やっぱりウワサは本物だったのです。

ところが同じ弓道場で練習している中学生達が次々と当たる中、
一般大人の面々はハズレのティッシュと保冷パックだけ。
きっとラッキー運がそちらに流れたのかも。
最高の景品はダイヤモンド付き金のネックレス(2人)でした。

ちなみに私の本日の成績は四ツ矢×2回=0
いや、一本だけ中ったんですけどね。見事に隣の的へ入りました。orz
その瞬間の私の狼狽した顔は見物だったそうです。あ~ばかばか。

せめて最後にいいニュースを書いておこうっと。
昨日の夜に思い出して、あわてて作成したばかりの、
竹弓の手入れ用「櫨蝋のワックス」のチラシを受付に置いてもらいました。

チラシはこれ


なんと90代の教士六段の先生が気に入って購入していただきました。
弓に関して非常に造詣の深い高段者の先生ほど、
側木に使う「櫨」のことをよくご存じのようです。

まだ知名度の全くない「櫨蝋のワックス」ですが、
やっぱ良いモノがわかる人っているんだなと思い、非常に勇気づけられました。

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