目的は、一番良い石鹸を作ること。
私はぼんやりとした夢から具体的な計画に向けて、最初の段階から見直すことにしました。
診断士の先生からの質問は続きました。
「石鹸のメーカーはどこにするの?」
難題です。
以前、小ロットで製作してくれる石鹸メーカーをいくつか紹介されて、あたってみたことがありますが、「櫨蝋」という素材が大問題になりました。
市場には様々な石鹸が出回っています。一般的には、お茶石鹸とか、柿渋石鹸とか、シルク石鹸とか、石鹸なんて簡単にいろいろできるじゃん、と思われるかもしれません。
しかし、それらの石鹸は、ベースの石鹸素地に何らかのお茶とか柿渋エキスなど、目的別にエキスを混ぜることで、石鹸のパターンを変えているに過ぎません。
ベースの石鹸素地には、パーム油、オリーブ油、椿油、牛脂…といろんな油脂が使われているのが一般的です。
ところが、櫨蝋という油脂を使った石鹸素地は、ほとんど作られていない…というか、皆無なのです。
櫨蝋の石鹸を作るということは、石鹸素地を変えることであり、石鹸づくりの根本を変えるということ。
それがどんなに難しいか。
大企業であれば簡単に自社で実験研究を重ねてできるかもしれませんが、
私の場合、石鹸作りはメーカーにお願いするしかありません。
私はいくつか小ロットでも作ってくれそうなところをあたりました。
しかし、わかったことは、櫨蝋主役の石鹸素地は通常の作り方では全くできないということでした。
櫨蝋と他の油をうまく配合して作ると、かなり良い石鹸ができますが、その石鹸では一般的な石鹸との差は大して変わりなく、櫨蝋は脇役になってしまいます。
櫨蝋が脇役でも、結果的に良い石鹸ができればいいじゃないかと言われる方がいるかもしれません。
しかし、私は良い石鹸ではなく、一番良い石鹸を作りたいのです。
以前販売していた石鹸がまさにそれ。
その石鹸は一般的な石鹸と明らかに違っていました。あの使い心地の良さは最高でした。特に泡立てネットで泡立てた時のモチモチ感はたまらなく気持ちよくて、他の石鹸では全然物足りないのです。だからこそ、手作りの形の悪い雑貨石鹸でしたが、ファンがついていたのです。
以前使って頂いていた櫨の石鹸のファンが満足できる石鹸を作りたい。
それは櫨蝋を主役にした石鹸です。
その思いは強まることはあっても、なくなることはありません。
以前の石鹸のレシピがわかればたやすいことでしょうが、レシピは石鹸の命。作った人の魂が入っています。
自分が新たに作る石鹸レシピは、自分で見つけ出さねばなりません。
そんなわけで、新しい素材「櫨蝋」で新しい石鹸を作ることは、ある意味、酔狂な試みともいえるし、冒険ともいえます。
そんな冒険に乗っかってくれるところ、そうそうあるわけもないのです。
ただ一社を除いては。
それが、まるは油脂化学(株)さんでした。
http://www.nanairo.co.jp
その4につづく
その1はこちら。
その2はこちら。
私はぼんやりとした夢から具体的な計画に向けて、最初の段階から見直すことにしました。
診断士の先生からの質問は続きました。
「石鹸のメーカーはどこにするの?」
難題です。
以前、小ロットで製作してくれる石鹸メーカーをいくつか紹介されて、あたってみたことがありますが、「櫨蝋」という素材が大問題になりました。
市場には様々な石鹸が出回っています。一般的には、お茶石鹸とか、柿渋石鹸とか、シルク石鹸とか、石鹸なんて簡単にいろいろできるじゃん、と思われるかもしれません。
しかし、それらの石鹸は、ベースの石鹸素地に何らかのお茶とか柿渋エキスなど、目的別にエキスを混ぜることで、石鹸のパターンを変えているに過ぎません。
ベースの石鹸素地には、パーム油、オリーブ油、椿油、牛脂…といろんな油脂が使われているのが一般的です。
ところが、櫨蝋という油脂を使った石鹸素地は、ほとんど作られていない…というか、皆無なのです。
櫨蝋の石鹸を作るということは、石鹸素地を変えることであり、石鹸づくりの根本を変えるということ。
それがどんなに難しいか。
大企業であれば簡単に自社で実験研究を重ねてできるかもしれませんが、
私の場合、石鹸作りはメーカーにお願いするしかありません。
私はいくつか小ロットでも作ってくれそうなところをあたりました。
しかし、わかったことは、櫨蝋主役の石鹸素地は通常の作り方では全くできないということでした。
櫨蝋と他の油をうまく配合して作ると、かなり良い石鹸ができますが、その石鹸では一般的な石鹸との差は大して変わりなく、櫨蝋は脇役になってしまいます。
櫨蝋が脇役でも、結果的に良い石鹸ができればいいじゃないかと言われる方がいるかもしれません。
しかし、私は良い石鹸ではなく、一番良い石鹸を作りたいのです。
以前販売していた石鹸がまさにそれ。
その石鹸は一般的な石鹸と明らかに違っていました。あの使い心地の良さは最高でした。特に泡立てネットで泡立てた時のモチモチ感はたまらなく気持ちよくて、他の石鹸では全然物足りないのです。だからこそ、手作りの形の悪い雑貨石鹸でしたが、ファンがついていたのです。
以前使って頂いていた櫨の石鹸のファンが満足できる石鹸を作りたい。
それは櫨蝋を主役にした石鹸です。
その思いは強まることはあっても、なくなることはありません。
以前の石鹸のレシピがわかればたやすいことでしょうが、レシピは石鹸の命。作った人の魂が入っています。
自分が新たに作る石鹸レシピは、自分で見つけ出さねばなりません。
そんなわけで、新しい素材「櫨蝋」で新しい石鹸を作ることは、ある意味、酔狂な試みともいえるし、冒険ともいえます。
そんな冒険に乗っかってくれるところ、そうそうあるわけもないのです。
ただ一社を除いては。
それが、まるは油脂化学(株)さんでした。
http://www.nanairo.co.jp
その4につづく
その1はこちら。
その2はこちら。