エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の雲と遊ぶ

2014年09月01日 | ポエム
今日から九月、である。
七十九候では「処暑の候」である。
加えて今日は一日、二百十日でもある。

今日は、夜来の雨が降り続いている。
昨日とその前の数日、涼しくて過ごしやすかった。
とりわけ、昨日は湿度も低く凌ぎやすい一日であった。

雨が降らず、湿度が低いと云う事がこれほど爽やかであると、改めて思い知ったのである。
秋隣なのだ。



雲の遊弋に、心が遊ぶ時・・・。
間違いなく解放される。







「鰯雲全部に乗れぬもどかしさ」










   秋が


 秋が
 肩と云うドアを叩く
 ぼくは
 振り返ることもなく

 ベンチで午睡に入る
 風が
 頬を撫でるのだが
 少し
 働いている手である

 やわらかな
 引っかかりが
 その手への想い
 と
 重なって
 午睡を
 深く
 確かな時間
 に
 するのだ

 秋が
 ドアを叩く

 ぼくは
 振り返らず
 午睡に入る
 のだ





秋御隣りを堪能する時間が、多くなってきた。
俳人ならずとも、心が軽くなる季節である。



今週は、友と句座を共に出来る。
楽しみである。





      荒 野人