餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

SNOW! SNOW! SNOW!

2008-01-21 23:53:17 | アート・文化
あいにくの曇り空、雲は厚く太陽の位置すらわかりません。今回は夕日が見られないなと児島のホテルへ。
石井先生の職場へ顔を覗かせました。由加山のことをあれこれ聞いておきました。
翌朝朝食をとっていると窓の外に雪が舞っています。初雪です。出ると止んでいましたが。
雨が降る中、由加山に向かいます。お寺に近付くとだんだん雪に。人気がないかと思っていたら厄除大祭でにぎわっていました。今年は厄除に縁があるのかな。でっかいお不動さんが鎮座ましましています。お参りして宝物館を探します。
宝物館の広い客殿はしーんとしていました。人がいない。係の人もいない。係の人が出てくるのを待って拝観します。
最初の間は黒っぽい杉戸に大輪の牡丹。牡丹の向こうにぎょろっとした目が浮かび上がります。百鬼夜行図か、と思ったら唐獅子でした。妖怪に見えましたよ。でもそばで見るとなかなか可愛い。柴田義董の絵でした。応挙は竹に鶏。応挙らしい精緻な鶏です。本来手前のふすまで見えないのをはずして見えやすくしてあるのは嬉しいのですが、後ろの柴田義董の牡丹に鶴が見られないのは惜しい。
しかし貸し切り状態です。かぶりつきです。人がいないのをいいことに飾ってある大茶盛用のでっかい茶碗を持ってみたりしました。これ一人で呑んだら絶対服が抹茶だらけになります。
堪能して出ると雪景色。名物のあんころ餅を食べて児島駅に戻りました。山を降りると雨。さっきの雪景色が幻のようでした。


大猫小猫

2008-01-21 00:09:05 | アート・文化
知らなかったのですが、琴平の金刀比羅さんと児島の由加山をお参りすることを両参りと言うそうです。片方だけだと利き目が半減とか。たまたまですが、両参りしてきました。
土曜日は金刀比羅さん、夏に行った時円山応挙も伊藤若冲も東京出張中だったのでリベンジ。ようやく対面できました。応挙の絵は正統派。精緻な描写で、応挙の見たものがそのまま見えるような感じです。いきなり鶴の間で応挙だー、と納得。で、隣が虎の間。知らずに見たら同じ人が描いたの?って思うかもしれません。毛並みとかはリアルなのですが、妙にかわいい。可愛すぎる。猫背だし威厳があるというよりこちらを伺っているような媚びがある。耳が全部ねているせいかな。誰か後ろを通ったおじさんが下手だなぁと言っていました。何となく言いたいことはわかります。見て描いたにしてはデッサンが狂っているんですよね。それもそのはずで応挙は虎を見たことがなかった。たぶん猫をモデルにしたんでしょうね。でもそれを圧倒させるかわいさ。なんていう技を使うんですか、応挙。
七賢の間は中国の話。これも想像。まあうまいなという位。けれど障子の下に描いてある竹の根元がリアルでよかったです。
山水の間、リアルと日本画の様式美が優雅に融合していました。
奥書院の若冲の花丸図、出来るならば描いた直後に見たかった。リアルな描写のはずですが、かなりかすれて縁がぼんやりしていました。でも百花繚乱、並んでいる様は圧巻。
その後高橋由一館を見て、本社まで登り参拝。新しく出来ていた喫茶店に寄り、宝物館に寄ってから児島に向かいました。