金曜日に、DVDを借りに初めて仕事以外の外出をした。
何本かDVDを借りてGWは
どーせ
どーせ
どーせ
どこにも行けないからさ、
人生にこんなGW、もう勘弁っていう気持ちと覚悟を持ってだね、
DVDを大量に借りた訳だ。
レンタル屋さんに見に行った時に
ふと目に止まった
真っ白な大地の上に立つ家族と
車椅子の1人。
奥には海が見える。
足もとはよくみれば素足。
ああ、海か。
ジャケ買いではなくジャケ借り。
潜水服は蝶の夢を見る [DVD] http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B003V1D296/ref=mem_taf_dvd_a
http://www.youtube.com/watch?v=7olM7fRxEU4&sns=em
うまくリンクされてるといいのだが、
厳しいようだったらURLから覗いてね。
2008の作品。単館系では評判も悪くなかったらしい。
突然の脳の発作によるロックト イン シンドローム
によって、意志疎通の為には左目を動かす事しかできなくなってしまった主人公は…という導入部分で
重い映画?もしくはお涙頂戴系?
と、思いきや
おもいがけなく
後感が軽やか
時折映し出される、左目からの小さい視野でみるものが、主人公の感情を表していて、
重苦しい状況でも、案外「男って…しょうもない生き物ね…」と思わせる。
心象風景や美しい記憶の映像、実際に病院のまわりの素敵な風景が、短時間なのに効果的に心に残る。映像美。
支える人たちのあったかい関わり…
そうだな…映像美とユーモア、あたたかさが何気にちりばめられているから、重くならないのかな。
脳疾患の患者さんも入院しているこの病院に入院中に見るには、あまりにガチな映画だった。
このDVDの話をリハビリの時に理学療法士と話した。
「映画館に見に行きましたよ~。なんか、身につまされちゃって、映画として感動しきれなかったんですよ~。だって、本当にそうなんです。」
感動はしないけど共感はしたらしい。
(笑)
事実、今一緒にリハビリを受けている患者さんの中にも、ロックト イン シンドロームの患者さんはいる。
表情にも言葉にも表す事はできないけれど、心はきちんと生きていて、見たり聞いたりして心に感じとれるのに、伝えられない人たち。
もうね、理学療法とか言語療法とか…物理療法とか…作業療法とか、いろんなアプローチから患者さんの機能回復に働きかける姿を毎日のように目にするけれど
本当に
「気が遠くなる」くらい、リハビリさんの一人相撲に見える。
麻痺した体と
絶望した心と
つながらない心
どうするんだろう?と、思っていた。
大概、脳のトラブルなんていうのは突然やってくるし、
誰にでも起こり得る。
映画では、美人の理学療法士と言語療法士が、同じように一見一人相撲のように見えるやりとりを続けている。
現実だって、わたしが「絶望的だっ!!」と思ってみている以上に患者さんはわずかな機能をフルに生かしながら、生きる方法を身につけていく。
映画では、主人公はうなり声のような歌を歌ったり、鼻にいるハエを追い払うべく首を動かしたりする事ができるようになるけれど、
肺炎を起こして
生涯を終える。
日本の作品だったら多分、お涙頂戴作戦完全任務完了といった流れになるのだろうけと、さすが
おフランス。
「あきらめちゃう時とか、無いんですか?ぶっちゃけ。」
「えりりんさん、ロックト イン シンドロームに限らず、一見絶望的に見える患者さんも、歩いて退院される方多いんですよ。無駄な事に見えると思いますけど、毎日少しずつ変わっていくんです。」
と、なんだか
誇らしげに語っていたのが印象的。
そんな話をしている最中にも、次々とまだ、鼻にチューブがついたままの患者さんや、ほぼストレッチャー?のような車いすでやってくる患者さん。
「わたしね、結局は人間関係だと思うんです。」
な…何が?(・_・)
「お金か愛があればここからでも結構幸せになれるんです。」
励ましも、ふれあいも、絶対的に必要。だから、
本当は第一に、病気にかかる前から人を大切にする。愛される環境を作る。これが大事。
まあ、今もそれは
心底思いますけど。
「発症してすぐは、手術しても何しても脳が腫れてて、症状がオーバーに出ちゃうから、やっぱり、絶望しちゃうんです。そこでもの言うのが人間関係と金」
ふーん…まあ、金でどこまで救われるかは、この時点ではあまり考えにくいけどね。治療には金もかかる。
「今は、うちの病院も90代専門病院みたいですけど、10年くらい前には40代、50代の患者さんも結構多かったんですよ。脳ドックとか治療法が進んでるんですよね。」
なるほど
確かに、ここは、お年寄りが多いんだよね。
でも、50代になれば、誰でも脳梗塞のちっこい奴は2つ3つ持っている。
だから、脳の中でちっこい奴らがこれ以上あばれるかどうかは「運」も大きいらしい。頭を開いて手術する事も減っているらしい。
帰り際に
「えりりんさん、水しっかり飲んで下さいよ!!水!! そして、愛されて下さい!!」
わかったよ。
やっぱ
愛だな、愛。
潜水服を着たくはないけれど
潜水服を着てみないとわからない
幸せっていうものもあるんだろうなあ。
何本かDVDを借りてGWは
どーせ
どーせ
どーせ
どこにも行けないからさ、
人生にこんなGW、もう勘弁っていう気持ちと覚悟を持ってだね、
DVDを大量に借りた訳だ。
レンタル屋さんに見に行った時に
ふと目に止まった
真っ白な大地の上に立つ家族と
車椅子の1人。
奥には海が見える。
足もとはよくみれば素足。
ああ、海か。
ジャケ買いではなくジャケ借り。
潜水服は蝶の夢を見る [DVD] http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B003V1D296/ref=mem_taf_dvd_a
http://www.youtube.com/watch?v=7olM7fRxEU4&sns=em
うまくリンクされてるといいのだが、
厳しいようだったらURLから覗いてね。
2008の作品。単館系では評判も悪くなかったらしい。
突然の脳の発作によるロックト イン シンドローム
によって、意志疎通の為には左目を動かす事しかできなくなってしまった主人公は…という導入部分で
重い映画?もしくはお涙頂戴系?
と、思いきや
おもいがけなく
後感が軽やか
時折映し出される、左目からの小さい視野でみるものが、主人公の感情を表していて、
重苦しい状況でも、案外「男って…しょうもない生き物ね…」と思わせる。
心象風景や美しい記憶の映像、実際に病院のまわりの素敵な風景が、短時間なのに効果的に心に残る。映像美。
支える人たちのあったかい関わり…
そうだな…映像美とユーモア、あたたかさが何気にちりばめられているから、重くならないのかな。
脳疾患の患者さんも入院しているこの病院に入院中に見るには、あまりにガチな映画だった。
このDVDの話をリハビリの時に理学療法士と話した。
「映画館に見に行きましたよ~。なんか、身につまされちゃって、映画として感動しきれなかったんですよ~。だって、本当にそうなんです。」
感動はしないけど共感はしたらしい。
(笑)
事実、今一緒にリハビリを受けている患者さんの中にも、ロックト イン シンドロームの患者さんはいる。
表情にも言葉にも表す事はできないけれど、心はきちんと生きていて、見たり聞いたりして心に感じとれるのに、伝えられない人たち。
もうね、理学療法とか言語療法とか…物理療法とか…作業療法とか、いろんなアプローチから患者さんの機能回復に働きかける姿を毎日のように目にするけれど
本当に
「気が遠くなる」くらい、リハビリさんの一人相撲に見える。
麻痺した体と
絶望した心と
つながらない心
どうするんだろう?と、思っていた。
大概、脳のトラブルなんていうのは突然やってくるし、
誰にでも起こり得る。
映画では、美人の理学療法士と言語療法士が、同じように一見一人相撲のように見えるやりとりを続けている。
現実だって、わたしが「絶望的だっ!!」と思ってみている以上に患者さんはわずかな機能をフルに生かしながら、生きる方法を身につけていく。
映画では、主人公はうなり声のような歌を歌ったり、鼻にいるハエを追い払うべく首を動かしたりする事ができるようになるけれど、
肺炎を起こして
生涯を終える。
日本の作品だったら多分、お涙頂戴作戦完全任務完了といった流れになるのだろうけと、さすが
おフランス。
「あきらめちゃう時とか、無いんですか?ぶっちゃけ。」
「えりりんさん、ロックト イン シンドロームに限らず、一見絶望的に見える患者さんも、歩いて退院される方多いんですよ。無駄な事に見えると思いますけど、毎日少しずつ変わっていくんです。」
と、なんだか
誇らしげに語っていたのが印象的。
そんな話をしている最中にも、次々とまだ、鼻にチューブがついたままの患者さんや、ほぼストレッチャー?のような車いすでやってくる患者さん。
「わたしね、結局は人間関係だと思うんです。」
な…何が?(・_・)
「お金か愛があればここからでも結構幸せになれるんです。」
励ましも、ふれあいも、絶対的に必要。だから、
本当は第一に、病気にかかる前から人を大切にする。愛される環境を作る。これが大事。
まあ、今もそれは
心底思いますけど。
「発症してすぐは、手術しても何しても脳が腫れてて、症状がオーバーに出ちゃうから、やっぱり、絶望しちゃうんです。そこでもの言うのが人間関係と金」
ふーん…まあ、金でどこまで救われるかは、この時点ではあまり考えにくいけどね。治療には金もかかる。
「今は、うちの病院も90代専門病院みたいですけど、10年くらい前には40代、50代の患者さんも結構多かったんですよ。脳ドックとか治療法が進んでるんですよね。」
なるほど
確かに、ここは、お年寄りが多いんだよね。
でも、50代になれば、誰でも脳梗塞のちっこい奴は2つ3つ持っている。
だから、脳の中でちっこい奴らがこれ以上あばれるかどうかは「運」も大きいらしい。頭を開いて手術する事も減っているらしい。
帰り際に
「えりりんさん、水しっかり飲んで下さいよ!!水!! そして、愛されて下さい!!」
わかったよ。
やっぱ
愛だな、愛。
潜水服を着たくはないけれど
潜水服を着てみないとわからない
幸せっていうものもあるんだろうなあ。