自分が灯芯草から髄を引き出す作業をするようになって、髄をたくさん入手できるようになりました。
ある程度長く引けると、和ろうそく用の芯に使えますが、短いものをどうしようかなと思いつつ、試しに灯してみることにしました。上の画像です。
小さなお皿とかに、できれば菜種油がいいんですが、ま、とりあえず手近なサラダ油を入れて、それに短い髄を3本ほど浸します。これで現代版「ひょうそく」のできあがり。火を灯すと油を吸い上げて、小さく安定した炎を灯し続けます。
「ひょうそく」というのは昔から日本で使われてきたもので、油に灯心を浸して灯りを灯す容器を言います。燃やす油として古くは植物油のゴマ、エゴマが使われていたそうですが、その後菜種油が使われました。庶民にとっては菜種油は高価でしたので、イワシやサンマとかの魚の油を使っていたそうです。
和ろうそくは昔から菜種油以上に非常に高価なものでしたから、日常ではこのような「ひょうそく」が主に使われました。「ひょうそく」って文字が難しいですけど、手で持つ灯りという意味らしいです。
実際に灯してみると、わずかな油で驚くほどの長時間燃え続けます。お食事時とかに照明を抑えてテーブルに飾ると雰囲気があって良さそうですね。
さて、明日から福岡三越での展示販売が始まりますが、実演は7/23(金)、24(土)、24(日)、30(金)、31(土)、1(日)に行う予定です。
実演時に立ち寄っていただいた方に、この「灯心」を少しばかりお裾分けすることにしました。
ちょっと緊張しますが、今日の夜は商品展示の搬入に行ってきます!
↓押してくださると励みになります。
人気ブログランキングへ
福岡よかもん市場店「和ろうそく松山櫨通販サイト」へ。