エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

こまつ座の舞台

2014年09月18日 | ポエム
井上ひさし氏の作品を中心に、舞台をかけるこまつ座の舞台を見に出かけた。
ぼくたち団塊の世代には「ひょっこりひょうたん島」や「吉里吉里人」の作家である。



稀代のエンターテナーである。
今をときめく二谷幸喜を、おそらく凌駕する作家であった。



舞台は「きらめく星座」である。







「花野行く過去と未来の舞台かな」







舞台を通して、最後まで笑いをとる。
そして舞台が終わった時、ぼくは自然に涙が零れてきた。

深く考えさせる舞台となっている。
最初と最後に、役者が被る「ガスマスク」はナチスを連想させたり、戦争を連想させる。
パンフレットの写真である。

地球の存在を奇跡と定義づける。
人の存在を奇跡と捉える。
生きとし生けるもの全てを奇跡とする。

井上ひさし流の、いくさを忌み嫌うメッセージである。
今、井上ひさしの故郷は3,11の被害から漸く立ち直ろうとしている。

本の梗概は、別に譲る。
舞台は10月5日まで「紀伊国屋サザンシアター」でかかっている。
全席指定で、税込9,000円である。

こまつ座の舞台は素晴らしく活気がある。
井上ひさし氏が冥界に入ってからは、娘さんが率いている。



舞台や演奏会に出かけると、大量のチラシを渡される。
その中から、一枚。
映画である。
岩波ホールで上映される。

見たい作品である。



      荒 野人