25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

釣り・磯遊び・戦争と日本人など

2015年05月09日 | 日記
  春雨の降る中、ガシ釣りに出かけた。例の穴場である。一時間ほど遊ぼうと思い、スーパーでカツオの切り身を貝、包丁で切って餌にしてから、いざ出陣した。雨の中でも向かい側の堤防では釣り人が二人いる。静かそうに集中している。俗世間のことなど忘れているだろう。
 僕の場所には船が一艘ついていたので、攻めるのは三面のみである。一投目からガシが釣れた。おお、これは今日もか、と独り言をいいながら、ワクワクと七匹までいった。大きな一匹は穴に逃げ込まれ、さらにもう一匹は途中で落としてしましった。雨粒が大きくなったのか、海上に雨の波紋ができて見にくくなってきた。今晩のおかずに7匹もあれば上等だろうと、竿をおさめて、例の丸太の私を慎重に渡った。ここは荷物をもっているだけに緊張する。出かけたのが1時半だったから、まだ三時である。雨も激しくならない。今日の潮は小潮である。干潮は4時過ぎ。ムラムラとチャンポコをとろうと思った。今晩の晩酌の分だけでよい。

 ここの磯はひじき、ほんだわら、スギ藻が生えているから、貝類も磯魚も美味しいのだろう。岩と岩の間に溝がある。その溝が砂地のほうに続く溝にはヤドカリが多い。シリタカは波というか、海の水が干潮でも満潮でもあるところにいる。さざえのフツのようなチャンポコはそれより磯上や溝脇にいる。だいたいこれはかたまっている。それを見つけて指でとりながらすでに目は別の場所を探している。
 誇らしくオレは縄文人か、と思ったりする。この小さな磯で人が何人も生きられるわけではない。やはり外へ漁にいかないと。タカノツメがおおく岩間にいるので、点検する。小さい過ぎる。ナザレで食べたタカノツメは大きかった。大きいタカノツメがあるところをいずれ探すつもりだ。

 磯のむこうは大きな砂粒の浜である。もしかして掘ってみたらアサリがいるかもしれないと一瞬思うがアサリは河口付近の砂浜に多いから、ここは生息地ではないだろうと思いながらもひとかきふたかき手で掘ってみる。砂に貝の破片がいっぱいある。三回ほど掘って、やっぱり一粒もでなかったので止めた。普段着る薄手のジャンパーを着ていたが、雨水が次のシャツにも沁みてくる。ジャンパーのポケットのスマホも濡れているかもしれない。シューズは磯靴ではなくふつうのテニスシューズだ。磯でなんどかすべっていて、都度怪我をしているので、用心に用心してあちこちと歩く。今度きたときはどの辺を狙うか、見当をつけておくのである。

 夜は半藤一利の「戦争と日本人」を読んでいる。日露戦争の新たな、細部にわたった150ページもの記録が出てきたらしい。桂内閣は戦争をさけることに一生懸命で、外交でなんとか切り抜けようとするが、東大の教授7人がロシアと戦争をやれ、と進言する。大衆もそんなおえらさんが言うことなのだから、と、新聞も含めて「やれやれ」となる。やがてロシアは朝鮮半島も満州も自分たちものにすると進軍する。日清戦争で勝ったものの、三国干渉でイギリス、ドイツ、ロシアに戦利を横取りされ、さんざんだった日本は国家予算の半分まであて、国民は耐え忍ぶが、やがって「やってしまえ」と興奮してくる。それでも桂内閣は万が一戦争になっても終結のしかただけは探る。昭和の15年戦争とはえらく違っている。なぜ、日中戦争、太平洋戦争で日本の軍部はだめだったのか。それは日露戦争がどれほどのすさまじく、悲惨で、なぜあれほどまでに屍を築いたものか、その検証が隠されたからだと半藤は言う。軍部は150ページの詳細な記録を3冊作った。宮内庁に1冊。あとの2冊は戦争中に消失した。その宮内庁にあったものが出てきたというわけである。
 二百三高地での乃木将軍の戦い方などは司馬遼太郎の「坂の上の雲」とは違ってくる。

 磯遊びとは全く違う話だが、人の時間の流れとはそんなものだ。僕はこれを書きながらヴェートーヴェンのの「弦楽四重奏15番と16番」を聞いている。頭の中というのは自由自在、混合乱雑だ。娘と孫に「今日も釣ったぞ」と写真メールを送った。

異汗性湿疹なのか

2015年05月09日 | 日記
 人間の体は複雑なものだ。特に身体の内部やネットワークシステムなどは見えないから、想像が及びにくい。

いきつけのスナックのママさんがしばらく前から手足が痒いと悩んでいます。ステロイドを塗っても聞きません。内蔵からくるものなのか、と心配して大きな病院にも行きました。漢方処方もしたそうです。それでも治りません。肝臓でも悪くしたの、あと思ってお酒も控えています。検査では肝臓は大丈夫なのだそうですか。

 5月6日の「ためしてガッテン」で「異汗性湿疹」と「連鎖型果物アレルギー」の最新研究の成果を紹介していましたので、それを見ました。異汗性湿疹とは金属アレルギーだそうです。特にコバルトが汗とともに出てきて、汗の多い手足に湿疹を起こすのだそうです。
 番組に出てきた女性の食事の分析が紹介されました。彼女の朝食は、炊いた米、卵焼き、納豆、冷やっこ、わかめと豆腐入りの味噌汁、ひじきと大豆の煮物でした。
 異汗性湿疹の真犯人は「納豆、豆腐、大豆」でした。これらの食べ物にはコバルトが含まれているのだそうです。
 コバルトを含むその他の食べ物を紹介します。 あさり、枝豆、チョコレート、ココア、アーモンド、玄米があります。

 早速、ママさんに電話をしました。
 「朝食ではどんなものを食べとるん?」
 「あたし、朝昼兼用なんさ」
 「それで、何食べる?」
 「和食とパンとかなんとかの交替かな」
 「ふ~ん。飲み物はコーヒーを飲むん?」
 「ココア」
 「納豆とか豆腐とか豆類は好き?」
 「大好き。アーモンド好き、豆腐も好き。チョコレートも好き」
 「ためしてガッテン、で紹介していたけど、金属アレルギーを疑ってみる、ってゆうとたったで。それが今言った食べ物。原因はコバルト」
 「そういえば、金属アレルギーかもしれないって医者に言われて、その薬飲んでないんさ」
 「どうして?」
 「かもしれん、で具体的に何が原因でいわんし、金属アレルギーなんてありえんと思ったし。ピアスもできるし、金属触ってもなんにもやし、と思って飲まなんだ。」
 「本当のところはわからんから、とりあえず、一週間はその食べ物を控えてみたら。」
 「そうかな。やってみるわ。薬も飲んでみるわ」

 さあ、どうなるんだろう。
 楽しみなことです。