ガーデニング教室の開催日も迫っているのに、伸びすぎた松の枝に頭を抱えて切羽詰まっていた私。オカネもない私一人ができるわけがありません。
ではどうすればいいのか?
何も持っていない人はあきらめるべきなんでしょうか?
私は初心に戻ることにしました。
六年前、私は故郷で生まれた松山櫨をなんとか復活させて、故郷の良さや櫨の良さを人々に伝えたいと思いながら、何も持っていない自分ができることはないかと一生懸命考えました。
そして出した結論はこうです。
人々に櫨の話を伝えることで心を寄せてもらうことです。
和ろうそくを作り販売しながら、松山櫨を復活させるのだと皆に伝えていけば、たとえ和ろうそく一本でも、活動の糧になり復活できる道に繋がります。自分自身が資産を持っていなくても、人々の協力があれば、きっと復活できると思いました。
だから自分のやることは人々に振り向いてもらうこと。
では、櫨の話を伝える場所として櫨屋敷を救うために、今、私がやるべきことは?
そう思って電話をした相手は、六年前、最初に櫨の話に心を動かしてくれて、地面に落ちていた櫨の実を一緒に拾ってくれた人でした。
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