365日怪獣と夏休み

怪獣兄弟に年離れたチビ。そして、怪獣つかいにして、沖縄好きの母えりりん、そして、ハイエース徘徊パパりんのお話。

シリウス・プロキオン・ベテルギウスってなーんだ?

2007-12-19 22:58:18 | 怪獣母確率70%


■□■今日のオマケだけどメイン■□■□■□■□■

小学校に理科専門教員配置…再生会議・最終案(読売新聞) - goo ニュース

怪獣兄は本日
理科のテストだったそうな。

どこの単元のテストだったかっていうと

「冬の星空」

えーっと・・・

なんだか、納得がいかないのだが
冬の星空のテストがあったらしい。

まあ、学校での授業は
昼間であるから、
当然、星空を見て納得しているわけではない。
プラネタリウムで勉強してきた
夏の星空の時もなんだか正直
腑に落ちなかったのに
今度は
教科書にしか出ていない単元の学習内容。

テストの内容もビックリなのだ。(業者のテスト。)
ある星座の切り抜き写真が提示され
「この星座が見える方角はどこか?」
という問いが!!!!!!

ワタクシなどは
その角度などから、なんとなくいつの時期にこの辺で見えるだろうなあ・・・という
予測はできるが

未だ観察したことも無い星空の写真の
ほんの一部を切り取り
「どの方角に」
と尋ねる子どもにとって
ナンセンスな設問に、

「はああ???」


である。

なにせ、日時の指定もない。

この問題を作成した人間は
日周運動や年周運動という言葉の意味を知らないのであろうか?
星は絶え間なく動いている。
というか、地球が絶え間なく動いているんだから
星が絶え間なく動いてみえるのである。

器用な子であれば
夏の星空のテストで
さそり座の写真切り抜き写真が提示されれば

「ああ・・・きっと夏の時期だから南にあるのかな?」

と推測することができるだろう。

でも、
もしも、ホンモノのさそり座を毎晩観察している子がいて
その子が設問にある写真を見たときに
その傾き方などから、混乱を招くことはありえる。
写真のフレーミングなどは、
別にどのようにでも変化させることが可能なのだろうから・・・

だとすると

ホンモノをしっかりと観ていた者が損をする。

そんなテストにならないだろうか????

少なくとも、ワタクシが小学生の頃は
結構な星好きであったから
このような問題が出たら
一目散に先生にクレームをつけに行ったことだろう。

学年が上がるにつれ
実際に具体物で説明しきれない内容が
出てくるのは仕方が無い。
概念的な内容も増えるのだろうしね。

しかし
日周運動なんていうのは
ものすごい具体的に目に見えるじゃない?
理屈はわからなくてもさ。
だから、じっくーり見てたら、
絶対に印象に残る。視覚的な印象はね。

子どものころ、自分の部屋にでっかい南向きの窓があって
ずーっと、といっても3時間くらいだけど、
月や星を眺めて過ごすことが多かった。
小遣いでやっと買った望遠鏡で
ぼんやり星空散歩する子どもだった。
だから、


だから、このテスト、わかんなかった。

正直者が損をするテストはだめじゃん!!だって。



えーっと・・・

読んでても、内容がピンとこない方の方が多いかもしれません。

つまり

白鳥座で考えると、
白鳥座が東の(北東)の地平線から最初に出てくるのは、翼から。
しかし、西の(北西)の地平線に沈む時は頭から落ちていくように沈みます。
下向きの白鳥の姿であれば
21時頃の星空で言えば、晩秋か冬の西の空だろう・・・と推測できるのです。
が、その白鳥の傾き加減が判断基準であるならば
星空を普段観ない子どもにとっては超難問になるし
詳しい子どもにとってみると
カメラのフレーミングを疑ってしまったりするのだ。

怪獣兄弟には
機会があれば、キャンプなどのおりに
必ず日周運動を実際に見て発見させるようにしている。

昨日(テスト本番前日)
かろうじてうす曇りの星空のなか
凛とかがやく冬の一等星たちが
顔を出していたところを、すかさず見せてあげた。
クラスの25人のうち
もっとも上等な星の勉強をすることができたはずだぞ!!多分。

オリオン座は
教科書のそれよりも大きい。


ぼんやりと星を眺めていて
はじめて実感できることなのにね。

小さな写真の、小さなオリオン座でベテルギウスという
星の名前は覚えられるだろうけれど
あの、不思議にあったかい、オレンジ色の光は
わからないだろう。
星がまたたくことも気付かないだろう。
でも、怪獣兄弟たちには
そんな、ワタクシが幼少の頃に夢中になった
自然の不思議や理(ことわり)を
ワタクシのできる形で伝えていきたいな・・・と思った。

そして

そんなクソみたいなテストなら
100点取ってこなくてもいいぞ!!
十分兄の勝ちだ!!

胸張って、いってやりたい。

小手先の業やしたたかさがなくちゃ
生きにくい世の中だけれど

さそり座が北海道と沖縄で圧倒的に高度が違って見えるのを
発見した怪獣兄だったら
それを評価してくれる人は必ずいると思うぞ。


小学校の理科も、かなりしたたかに攻めていかなきゃ
点数は取れないのだな・・・と実感したオハナシでした。


え?ニュースとハナシがずれてるって???

まあ、理科の専科の先生がいれば
このテストの不当なところを理解してくれると思ったからさ。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■





おおお!ぽちりしてくれてる人がいるぞ!!びっくり。なんと、ありがたし!



コメント (5)
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