縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

勘弁してよ、東京電力!

2018-04-20 22:56:55 | 最近思うこと
 電力会社を東京電力から東京ガスに変えた。

 一般家庭向けの電力自由化から2年、僕は、新電力で電気料金が画期的に下がるわけではないし、手続きは面倒そうだし、特に東電に不満があるわけではないし、新電力に変えようと思ったことは一度もなかった。
 いや、世のため人のため新電力に変えるべきではないと考えていたくらいだ。新電力のほとんどは自ら発電しているわけではない。言ってみれば、彼らは東電など既存の電力会社の上前をはねているだけである。そんな新電力のプレゼンスが高まり、東電などの利益が減って発電設備や送電設備のメンテナンスが疎かになっては困る。我が国の電力供給の安定性、信頼性が揺らぐ事態になりかねないからだ。
 が、今回、東電の度重なる不手際、失態を目の当たりにし、新電力に変えることにしたのであった(すみません、偉そうに書いておきながら、単なる個人的恨みからです)。

 事件は電気の使用開始日に起きた。

 先日ブログに書いたが、貸していた家が空き、僕らはそこをリフォームして住むことにした。工事のため電気と水道を使えるようにして欲しいと言われ、僕はネットで使用開始の申し込みをした。
 で、問題の当日。リフォームに先立ち、現地で床材、壁紙等の色合わせをしようと、業者の方3人と僕ら2人でマンションに集まった。18時半、2月の終わりで当然ながら辺りは暗い。部屋に入った。電気のブレーカーを上げたが、なんと電気が付かない。水道は出るが電気はダメ。業者の方がライトを持っていたが、とても色合わせどころではない。僕は焦って東電に電話した。
 僕が事情を説明し、先方が確認したところ、東電側の作業は終わっており、電気が付かないのはこちらの設備の問題だという。作業員を送るが到着には1時間近く掛かり、相応の費用が発生するとも言った。設備の故障とは俄かに信じ難いが、電気のプロが言うのだから従うしかない。

 暗い部屋の中、色合わせも出来ず手持無沙汰な5人。作業員はまだかと皆待ちわびていたところ、40分は経っただろうか、僕の携帯が鳴った。まもなく着くとの作業員の連絡かと思い安堵したが、電話は先程の受付担当の上司のようだった。彼は、実は東電側の作業が終わっていなかったと言い、これから作業するが現地に誰かいるか、熱の出る電化製品等の電源が入っていないか、とのたまう。
 ちょっと待ってよ。まずは謝罪だろう、この無駄に過ごした40分をどうしてくれるんだ!と思いながらも、ご迷惑をお掛けしているリフォーム業者の方を前にして、僕は怒るのは控えた。なぜ手続きが漏れていたのか、最初の電話でなぜ手続き漏れを確認できなかったのか、なぜ謝罪しないのか等々を問い詰めたいところだが、その時間がもったいない。僕は現地にいる、近くに発熱する恐れのあるものはない、早く作業をお願いしたい、とだけ言った。
 後で妻が、いつもと違って(?)よくキレなかったわね、と感心していた。

 これには後日談がある。前の家から引っ越す、使用停止の日の話である。
 オートロックのマンションのため、室内での作業があるガスのほか、最後のメーター確認がある電気と水道も立会いを求められた。いずれも事前に電話してから来るとのこと。ガスと水道はその通りにやって来た。が、電気は来ない。予定時刻から1時間近く過ぎ、出発が迫っている。どうなっているのかと思い東電に電話した。
 先方が言うには、担当が1時間前に伺ったが不在のため帰ったとのこと。部屋には引越業者の方を含め常に5、6人おり、不在はありえない。スマホの履歴を確認したが、電話も来ていない。前の予定が押し、ウチを飛ばしたのではないだろうか。3日後がマンションの検針日となっており、ブレーカーを落とせば特に問題ないと言われ、その疑念が一層深まった。もしや計画的犯行か?

 「お役所仕事」というが、東京都水道局はきちんと対応してくれている。東電の方がよっぽど「お役所」的ということか。東電には、地域独占だった昔とは違い、我々には他の選択肢があるのだということを肝に銘じて欲しい。