「う~ん。ここまでするの?」と私は聞きました。
「うん。」と高松さん。
びっくりしました。
実は夏だから暑中見舞いの葉書とかを作る体験教室をしてくれないかって、私が高松さんにお願いしていたのです。
私は櫨染した葉書にコピー機を通して下書きを薄く印刷しておけば、それにお客様が色つけできると思っていました。
すると、な、なんと彼女は一枚ずつ墨で手書きしたものを持ってきたのです。
「コピー?何をおっしゃる。日本画なんだから、墨で描くのが当然のことよ。」と高松さん。
えええっ。おみそれいたしました。ごめんなさい。私が浅はかでした。
しかし簡単に頼んでしまった私でして、ここまでしてくれるとは思ってもみなかったのです。
「5枚も同じ図柄を描くの、大変じゃない?」とおずおずと私は聞きました。
「ううん。これも修行のうちだと思えば。」と高松さん。
日本画修行とは。
櫨染自体がレアなんですが、それにもまして高松さんの美しい線を見ると、心から旧友のこころざしと思いやりに頭が下がりました。
そんなわけで、イベントです。
櫨染和紙で日本画葉書作り
櫨の木を小さく削ったチップを煮出すと、「櫨染(はじぞめ」と呼ばれる草木染めができます。櫨染したはがきに、日本画の朝顔を描いて、素敵な暑中見舞いはがきを作ってみませんか?朝顔は美しく下書きしているので、誰でも簡単に色つけすることができます。
講師 高松昭子(日本画家)
?期日 7月20日(土) 午後13時30分~15時
場所 櫨屋敷
参加費 2,000円 定員 5名
申込先 ちくご松山櫨復活委員会 矢野(090-6779-4352)
用意するもの
筆記具、汚れても構わない服装、またはエプロン持参でおいでください。
指先で絵の具を練る作業がありますので、マニキュア、長い爪は厳禁です。
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