エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫式部

2014年09月10日 | ポエム
むらさきしきぶ・・・である。
丸くコケテイッシュな紫である。



そう・・・雪崩れるように紫の実を付ける。
それほど文学的な匂いを醸し出す訳でもない。
ただひたすら,秋を告げんとするのである。







「陽射し撥ね紫式部知らぬ顔」







紫式部が,満願を迎えんとする今「エンジュ」の花は終焉を迎えている。
満開のときの白さは、夜目にも鮮やかであった。



花が終ると、豆の莢が滴るように付く。



最近は、街路樹の一つとして重用される。
適度な日陰が良いのかもしれない。

一昨日は、中秋の名月。
昨日は、昼間の晴れで名月を期待したのだけれど・・・曇ってしまった。



明日はどうだろうか?
今年の中秋の名月は、無理かもしれない。
今夜から、月は欠け始めているからである。



        荒 野人