いやぁ~、田畑智子がすごい。走るわ走る…。勿論、演技も素晴らしい。表情がいい。わずか12歳にして、それもデビュー作でいきなり主演である。相米監督自らオーディションに参加するよう誘ったというから、主人公レンコのイメージ通りの女の子だったに違いない。
物語は、少女が一夏の経験を経て一歩大人へと成長する話である。大人は勝手だというが、子どもはやっぱり自分が一番。別居し、離婚目前の両親をなんとか仲直りさせようと奮闘するが、どれもうまく行かない。父と母の気持ちは既に修復しがたい状態だった。子どもにしてみると両親は仲が良く家族皆一緒にいるのが当たり前。離婚なんかとんでもない。レンコには両親が自分の父と母である以前に男と女であることなどまだ分からない。それが、家族で旅行した思い出の琵琶湖で不思議な経験(夢?)をし、理由は分からないままだと思うが、両親の離婚を受け入れる気持ちへと変わって行く。「おめでとうございま~す。」と、2人の、そして自分の新たな門出だと考えられるようになった。
本作は1993年の作品の4Kリマスター版である。30年以上前の映画であり、自動車、電話、家電、服装、髪型等々、時代を感じる所が多い。懐かしい。が、それ以上に俳優の昔を見ることができおもしろかった。
朝ドラ女優となり今も活躍する田畑智子が子役。父親役は中井貴一であるが、とにかく若い。彼がこんな薄っぺらい男の役が合うとは思っても見なかった。レンコの担任の先生は笑福亭鶴瓶。当時は40代前半、今よりはふてぶてしくない。
そして母親役は桜田淳子。今のところ彼女の最後の映画出演である。歌は知っているが、彼女の演技はほとんど見たことがなかった。思いのほか上手い。芸能活動を続けていれば いしだあゆみのように女優としても活躍できたであろうに残念だ。
映画の楽しみ方としては邪道かもしれないが、古い映画ってこうした発見もあっておもしろい。
物語は、少女が一夏の経験を経て一歩大人へと成長する話である。大人は勝手だというが、子どもはやっぱり自分が一番。別居し、離婚目前の両親をなんとか仲直りさせようと奮闘するが、どれもうまく行かない。父と母の気持ちは既に修復しがたい状態だった。子どもにしてみると両親は仲が良く家族皆一緒にいるのが当たり前。離婚なんかとんでもない。レンコには両親が自分の父と母である以前に男と女であることなどまだ分からない。それが、家族で旅行した思い出の琵琶湖で不思議な経験(夢?)をし、理由は分からないままだと思うが、両親の離婚を受け入れる気持ちへと変わって行く。「おめでとうございま~す。」と、2人の、そして自分の新たな門出だと考えられるようになった。
本作は1993年の作品の4Kリマスター版である。30年以上前の映画であり、自動車、電話、家電、服装、髪型等々、時代を感じる所が多い。懐かしい。が、それ以上に俳優の昔を見ることができおもしろかった。
朝ドラ女優となり今も活躍する田畑智子が子役。父親役は中井貴一であるが、とにかく若い。彼がこんな薄っぺらい男の役が合うとは思っても見なかった。レンコの担任の先生は笑福亭鶴瓶。当時は40代前半、今よりはふてぶてしくない。
そして母親役は桜田淳子。今のところ彼女の最後の映画出演である。歌は知っているが、彼女の演技はほとんど見たことがなかった。思いのほか上手い。芸能活動を続けていれば いしだあゆみのように女優としても活躍できたであろうに残念だ。
映画の楽しみ方としては邪道かもしれないが、古い映画ってこうした発見もあっておもしろい。