365日怪獣と夏休み

怪獣兄弟に年離れたチビ。そして、怪獣つかいにして、沖縄好きの母えりりん、そして、ハイエース徘徊パパりんのお話。

脳外科医師とハガネの女

2011-04-29 08:52:06 | 報告!携帯DE怪獣
ハガネの女
というドラマをご存知でしょうか

女性小学校教師が
現代の小学生や学校の影の部分で起こる様々な問題に一人でも泥臭くても、自己犠牲してでも全身で立ち向かう話。

実際の現場はドラマで演出される程分かりやすい問題ではなく、もっと、モヤモヤして本当は、ハガネ一人じゃ、何も変わらない事の方が多い。

そして、実際にハガネ程、個人に介入しすぎる事は不可能だろうね。

だけど、本質的にはそういう問題はある…ただワザと、モヤモヤさせているけど、人々がそれぞれもっと我慢せずに、個々の思いを露呈していけば、当たり前だが、ドラマの中の出来事に近い状態にはなるのでしょう。

その、
なんか
ありそうなんだけど、そりゃ、ヒドすぎない?という話の中ちょっと、普通じゃない介入の仕方で視聴者を驚かせるのだろうな。

あれを見て、
「うちの先生も、あれくらいの情熱があれば…」なんてね、思う人々もいるかも。
言っときますが
あれは、越権ですよ~。みなさん。
(ドラマは堂々と越権するから、面白いんだが。)

気持ちはあるけど、歯がゆくても
なかなか手出しできない部分は多いもんだ。

ところで

先日、脳外科医師がふらっと病室にやってきて、突然熱く語った。

「小学校教師は、最高の仕事ですよ。ぼくはそう思うよな。人を成長させたり、心を変えたりする程、クリエイティブで尊い事は無い。」

クリエイティブか…人が人の心を創造しては、逆にいけないかと思うけれど、若い頃は、そんな風にも思っていた。

「ドクターは、命を守る尊い仕事ですよね。」

と言うと

「ぼくらはね、〈もとに戻す〉事が最高の仕事。そこまでしかできない。そこにクリエイティブな部分は無いんだ。」

確かに。脳外科でクリエイティブにやっちゃったら、アルジャーノンだ。
倫理的にね。一大事。

「でも、医者がいてくれるから、安心して教育活動ができるんですよ。そう考えたら、お医者さんは、クリエイティブな部分を底支えしているとも言えませんか。」

と、言うと
ニコニコしながら

「日本の社会を委ねますよ。ぼくらも頑張るけどね。」と

手刀切って、去っていきました。

少し
仕事に関しても
無力感いっぱいで、糸が切れかけていた時に
偶然の出会いです。
うちは、
整形の病棟なのに、脳外科の先生が
ふらっと(笑)

何か
エネルギーもらいました。
これは、偶然か必然か。

教育を創造活動だなんて、やっぱり思うことはできませんが、

社会を創造していく一端は担っています。

ハガネのようなハチャメチャな全力先生ばかりでは無いけれど、
どんな先生方も
こうして、期待されると
自分の仕事が「尊い仕事」だと、少なくとも胸を張って仕事ができるんじゃないかな。
コメント (2)
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