縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

【バンコク見聞録その8】バンコクで料理教室に行く!

2025-03-16 15:40:23 | もう一度行きたい
 バンコクに来たら必ずすること。初めの頃は寺院に行ったり、船に乗ったりしたが、最近はほとんど観光しない。
 で、することと言えば、まずマッサージ。今回も2度行った(因みに旅は3泊5日)。行きつけの店がある。スクンビットの Cherr Massage 。知人にタイ・マッサージの先生の店で皆マッサージが上手いと紹介され、それからバンコクに来る度お世話になっている(ただ店は変わらないが、経営が変わった気がする)。次に買い物(まあ僕の場合正しくは荷物持ち)。そして、料理教室に行くこと。

 今回で料理教室は4回目。いずれも外国人向けの教室でホテルのタイ料理レストラン、個人の教室、料理学校と行き、今回は前回とは違う料理学校、Bangkok ThaiCooking Academy に行った。今まで行った中でここが一番良かった。その理由は、①料理のメニューが豊富で かつ 選べる、②作業の流れが極めて効率的、③(これはたまたまだが席が先生の隣で)英語が聞き取りやすかったこと。

 当日は朝の 8:45に BTSスクンビットラインのオン・ヌット駅に集合。シンガポール人の親子、香港のおばさん3人と僕らで総勢 8人だった。まずここで各自が選んだ料理をスタッフに報告する(後で分かるがこれが大事)。見出しの写真にあるように、スープとサラダ、炒め物、カレー、前菜と麺類から各々一つ選ぶ。僕はトム・ヤム・クン、空心菜炒め、マッサンマン・カレーとパッタイを選んだ。

 そして市場見学。7、8分歩いてオン・ヌット市場に到着(実は料理学校はこの市場の隣り)。肉、魚、野菜、果物に調味料・香辛料など、地元の方向けの市場である。町中のきれいなスーパーより物が新鮮な感じがする。肉と魚が一緒に並んでいたり、カエルが売られていたり、なかなか楽しかった。
 

 

 見学を終え料理学校に行くと、フィリピンの料理学校の生徒10名も加わり、全員で18名になったとのこと。そして各自の選んだ料理の材料が揃えられ、きれいにテーブルに並んでいる。
 

 僕は17番の席と言われ、そこには僕の選んだ料理の材料が必要な分だけ置かれている。なんて手際が良い!集合場所で各自の料理を確認するのはこのためだったんだ。一つの野菜を洗って、切って、皆で分けてとかいうと、それだけで時間がかかってしまう。 

【トム・ヤム・クン】
 
【 空心菜炒め】
 
【マッサンマン・カレー】
 
【パッタイ】
 

 さて、いよいよ料理開始。先生がメニューのグループ順に下ごしらえの説明をして行く。「スープとサラダ。トム・ヤム・クンの人。〇番、〇番と〇番。まずニンニク、生姜、トウガラシを切って。次にタマネギを縦に半分に切り、横に半分に切る・・・」といった感じ。すみません、記憶があやふやなもので。レシピや作り形は動画で確認できるのでご安心を。
 先生は、この説明をグループ毎に4種類として16通り説明。我々は自分の料理の分だけ聞き、あとは調理なので問題ないが、先生は混乱しないのだろうか。立て板に水の説明で、いくら慣れているとはいえ恐れ入ってしまう。

 下ごしらえに 2時間。タイ料理に限らず、料理は下ごしらえだと実感。火を使った実際の料理は全部で30分くらいだろうか。手順は先生が教えてくれるし、一つの料理が終わるとスタッフが新しい鍋をさっと渡してくれる。僕らは言われたとおり炒めたり、煮るだけ。うーん、よく出来たシステムだ。生徒は料理だけに集中できる。材料を切ったり、材料と香辛料をまぜたり・すりつぶしたり、そして炒めたりと、かつてなく働き、充実した料理教室だった。完成品は以下の通り(注:妻の分と一緒に写ってます)。

 ふっふっふ~、動画もあるし、これで僕もタイ料理のスペシャリスト間違いなし?
 



愛を耕すひと(★★★☆☆)

2025-03-15 14:04:30 | とある田舎のミニシアター
 愛を知らない孤独な男が、荒野の開拓を通じ愛に気づき、愛を知る物語である。
 主人公のケーレンは、自分を認めなかった父親を見返してやりたい、世の中に自分の価値を証明したいとの思いだけで生きてきた。何事にも厳格な性格。そんな彼が、自分のように寂しい女性や見捨てられた少女と家族のように暮らし、共に苦労し、共に喜び、やがて夫としての、そして父親としての愛を知るのである。

 物語の舞台は18世紀デンマーク。退役軍人のケーレン大尉は、誰もがなし得なかった荒野の開拓に名乗りを上げる。成功の報酬は貴族の称号。役人達は はなから無理と何の期待もしていないが、開拓を望む国王へのポーズになると彼の申し出を認めた。少ない資金で人手を集め開拓を始めるケーレンであったが、地元有力者デ・シンゲルの執拗な妨害にあい、たった一人になってしまう。そこに逃亡した使用人の女性アン・バーバラとタタール人(ロマ?)少女アンマイ・ムスが加わり、はぐれもの同士の共同生活が始まった。

 デンマーク ユトランド半島の荒地はヒースと呼ばれる。あの『嵐が丘』の舞台、北イングランドのヒースと同じ平坦な荒地。薄い表土と砂でできており耕作にも牧畜にも適さない土地である。おまけに冷涼な気候。そんな不毛の土地であるが、ケーレンの不屈の闘志により漸く一筋の光が見えた。が、そこにデ・シンゲルの魔の手が。小物ゆえにケーレンの自信におびえ、狂信的な行動に出るデ・シンゲル。もはやこれまでと思ったところで、物語は意外な方向へと展開する。

 映画の原題 “Bastarden” はデンマーク語で “私生児” という意味。ケーレンは私生児だったのである。貴族の使用人であったケーレンの母に、その家の主人が手を付け、生まれたのがケーレン。だが主人はケーレンを自らの子どもとは認めなかった。それどころか名誉の戦死でもしてくれればとケーレンを軍隊に送り込む始末。が、ケーレンは努力と忍耐により、家柄や学歴がないにも拘わらず大尉まで上り詰めたのであった。父親を見返したいとの一心で耐え忍んで生きてきたのであろう。

 最後にケーレンが人生の唯一の目標としてきたことが実現する。しかし、そこでケーレンは自問する。それに何の意味があるのか。自分は恨みや憎しみを生きる原動力として来たが、これから先もそれで良いのだろうか。そして、ついにケーレンは決断を下す。はたから見ると、それが正解かどうかは分からない。が、ケーレンには何の迷いもない。

【バンコク見聞録その7】Grab タクシーでの戦い(?)が無くなる!

2025-03-14 21:59:48 | もう一度行きたい
 タクシーは戦いだ。特にここタイでは(ベトナムも!)ドライバーとのバトルがつきものである。

 初めてタイに来たのはもう30年以上も前。当時タクシーにメーターはなく、事前に目的地を言ってドライバーと料金を交渉する必要があった。一人で移動するときは、現地の駐在員に相場を聞いてからタクシーに乗った。駐在員からの情報が無ければ絶対ぼられていたに違いない。
 それが1990年代の後半だろうか、タクシーにメーターが付くようになった。これで一安心、と思ったのも束の間、今度はタクシー・メーターを入れない問題が勃発する。メーターが入っていないと指摘すると、○○まではいくらと決まっているとドライバー。ぼられてなるものかと、メーターを使えと怒鳴る僕。使わないのなら車を止めろ、降りるぞとまたまた怒鳴る僕。大抵はこれでメーターを入れてくれるが、本当にタクシーを降りたことも何度かある。タイのタクシー料金は安いのでぼられてもたいしたことはないのだが、これからタイに来る日本人のためにと、ついむきになってしまうのであった。
 このメーター入れない問題は今でもしぶとく続いている。

 が、しかし、ついにタイのタクシーでの無駄かつ不愉快なやりとりが無くなる日がやって来た。Grabの登場である。
 Grabはマレーシア発祥のタクシー配車アプリ。マレーシアのほか、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシアなど東南アジアでサービスを提供している。その最大の特徴・メリットは、タクシー料金を事前に確定できること。もうタクシーでぼられる心配はない。
 Grabのアプリは日本でダウンロード、アカウント登録できる。クレジットカード情報を入力すればキャッシュレス決済も可能だ。Grabの登録方法や使い方はWEBで簡単に見ることができる。東南アジアに旅行する際は日本で登録しておくことをお勧めする。

 以下は実際にタイでGrabを使った印象。やはり交渉なしの料金事前確定が嬉しい。ドライバーとの不毛なやりとりがなく、フラストレーションが溜まらずに済む。またタイ語が分からなくてもOKというのも有り難い。行き先や乗車地の入力は日本語、英語、地図上で指定等が可能である。
 一方、デメリットや不満はというと、配車できない、使えない場合があったこと。システム上の問題か、ただ近くに車がいなかったのか、はたまた僕の操作ミスか理由は分からないが、タクシーを呼べないことがあった。それにタクシーが途中でキャンセルされることもあった(注:乗車前の話)。
 料金については、どちらが得かなかなか判断が難しい。普通のタクシーで当たり前のようにメーターを使い、遠回りをしない善良なドライバーさんにあたれば、それが一番お得。Grabはそれよりも高い。しかし、普通のタクシーで運悪くぼったくりドライバーにあたれば、いくら取られるか分からない。割高なGrabを保険と考えて良しとするかはあなた次第。まあ僕はGrabで安心を買うに一票かな。タイとベトナムではGrabはマストな気がする。

【バンコク見聞録その6】「えびの釣り堀」でえび三昧!

2025-03-12 16:31:47 | もう一度行きたい
 バンコクで噂の「えびの釣り堀」に行って来た。

 お店は "Ebi Prawn Fishing & Seafood Restaurant" といい、市内スクンビットから車で20、30分の所にある。説明が難しいので Grab を使って行くのがお勧め(因みに行きは 122バーツでした)。ここはレストランが併設されており、釣ったえびをその場で食べることができる。えび好きには堪らないお店だ。

 お店に入ると目の前には大きな生け簀。水が透き通っていて多くのえびが見える。テナガエビだ。結構大きい。普通の釣り堀だと濁った水で釣り難くするらしいが、ここは釣って食べてもらうのが目的。釣り人(食べ人?)フレンドリーである。生け簀の前のイスに案内され、釣り竿とエサを受け取り、人生初のえびつりスタート!

 釣り糸を垂らして僅か2、3分、若干の引きが。えびが針にきちんと掛かるようにと少し間を置き、釣り竿を上げた。おっ、思ったより重い。たかがえびと侮ってはいけない。重いということは食べ応えがあるということ。大事にえびを釣り上げた。

   

 そして、2尾、3尾と次々とえびが釣れた。な~んだ、えびつりって簡単じゃん。釣りすぎても食べるのが大変だから 5尾釣って止めにしようかな。などど甘く考えていたら、その後、突然釣れなくなった。えびが見えるのでその目の前にえさを出してみるが、えびはうんともすんとも言わない。お腹いっぱいなのか、寝てるのか。それとも単に僕に釣りの才能がないだけか。いやぁー手持ち無沙汰でビールが進みました。そう、この店では釣りをしながら飲み物を注文できるのである。
 そんなこんなで無事1人5尾のノルマ終了。大漁だ。食べきれるかな? そもそも何キロある? えび1kg 1,000バーツ(約 4,600円)というけどいくらだろう?

   

 そしてお待ちかねの食事タイム。メニューには日本語も書いてあるし、写真も付いている。釣ったえびは一品140バーツで料理してもらえる。僕らは以下の料理をお願いした。

  ・えびの炭火焼き(4尾)
    

  ・えびのカレーソース炒め(2尾)
    → すみません、食べるのに忙しく写真を撮り忘れてしまいました。

  ・えびの黒こしょうとトウガラシ炒め(2尾)
    

  ・蒸しえびの春雨和え(2尾)
    

 見たことのない豪華えびづくし。でも、ちょっと量が多い。調子に乗って釣りすぎてしまった。お店の思惑にまんまとはまってしまった2人・・・。えびはなんと 1.5kg もあった(うっ、重いは高い!)。その過半が殻とはいえ相当な量だ。今度来たときは1人 3尾で良いかな。
 料理はシンプルな炭火焼きが一番。プリッとした身に、たっぷりのみそ。 炭火焼きに何かご飯ものがあれば十分だ。そうそう、蒸しえびの春雨和えもおすすめ。えびが春雨の中に隠れており、その保温効果で最後まで温かく食べられる。周りの料理が冷めていく中、あったかなえびが嬉しかった。

 誰が考えたか “えびのつりぼり” 。釣り好きの方は勿論、寺院巡りに飽きた方、買い物に疲れた方、お子様連れ、バンコクならではの経験をしたい方、そして えび好きの方、そんな皆さんにお勧めです!
 

【バンコク見聞録その5】十年一昔、東京みたいなバンコク

2025-03-11 17:33:46 | もう一度行きたい
 5年ぶりの海外旅行。そして10年ぶりのタイ。
 コロナにその後の円安、とても海外に行く気にならなかったが、今回意を決してタイへ。
 十年一昔というが、タイは以前のように暖かく迎えてくれるだろうか。

 まず行きの飛行機でびっくり。ほとんどタイ人だ。日本人は精々1割か2割。もっとも、円安の中、費用を抑えようと僕がタイのLCCを使ったこともあるのだろう。JALやANAであれば状況は違ったかもしれない。
 調べてみるとこの10年でタイから日本への渡航者数は大きく増えている。コロナ前の2019年には過去最高の132万人が来日。コロナで一旦落ち込んだものの2023年に100万人まで回復。すぐにピークを更新するだろう。タイは確実に豊かになっている。タイの人口は6,600万人。タイは階級社会で貧富の差も激しい。5%が富裕層とすれば、その人口は330万人。富裕層の約3人に1人が日本に来た計算になる。日本好きの多いタイ人ゆえ全然おかしくはない。
 一方、日本からタイへの渡航者数は同じく2019年の180万人がピーク。2023年に100万人を回復したが、その回復ペースは緩やか。またタイから日本への渡航者は観光客主体だが、日本からはビジネス客も多い。つまり観光客だけ見ると圧倒的にタイが上。どおりで飛行機(特にタイのLCC)がタイ人でいっぱいなわけだ。

 そして飛行機を降りて改めてびっくり。為替レートがひどい。僕の中で1バーツは3円。多少の変動はあるが、計算が面倒なのでいつも3円で考えていた(因みに今回は10年ぶりのタイだが、実は仕事も含めタイに来るのは8度目)。が、なんと1バーツが軽く4円をオーバー。手持ちのバーツが結構あったので両替はしなかったが、あとでクレジット・カードの明細を見たら1バーツは4.6228円だった。えっ、5割の円安? まったく恐ろしい話だ。物価の安いタイのイメ-ジが音を立てて崩れていく。
 まさに十年一昔。日本は給料も物価も長いこと変わらなかったが、周りも同じと思っては大間違い。久々のバンコクの町は、立ち並ぶビルに人の多さ、そして物価の高さ、なんか東京に来たのと変わらない??(3月なのにめちゃくちゃ暑いのを除けば)